畳(タタミ)の醤油・油性ペン・カビ汚れはこう落とす!正しい掃除とケア方法
癒やし効果があると、改めて日本人から愛され始めている「畳」。
畳特有の気持ちの良い爽やかな香りや手触り感は、できるだけ長持ちさせたいところ。
そこで今回は、畳をグッと長持ちさせる、畳との正しい付き合い方についてご紹介します。醤油や油性ペン・クレヨン・カビ汚れがついてしまった際の対処方法もご説明するので、困っている方はご参考にしてみてくださいね。
畳の寿命を縮めてしまう 5つのNG習慣
畳は水や湿気、日光に弱く、とてもデリケート。特に湿気が溜まるとカビが発生し、ダニの温床になりかねません。以下のような習慣はすべて畳の寿命を縮めてしまうため、注意しましょう。
1.畳の上に絨毯やカーペットを敷いている。
※畳の上に絨毯やカーペットを敷くと、畳との間に湿気が溜まり、カビが発生しやすくなります。
2.畳を水拭きしている。
※湿気の原因になるだけではなく、畳の表面が黒ずみます。
3.畳を干したことがない。
4.日中、畳の部屋のカーテンを全開にしている。
5.畳の目を気にせず掃除機をかけている。
畳を長持ちさせるには、正しい掃除と定期的な陰干しが必要
ここからは、畳との正しい付き合い方を具体的にご紹介します。
【掃除】
掃除機は、畳の目に沿ってゆっくり往復してください。畳の目に対して垂直にかけてしまうと、畳に傷がつき、擦り切れを起こします。
拭き掃除では、水拭きはNGです。乾いた布で畳の目に沿って丁寧に拭きましょう。汚れを拭き取るときは、薄めた酢や揮発性の高い消毒用エタノールを使うとシミも防げます。
【干す】
畳を湿気から守るために、定期的に陰干しするようにしてください。このとき、畳の表を直接日光に当ててしまうと、逆に畳を傷めてしまいます。日光には畳の裏側を向けて干すようにしましょう。
干し終わって畳をもとに戻したら、直射日光による日焼けを防ぐため、カーテンやブラインドなどを用いて太陽の光を遮るように心がけてください。
【メンテナンス】
畳を裏返しにするのは約2年が目安です。約5年経てば、畳の表面を張り替えるようにしましょう。
重い家具やキャスター付きの棚などを畳の上に置く際は、当て布をするようにしてください。すでに跡が付いてしまっているなら、水で霧吹きをしてから濡れタオルを当ててアイロンをかけると、くぼみを修復することができます。
汚れの種類別!◯◯を落とす小技!
・醤油
⇒小麦粉やベビーパウダーをかけて、掃除機で吸い取ります。
・油性ペン
⇒マニキュアの除光液で拭き落とします。
・クレヨン
⇒乾いた布にクリームクレンザーを少しつけてこすり落とします。
また、カビが生えてしまったときには、消毒用エタノールを吹き付け、畳の目に沿ってブラシで取り除きましょう。
畳をキレイに保てば、和室が癒やしの空間に
せっかく掃除しているのに、畳の寿命を縮めてしまっていては本末転倒です。青々とした畳をグッと長持ちさせるには、正しい掃除と定期的な陰干しが欠かせません。
畳をキレイな状態のまま保てば、家族にとって和室が癒やしの空間となることでしょう。
この記事を書いた人
高橋和子
掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。
HP: http://felicia-lab.jp
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