上質なリビングをつくる、ライフスタイル別インテリアの選び方

「家族が自然に集まり、友人を招きたくなる」

そんな上質なリビングには、住む人のセンスや思いが感じられます。

そこで今回は、上質なリビングをつくるインテリアの選び方をスタイル別にご紹介します。

上質なリビングをつくるには「雑誌に出てくるような雰囲気」「モデルルームのような空間」など、どんなリビングで暮らしたいかを思い描くことから始まります。

インテリアを構成する要素としては色・形・素材・質感がありますが、目指すスタイルをイメージして、そこから家具やファブリック・小物を選んでいけば、自ずとリビングに統一感が生まれます。

インテリアはリビングのメインスタイルに合わせてインテリアを選ぶようにしましょう。

・ナチュラルスタイル
自然素材を多用した、シンプルで落ち着いた雰囲気が印象的なナチュラルスタイル。リラックス感があり年代問わず人気を集めます。家具の色はツヤを抑えたナチュラルウッドや白木などの、自然な色合いを選びましょう。ファブリックは綿や麻などの天然繊維か自然な風合いの化学繊維で、色は生成りや茶色・グリーンなどのアースカラーがおすすめです。食器棚の上や壁面の棚に手作り感のある木製のカゴを2・3個飾ってもおしゃれになります。

・北欧スタイル
ナチュラルな自然素材と、北欧独特のテキスタイルが印象的なスタイルです。大きめのパーツは白やベージュ・こげ茶の自然な色合いにし、洗練された鮮やかなカラー・デザインの家具やファブリックをアクセントに。ペンダントライトやスタンド照明を北欧ならではのものにすると、より北欧らしさがアップします。

・ヴィンテージスタイル
自然素材にコンクリートや鉄などのハードな無機質素材をミックスした、クールさが印象的なスタイル。黒・こげ茶・グレーなどの渋くて濃い色に、荒削りなテーブル天板&アイアン脚部などの組合せが、クールな表情を演出します。古材やブリキ、スチールのアイテムでかっこよさをプラスしてもよいでしょう。

・モダンスタイル
硬質で光沢のある素材、シャープな直線や面、人工的な曲線などで構成されたデザインが印象的なモダンスタイル。大きい家具は白やグレーなどのモノトーンにして、脚が細く重心を高くした緊張感のあるフォルムの家具がおすすめです。素材はスチールやタイル・コンクリートやガラスなどの無機質なもので、色は無彩色（白・黒・グレー）にビビッドカラーやメタリックカラーで全体をはっきりさせると、より都会的なテイストに。

・アジアンスタイル
木・土・草などの自然素材を多用し、くつろぎ感の高いラタンや民芸家具が印象的なスタイル。大きいパーツはベージュやダークブラウン・赤みがかった茶色にして。さらに、素材を生かした一枚板のテーブルやザラザラした均一ではない仕上げのものを選ぶのがポイント。無塗装の古材・竹・籐・手織り風のタイシルクやキリムを取り入れるとリラックス感がアップ。主照明の照度を落とし、スタンドライトを灯すとエキゾチックな雰囲気が演出できます。

上質なリビングをつくるには「どんなリビングで過ごしたいか」をしっかりと思い描くことが大切です。そして、目指すリビングの方向性が決まったら、そのスタイルに合った色・材・感を考慮してインテリアを選びましょう。

一度に揃えると失敗しやすいため、基本となる床材や壁紙を決めてから、ファブリックや小物など、ひとつひとつ積み重ねていくことをおすすめします。