日本で最も紫外線が強くなるのは、6月から9月前後だといわれています。
この時期、「外出前に日焼け止めをする」「帽子をかぶる」などの日焼け対策をする方は多いかと思うのですが、室内での日焼け対策をしている方は少数なのではないでしょうか。
しかし紫外線は窓ガラスをすり抜け、室内にも到達しています。つまり適切な対策をしていないと、「家の中にいたのにうっかり日焼けをした!」というようなケースも起こりうるのです。
そこで今回は、これからの季節にしておきたい、室内での「うっかり日焼け」を防ぐ紫外線対策についてご紹介します。どれも簡単なテクニックなので是非チャレンジして、大切なご家族を紫外線から守ってあげてくださいね。
家の中でも注意が必要な紫外線は「ガラスを通過するUV-A」
1.紫外線の種類
紫外線は大きく分けて、UV-AとUV-Bの2種類があります。これらは波長が異なり、それぞれ違った性質を持っています。
UV-A
地表に届く紫外線の約95%を占めるといわれているのが、UV-Aです。UV-Aは照射量が多いだけでなく、波長が長いので、肌の奥深く真皮層にまで到達します。そのためUVーA多量に浴びると、皮膚の弾力低下やシワ・シミ・たるみといった皮膚老化を招く原因になります。
UV-B
地表に届く紫外線の約5%を占めるといわれているのが、UV-Bです。UV-Bは、そのほとんどが皮膚表面の表皮で吸収されるため、肌の奥深い部分に到達することはありません。しかしエネルギーが強いため、長時間UV-Bを浴びると肌に赤みや腫れなどの炎症(いわゆる日焼け)が生じます。
2.室内でも注意が必要なのはUV-A!
これら2種類のうち、室内にいる際に注意が必要なのはUV-A。UV-Aは雲や窓ガラスなども透過するため晴れている日・屋外にいるとき限らず、曇りの日・室内にいるときにも、お肌に影響を与える可能性があります。家族を室内の日焼けから守るためには、このUV-A対策が要となります。
室内での「うっかり日焼け」を防ぐために!おうちでしたい紫外線対策
1.UVカット加工のカーテンを使う
物理的に紫外線をカットするには、UVカット機能のついたカーテンを用いるのが効果的です。
お部屋に入る日光をさえぎってくれる遮光カーテンを使うか、UVカット機能つきのレースカーテンを選びましょう。「遮光カーテンだと室内が暗くなってイヤ」という方は、後者のレースカーテンの使用がおすすめです。このほか、窓に貼るタイプの紫外線カットフィルムも効果的です。
2.窓の外にすだれやグリーンカーテンを設置する
窓の外にすだれやグリーンカーテンを設置するのも紫外線対策になります。すだれやグリーンカーテンには遮熱効果もあるので、室温の上昇予防にもつながります。涼しげなインテリア代わりにもなるので、是非取り入れてみてください。
3.家具やインテリアのレイアウトを工夫する
このほかインテリアのレイアウトを工夫して、紫外線が直接体に当たらないようにするのも良い方法です。
例えば以下のような対策を検討してみてはいかがでしょうか?
- 背の高い棚を、直射日光の入る窓の前に置く
- 朝方の日光が直接体に当たらないよう、ベッドを置く位置を変える
- 日当たりの良い場所を好む観葉植物を窓際に並べる
ただし陽の光で家具が日焼けする可能性もあるため、どこに何を置くかは熟考してから決めましょう。
4.室内でも日焼け止めクリームを!PA値の高いものがおすすめ
うっかり日焼けを防ぐには、室内にいるときも日焼け止めクリームを塗ることをおすすめします。
室内で気をつけたいUV-Aから肌を守るには、日焼け止めクリームのPA値が高いものを選びましょう。PA値とはUV-Aの防止効果を表す数値で、「PA+」から「PA++++」の4段階があります。このうち最も効果が高いのは「PA++++」です。
ただし、上記でご紹介したような室内の紫外線対策をしている場合、「PA++++」のような強い製品を必ずしも選ぶ必要はありません。値が強くなればなるほど肌への負担もかかりやすくなります。おすすめは、「PA++」または「PA+++」のもの。紫外線日焼け止めクリームを選ぶ際の指標にしてみてください。
なお日焼け止めクリームは時間が経つと効果が薄れていくので、2~3時間おきに塗り直すと安心です。
関連記事:日焼け止めを嫌がる子ども、どうする!? 知っておきたい紫外線対策方法
紫外線が強くなる季節、ご家族の肌の健康を守るためにも、室内の紫外線を見直してみてくださいね。
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