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住まいの基本知識

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部屋の感染症対策。効果的にウイルスを除菌する方法は?

気温が下がり、空気の乾燥が気になり始めました。感染症が広がりやすいシーズンです

インフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行が心配される中、感染症対策は何に気をつければ良いのでしょうか。今回は、部屋での感染症対策にフォーカスを当てて解説します。

感染症対策の基本は「手洗い」「換気」「除菌」。ポイントやコツをおさらい

感染症対策として、ワクチン接種と同じくらい重要だといわれているのが、「手洗い」「換気」「除菌」です。

 

感染症対策(1)「手洗い」

ウイルスは「手」から体内に侵入します。石けんを使った手洗いで、ウイルスの膜を壊すことができるそうです。外出から帰ったら、しっかりと手を洗いましょう。

 

【正しい手洗い。石けんと流水できれいに!】
1.石けんを泡立てて、手のひらをこする
2.手の甲をこする(手首までしっかり)
3.指を洗う(親指や爪の間までしっかり)
4.指を交差させて、指の間も洗う

 

お湯だと皮膚の油分が奪われてしまうため、水で洗うのがおすすめ。ポイントは、すみずみまで洗うことと洗う長さ。洗い残しやすい部分まで、丁寧にこすり洗いを行います。時間の目安は20秒。「ハッピーバースデー」を2回歌うぐらいの長さです。

 

感染症対策(2)「換気」

空気がこもる部屋は、ウイルスの飛まつが漂い、感染症の原因になります。あるデータによると、毎秒1人当たり10リットルの新鮮な空気が必要とのこと。汚れた空気を部屋の外に出すために、換気が大切なのです。なお、壁に設置されている白い箱型のエアコンは部屋の空気を循環させる仕組みのため、ほとんどのエアコンでは換気ができません。

 

【効率良く換気する5つのコツ】
1.1時間に5~10分ほど、窓を開ける
2.空気の流れを作る(対角線上にある窓を2か所開ける)
3.窓開けとキッチンの換気扇を活用(キッチンから遠い窓を開けると、換気されやすい)
4.風上の窓は小さめに開けて、風下の窓を全開にする
5.24時間換気システムは常時オン!フィルターはきれいに(壁の換気口を家具で防がないように注意)

 

感染症対策(3)「除菌」

インフルエンザ対策として「手洗い・うがい・換気」を心がけてきた人が多い中、「除菌まで考えていなかった」という声もありますが、感染症を予防するには身の回りの除菌も欠かせません。部屋での接触感染は、消毒液でこまめに除菌することで防げるそうです。家族の健康を守るため、テーブル・ドアノブ・手すりなどの除菌を今年は特に意識してみましょう。

 

【新型コロナウイルスの残存期間の目安(NIHなどの研究グループ調べ)】

・プラスチックの表面:72時間
・ステンレスの表面:48時間
・ボール紙の表面:24時間
※参照:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012337251000.html

上記を踏まえ、場所別の除菌方法をご紹介しましょう。

場所別の除菌方法。身近な漂白剤や洗剤で作る消毒液を使って

部屋を除菌するには、まずは整理整頓から。消毒液を使って拭き取る前に、ホコリや汚れなどを先に落としたり、水気を取ったりしておきましょう。外から帰ってきて触れる場所や、家族が共用で使う物は念入りに除菌してください。拭き取りは、一定方向に。ゴシゴシ拭いてしまうと、ウイルスを広げてしまうかもしれません。

 

除菌には、エタノールなどの消毒用アルコールのほか、塩素系漂白剤(ブリーチやハイター)や台所用洗剤を薄めたもの、20倍に薄めたpH12.5以上のアルカリ電解水を消毒液として使えます。

 

【基本的な除菌方法】

1.消毒液を含んだ布やキッチンペーパーで拭き取り
2.5分程度経ったら水拭き
3.キッチンペーパーなどで乾拭き

 

【塩素系漂白剤を使った消毒液の作り方】

水の入った容器に、市販の塩素系漂白剤を濃度0.05%に薄めます(500mlの水道水の場合、塩素系漂白剤5ml)

 

※参照:https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/kenko_fukushi_kaigo/kenko_iryo/ryukoshikkan/18984.html

 

※注意事項※
・家庭用手袋等を着用し、直接手で触れないでください
・手の消毒に使用しないでください。
・使用時は、十分な換気を行なってください。
・酸性のものや他の薬品と混ぜないでください
・金属に使用すると、さびる可能性があります。
・保存せずに、消毒するたびに作り直してください。

 

【台所用洗剤を使った消毒液の作り方】

水の入った容器に、市販の界面活性剤入りの台所用洗剤を濃度0.05%に薄めます(500mlの水道水の場合、台所用5ml)

 

※参照:https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626013/20200626013-3.pdf

 

※注意事項※
・手の消毒に使用しないでください。
・スプレーボトルでの噴霧は行わないでください。
・プラスチックに使用すると傷む可能性があります。すぐに水拭きをしてください。
・家具の塗装面・布製カーテン・壁に使用すると、シミになる可能性があります
・保存せずに、消毒するたびに作り直してください。

 

玄関の除菌方法

ドアノブ・下駄箱・手すり・照明スイッチなど、玄関の各箇所を消毒液で拭き取り。外から帰って来たときに触れる場所なので、除菌はこまめに行いましょう。

 

トイレ・洗面所の除菌方法

ドアノブはもちろん、トイレの水を流すレバー・便座・便器のフタ・ペーパーホルダー・洗面台の蛇口などを拭き取り。ポンプ式ハンドソープを使っている家では、プッシュ部分の除菌も忘れずに。

 

リビングの除菌方法

共用で使う物にも除菌が必要です。テレビのリモコン・照明スイッチ・パソコン・ゲーム機などの精密機器を除菌する際は、水分が入らないように注意しましょう。除菌ウェットティッシュや、消毒液をつけて固く絞ったキッチンペーパーで拭き取ってください

 

キッチンの除菌方法

水道の蛇口やシンクは、水気を取った後、アルコールや消毒液で除菌してください。家電(冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・オーブントースター)は、消毒液を含んだ布やキッチンペーパーで取っ手などの拭き取りをします。消毒液は、台所用洗剤を薄めたものを使うと良いでしょう。

部屋の除菌で感染症が流行りやすい寒い時期を乗り切ろう

夏に比べて、寒いシーズンは感染症が猛威をふるう傾向にあります。自宅にウイルスを持ち込まないため、また、家に入ってしまったウイルスを減らすため、部屋の除菌は不可欠です。感染症対策のひとつとして、除菌にも目を向けてみましょう。

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