子どもたちのスキンケア、どうしていますか?
強い日差しの中で元気に遊ぶ小学生の子どもにとって、もはや日焼け止めは必須アイテムですが、その後につける化粧水や乳液は必要なのか、またいつからスキンケアを始めたら良いのか迷ってしまいますね。
今回は、小学生のスキンケアデビューについて考えてみましょう。
スキンケアデビューは小学生がおすすめ!3つの理由
子どもの肌は弾力があって再生力も高いため、特別なお手入れは必要ないと思われがちです。けれど、実はスキンケアデビューをするなら小学生がおすすめ。その理由は、主に3つあります。
・理由1.外遊びで肌が汚れるため
小学生は、体育や外遊びの時間などがあり、大人と比べて屋外で過ごす時間が多いものです。外遊びの際に付着した空気中のホコリや細菌などの汚れを肌に付けたままにしておくのは良くありません。
・理由2.紫外線を多く浴びるため
「一生に浴びる紫外線の半分は18歳までに浴びる」といわれているほど、子どもは屋外で長い時間を過ごします。その一方で、大人よりも皮膚が薄く、バリア機能が低いのが子どもの肌。紫外線で受けたダメージは蓄積されてしまいますので、アフターケアが必要なのです。
・理由3.高学年になると皮脂が増えてくるため
10歳くらいになると、第二次性徴期に差しかかり、ホルモンが活発になります。皮脂が増えてくるとニキビとなり、さらに色素沈着を起こして跡が残ってしまうことも。見た目を気にする年頃ですので、ニキビや肌荒れで悩まないよう、正しいスキンケアを教えてあげるのは大人の役目です。
これらの理由から、子どものキレイな肌を大人になってもキープするには、肌質が変わり始める10歳頃からスキンケアデビューするのがベストといえます。
小学生のスキンケアの正しい方法とアイテムの選び方
小学生のスキンケアでは、肌に優しい洗顔・保湿・紫外線対策・正しい生活習慣を心がけましょう。それぞれのポイントを解説します。
【洗顔】
たっぷりの泡で優しく洗い、しっかり洗い流すことが大切です。泡立てネットなどを使ってふわふわの泡を作り、手が肌に触れないように泡で顔を洗ってください。
すすぎはぬるま湯で、髪の生え際もしっかりと洗い流しましょう。あまり温度が高いと必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえって乾燥の原因となってしまいます。洗い流す水は、体温よりやや低い35℃くらいが良いでしょう。
タオルでゴシゴシこすると肌がダメージを受けます。タオルをそっと顔に当てて、水分を吸い取るようにしてください。
【保湿】
きちんと保湿することでニキビ防止につながります。お風呂から上がったらすぐに乾燥が始まるので、お風呂上がりにスキンケアをする習慣を付けましょう。
美容成分入りの美容液までは必要ありませんので、化粧水と乳液を用意してあげてください。ドライ・オイリーなど肌質に合わせ、なるべく刺激の少ない無添加タイプやシンプルな成分で作られた化粧品を選ぶと良いでしょう。
【紫外線対策】
日焼け止めの強さを表す数値には、SPFとPAがあります。SPFは肌表面の細胞を傷つけて皮膚ガンやシミの原因となる「紫外線B波」を、PAはしわ・たるみの原因となる「紫外線A波」を防ぐ強さを表しています。
SPF・PA値が大きくなると、紫外線カット効果は高くなりますが、その分肌への負担も大きくなります。屋外レジャーの時は数値高め、日常は数値低めという風に使い分けてください。海や山へ行くときはSPF30〜50/PA+++〜++++を選び、日常使いならばSPF10〜20/PA+〜++レベルのものを選ぶと良いでしょう。数値が低いSPF・PA値のものを重ね塗りしたり、数値が高いものを3時間おきに塗り直したりするのも効果的です。
また日焼け止めには、紫外線のエネルギーを吸収する「吸収剤」と、紫外線を反射させる「散乱剤」の2種類があります。一般的に日焼け止めは、両方を組み合わせて作られますが、敏感肌の人の中には、吸収剤にかゆみを感じることがあるようです。繊細な子どもの肌を守るためには散乱剤のみを使用した商品を選びましょう。パッケージに「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル処方」という表示があるので、それを目安に選んでください。
同様に、肌負担を減らすなら、無香料・無着色・アルコールフリーなどの「無添加タイプ」や、アロエやホホバオイルなど植物由来のシンプルな成分で構成されている「植物性保湿成分配合タイプ」などがおすすめです。
他、石鹸やお湯で簡単に落ちる日焼け止めもあります。クレンジングは肌への刺激が強いので、子どものデリケートな肌を守るために落としやすい日焼け止めを選ぶのもポイントです。
【生活習慣】
スキンケアというと外側からのケアを考えがちですが、内側からのケアも重要です。キレイな肌を守るには、バランスの良い食事と十分な睡眠が欠かせません。
フライドポテトや唐揚げなどの油物はニキビの元になりがちです。緑黄色野菜、食物繊維、魚介類などもきちんと摂取しましょう。
また成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。寝る前にテレビやパソコンを見過ぎないように気をつけ、子どもがリラックスした環境で眠れるように導いてあげてください。
日々のスキンケアで、子どものキレイな肌を守ろう!
スキンケアというと、小学生には少し大げさに聞こえるかもしれません。しかし、洗顔・保湿・紫外線対策という基本ステップと、正しい食生活と睡眠を守ることにより、ホルモンバランスが崩れやすい思春期も肌トラブルなく乗り越えられるようになります。
思春期は、ニキビひとつでも学校に行きたくなくなってしまう時期。そういった敏感な心も理解しつつ、外側と内側の両方からのスキンケアで、子どものキレイな肌を守ってあげてください。
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