住まう人の心を癒し、気軽に楽しめるインテリアアイテムとして人気の観葉植物。最近では、雑貨店やセレクトショップでも購入できるようになり、それだけ観葉植物がインテリアの一部として捉えられていることを物語っています。
そこで今回は、リビングにおすすめの観葉植物をご紹介するとともに、より良い空間を実現するための配置テクニックを解説しましょう。
観葉植物から癒しや安らぎ、リフレッシュの効果を得られる
リビングに観葉植物を置いていると心が癒されますが、それには深い理由があります。そもそも、緑色は「ネイチャーカラー」といって、太古の昔から人間が目にしてきた自然の色。そのため、観葉植物の緑色からは癒しや安らぎ、リフレッシュの効果を得ることができるのです。
そんな観葉植物をリビングのインテリアテイストに合わせて配置すれば、イメージを印象づけたり、抜け感のある空間を演出したりすることもできます。
観葉植物のサイズ別配置テクニック
では、ここからは観葉植物のサイズ別に配置テクニックをご紹介します。
・大きいサイズの観葉植物を配置する場合
部屋のコーナーやテレビの両端に同じ観葉植物を配置すると納まり良く見え、安定感が生まれます。無機質なテレビの印象も和らげてくれるでしょう。ただし、テレビの両端に配置するときは、少しだけ離すこと。近づけ過ぎると、テレビが発する熱で葉が傷んでしまいます。
またリビングに入って正面の壁やコーナーにセンスの良い観葉植物が置いてあると、それだけで住む人の部屋に対する思い入れが見えてきます。ウンベラータ、オーガスタ、パキラ、ストレリチアなどが育てやすくておすすめ。サイズの大きい観葉植物は、移動に便利なキャスター付きの受皿を使うと良いでしょう。
・中サイズの観葉植物を配置する場合
スツールやコンソール、サイドテーブルなどの上に載せるようにしましょう。というのも、中サイズの観葉植物を床に置いてしまうと、目線に入りません。上に載せておけば、ダイニングテーブルやソファに座った位置からでも、目線に入り存在感が生まれます。
さらに、スツールなどに載せた観葉植物を、壁際のスタンド横や壁に飾られたアートの真下に置けば、リビングのアクセントに。おすすめはモンステラ、セローム、クッカバラ、サンスベリアのような葉が個性的なものを選ぶと良いでしょう。
・小サイズの観葉植物を配置する場合
キッチンカウンターやチェストの上に、さり気なく数個まとめて置くと素敵です。「数個まとめて」というのがポイント。ひとつだけ置いても寂しい印象になるため要注意。配置する際は、横一列よりも三角形を意識して置くと奥行き感が生まれます。さらに、その後ろに大きめのフレームを置いたり、トレーにグルーピングしたりすると、センスの良いディスプレイの完成です。
おすすめは、多肉植物やペペロミア、ミニサボテン。シュガーパイン、ハートカズラやアイビーなど、つる性の観葉植物は、つるの先端を台から垂れ下がるようにしたり、鉢のまわりを一周させるようにしたりすると、動きが出て表情が変わります。
最近であれば、手入れが楽なエアープランツやテラリウム(ガラスの容器に植物を寄せ植えしたもの)、土を使わずガラスの瓶に浮かべる水耕栽培のものもあります。和モダンなリビングならば苔玉やミニ盆栽などを、インテリアアクセサリーとして楽しめるようになりました。
リビングのインテリアテイストに合った観葉植物を選ぼう
観葉植物を置く際は、リビングのインテリアテイストと観葉植物のテイストを切り離さず、空間全体を見ながら選びましょう。
人にはそれぞれの生活スタイルがあるように、自分に合ったグリーンライフがあります。家具やオブジェを選ぶように、お気に入りの観葉植物探しを楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
溝井則子
上質空間コーディネーター
インテリアコーディネーター、カラーコーディネーター、パーソナルカラリスト、整理収納コーディネーターの資格を有し、片づけを通して“くらしを磨く”ライフスタイルを提案。「片づけ、インテリア、カラー」でワンランク上の住空間をトータルプロデュースしている。また、「自分で作れる上質空間」をテーマに自宅サロンにてくらしの「センスアップ講座」を開講。
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