幼児期が勝負!コミュニケーション能力を伸ばす家庭の取り組み
幼稚園や保育園などで、お子さんは友だちと仲良くできていますか?また、ご家庭で自分のことや幼稚園や保育園での出来事をたくさん話しますか?
コミュニケーション能力を伸ばすには「幼児期が勝負」といわれています。
そこで今回は、子どものコミュニケーション能力をアップさせるために家庭でできることや気をつけることについてご紹介します。
「メタ言語能力」が発達していく4歳半以降が重要
言葉を覚え始めたばかりの小さな子どもというのは、その「言葉」の持つ意味がどういうものであるかということを理解する前に、親が口にする言葉を真似ているにすぎません。「おじゃまたくし(おたまじゃくし)」「エベレーター(エレベーター)」などと順序が入れ替わったりするのも、このためです(子ども本人は正確に真似ているつもりなのです)。
やがて成長と共に「この言葉はこういう意味なんだ」と考えることができるようになりますが、言葉の構造や意味について言葉で考える力を「メタ言語能力」といいます。4歳半ばくらいになると、このメタ言語能力が発達し、「しりとり」や「さかさことばあそび」ができるように。この段階から少しずつ聞く力、読む力、表現する力が備わっていきます。
そのため、4歳半以降からの幼児期は、メタ言語能力が発達していく助走時期として、とても重要。この時期に言葉を身につける楽しさが無意識的にでも育てば、今後に向けて良いスタートが切れるのです。
子どもの好奇心をいかに活用するかがコミュニケーション能力を伸ばすポイント
そして、5歳くらいからは自主性が育つ時期にも突入します。子どもがどんなことに積極的になるのかというと、それは「楽しいこと」。子どもの好奇心をいかに活用するかがコミュニケーション能力を伸ばすポイントです。
【例】
・「しりとり」「かるた」など言葉遊びを一緒に楽しむ。
・年齢に合ったストーリー性のある童話や絵本を一緒に読む。
・道徳性のある映画やアニメなどを一緒に見る。
・スマホや携帯ゲームばかりではなく、自然にも触れさせるようにする。
・家族団らんの時間をつくり、子どもの考えに耳を傾けてあげる。
家族が人間関係の起点。家庭内のコミュニケーションを大切に
なお、親は子どもの手本です。変わった略語や「やべー」「うざい」といった言葉はあまり使わないようにしましょう。そして、親がスマホばかりいじって会話をしなかったり、言葉を大事にしなかったりすれば、子どものコミュニケーション能力が上がるはずはありません。
家族が人間関係の起点。まずは何より家庭内のコミュニケーションを大切にしてください。
この記事を書いた人
青柳雅也
心理カウンセラー
名古屋生まれの岐阜県海津市育ち。IT関連技術者として約18年間、そのうち管理職として6年間の経験を持ちながら、人生を自分の夢のために使う事を決意し、2010年、起業する。数々のカウンセリングの臨床経験があり、活動は、個人カウンセリングや企業のメンタルヘルスケア、専門学校や大学では心理学の講師、心理学講座「青い柳のココロカフェ」の開催、コラム執筆など多岐にわたる。全国ネット情報番組に出演経験あり。
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