大阪市に近い大阪府八尾市は、人口26万人を超える街です。JR、近鉄、Osaka Metroといった鉄道路線が充実しているほか、四季折々の花が咲き誇る高安山や雄大に流れる大和川など、豊かな自然もあります。2019(平成31)年にはJRおおさか東線が全線開通して、八尾市内から新大阪駅へのアクセスも格段に向上し、利便性もますますアップしました。
そんな八尾市は「次世代を担う子どもたちが大切にされるまち」の創造を目指しており、子育て支援制度が充実している街としても有名です。
今回は、八尾市で利用できる子育て支援制度や助成金をご紹介します。
八尾市の子育て支援制度や手当・助成制度について
八尾市では“すべての市民に光があたり 市民一人ひとりが その人にとっての「しあわせ」を実感できるまち八尾”というコンセプトを掲げて、その一環として、妊娠から保育施設に入所するまで、子育て世代を切れ目なく支援することを心がけています。
●児童手当
八尾市で行われていた児童手当が、2024(令和6)年10月分(初回支給は2024年12月)から、さらに充実した内容となりました。支給対象児童の年齢が、「中学生(15歳到達後最初の年度末まで)」から「高校生年代(18歳到達後最初の年度末まで)」に延長されます。所得制限はありません。
また、支給対象児童のうち、3人目以降の児童はこれまで月額1万5,000円が支給されていましたが、月3万円に増額。支給月も年3回から年6回となります。
※参照:
https://www.city.yao.osaka.jp/0000074207.html
●子ども医療費助成制度
八尾市の子ども医療費助成制度は、八尾市内に居住し、健康保険に加入している0歳から18歳まで(18歳到達後最初の年度末まで)の子どもが対象で、所得制限はありません。
医療機関などで診療や薬剤支給、訪問看護ステーションが行う訪問看護などを受けたときに負担する保険診療の自己負担金(3割または2割負担)から一部自己負担金(ひとつの医療機関につき1日500円を限度として、月2回まで。3回以降の支払いはありません)を控除した額が助成されます。
大阪府外の医療機関を受診した場合は、八尾市役所こども若者政策課の窓口で償還払いの申請が可能です。
●2歳児の保育料無償化
国の施策として3歳から5歳児クラスの幼児教育、保育の無償化が2019(令和元)年10月からスタートしましたが、八尾市では2歳児も無償化の対象に拡大。2020(令和2)年から独自施策をスタートしました。市民税非課税世帯は0歳児から5歳児まで無料です。
私立幼稚園や認定こども園の預かり保育の場合は月額1万1,300円まで、2歳児で認可外保育施設などを利用する場合は月額4万2,000円まで利用料が無償化されます。
※参照:
その他の子育て支援制度も充実!
●地域子育て支援センター
地域子育て支援センターは、親子教室や保育士と保健師による育児相談など、地域に合わせた子育て支援を行う施設です。
在宅の子育て家庭の親子を対象とした「地域子育てつながりセンター」や、乳幼児とその保護者が自由に交流や相談ができる「つどいの広場」といった支援拠点を各地域に点在させ、子育て支援の充実を図っています。さらに、各コミュニティセンターと社会福祉会館では、もうすぐお母さんになる方と子育て中の方が交流できる「プレママ・親子相談・交流会」も実施中です。
なお、地域子育て支援センターは、5つの八尾市立認定こども園に併設されています。平日午後1時からは、通園していない就学前児とその保護者または妊婦の方が自由に利用可能。「公園で遊ぼう会」という親子で公園に出かけるイベントもあります。
●産後ケア事業
出産直後の母親と新生児が家庭での生活をスムーズに始められるように、助産師などから心身のケアや子育てについてアドバイスを受けられる事業があります。
利用料金は、利用者が産後ケア施設に通う「デイサービス型」が昼食・夕食の2食付きで300円、施設に寝泊まりする「宿泊型」が3食付きで3,100円。利用はデイサービス型が7回まで、宿泊型が6回までです。
※参照:
https://www.city.yao.osaka.jp/0000042110.html
●ママ・サポート
ママ・サポートは、出産前後の期間に親族からの手伝いが得られない家庭を対象に、家事や育児を支援するヘルパーを派遣する事業です。
利用料金は1時間につき800円で、掃除、洗濯、買い物、食事準備などの家事支援やおむつ交換、沐浴などの育児補助のサポートが受けられます。
※参照:
https://www.city.yao.osaka.jp/0000030859.html
●妊婦健診
安心して出産を迎えられる環境を提供するため、妊婦健康診査の費用助成を受けられる受診券を2019(平成31)年4月に16回(多胎妊娠の場合は21回)に拡充しています。
さらに、保健師や助産師が妊産婦に関わることができる体制を、母子健康手帳を渡すときから整備。生後4か月になるまでの乳児がいるすべての家庭に対し、相談や子育て情報の提供を行うなど、産前産後を徹底してサポートしています。
●子育て支援の情報発信
八尾市は、子育て支援情報を積極的に配信しています。
子育て支援情報を掲載している発刊物としては、毎月の「市政だより」のほか、毎年刊行している「子育ておうえんBOOK」があります。これは、妊娠・出産から就学児を持つ家庭向けの情報誌。それぞれの時期にどのような支援が受けられるかが一目で分かるように構成されています。この「子育ておうえんBOOK」は、母子健康手帳の交付時や、市内の認定こども園、各コミュニティセンター、保健センターなどで入手できます。
さらに新型コロナウイルスの影響で家族での外出が難しくなった2020年には、八尾市では子育て情報をコンパクトにまとめた「やおでHAPPY子育てマップ」を作成、郵送にて無料配布しました。近くの公園や子育て支援機関、施設、親子で参加できるイベントの情報など、八尾市での子育てに関する情報が盛りだくさんの内容となっています。
これらの情報はすべて八尾市のホームページ、もしくは各施設のホームページで公開されています。さらに八尾市の生活に必要な情報が詰まった生活応援アプリ「やおっぷ」でも情報発信中です。
八尾市は安心して子育てができる街!
八尾市は、さまざまな施策を通して「子育て環境No.1」の街を目指しています。
また政策とは別に、古くから「ものづくりのまち」として有名な八尾は、地域ごとに趣向を凝らしたスポーツイベントやふれあいまつり、いざというときに備えた防災訓練といったコミュニティ活動が今もしっかり残っています。こうした世代を超えたつながりは、声かけや見守り活動など、誰もが安心して暮らせるまちづくりに寄与しているのです。
子育てがしやすい制度や環境が整った八尾市。関西に引っ越しを検討中の方は、候補の一つに加えてみてください。
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