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大阪府 大東市

【大東市】国史跡「飯盛城跡」を巡ろう!親子で楽しめるハイキングコースを紹介!

大東市は、市の東部3分の1が生駒山系という緑豊かな街です。その大東市と隣の四條畷市にまたがる飯盛山は、標高314mの山頂まで登山道がきちんと整備されている人気のハイキングコース。さらに国史跡に指定されている飯盛城跡など、歴史的スポットが点在しているのも魅力の一つです。

今回は、飯盛城跡を巡るハイキングコースをご紹介します。

国史跡「飯盛城跡」とは

飯盛山の山頂一帯には、室町幕府の武将・三好長慶の居城であった飯盛城跡があります。城跡の大きさは、南北700m東西400mと西日本最大級。城の内外を石垣や掘などで区画する曲輪(くるわ) の保存状態が良く、2017年には「続日本100名城」の一つに選定されました。さらに三好長慶生誕500年の前年である2021年に国の史跡に指定されたことでも注目を集めています。

三好長慶は「京都に近く、大阪平野を抑えることができる、加えて大和国への進軍も円滑に行える」という理由により、1560年に芥川山城(現在の高槻)から飯盛城に拠点を移しました 。この地から五畿内(大和、山城、河内、摂津、和泉)と四国の一帯を統治した三好長慶は、戦国時代最初の天下人であったと評されています。

また、茶道や連歌などに親しむ深い教養と共に先進性を兼ね備えた人物で、城下でのキリスト教の布教を許可しました。飯盛山一帯は当時「畿内キリシタンの聖地」であり、2002年には日本最古のキリシタン墓碑が発見されています。三好長慶の先駆的業績は、歴史的観点から見ても非常に興味深いものだったのです。

現在、飯盛城跡付近では、城や曲輪の出入り口である虎口(こぐち)、城の防衛設備である堀切、土橋、土塁、石垣、曲輪などを見ることができます。森林浴を楽しみながら、悠久の歴史に想いを馳せるのも良いでしょう。

飯盛城跡を巡る、野崎観音から四條畷神社をつなぐ飯盛山のハイキングコース

そんな飯盛城跡を巡る、野崎観音から四條畷神社をつなぐ飯盛山のハイキングコースは、長い階段や急な坂もあるものの休憩場所が多いため、小さな子どもや体力に自信がない大人でも楽しむことができます。また、野崎観音から野外活動センターまでは、大東市が「大東の杜(もり)」として整備し、ポイントごとに看板も立ててあるので迷う心配も少なく安心です。

 

<コース概要>

野崎観音→ つり橋→せせらぎ→七曲り→野外活動センター→頂上→急坂→四條畷神社

<所要時間>

頂上までは約1時間、全体の所要時間は約3時間

 

<立ち寄りスポット>

1.野崎観音

JR学研都市線(旧 片町線)野崎駅東口から参道商店街を通り、約600m進むと慈眼寺(通称「野崎観音」)が見えてきます。行基が彫ったといわれる十一面観世音菩薩をご本尊とするお寺で、毎年5月上旬に開催される「のざきまいり」は特に有名。期間中は駅からの参道の両側に200軒以上の露店が並び、30万人以上の参拝客で賑わいます。

本堂左手に飯盛山へのハイキングコース入口がありますので、ハイキングに出かける前に、ここでトイレを済ませておきましょう。

・所在地:大東市野崎2丁目7-1

・利用時間:9:00〜15:30(電話受付時間)

・公式URL:https://www.nozakikannon.or.jp/

 

2.つり橋

小さなつり橋ですが、上部を木々が覆っているため、緑のトンネルのような場所です。

 

3.せせらぎ

つり橋を渡り終えると、狭い道幅が続き、しばらく行くと「大東の杜 せせらぎ」の看板が見えてきます。清流の流れに耳を傾けるのも良いですし、夏に子どもと一緒にサワガニを探すのも楽しいでしょう。

 

4.七曲り

せせらぎを過ぎると、急な坂があります。途中にベンチがあるので、疲れたらひと休みしてください。

 七曲りは、階段と曲り角が続く場所です。「七曲り」の名の通り、七つの曲り角を数えながら登るのも良いでしょう。こちらにも「大東の杜 七曲り」の看板があります。

 

5.野外活動センター(キャンピィだいとう)

キャンプサイトや野外調理場、アスレチック広場などがあり、日帰りBBQを楽しむことができるスポットです。キャンプ場である「キャンピィだいとう」には、BBQコンロや調理器具、冷蔵庫や冷凍庫などが揃っているため、初心者でも安心。ハイキング途中のトイレ休憩としても利用できます。

・所在地:大東市龍間1846

・利用時間:16〜翌10時(宿泊)、10〜16時(日帰り)、16~22時(日帰り・夜間)

・料金:

テント泊 大人200円、中学生以下100円

本館アーチハウス泊 大人300円、中学生以下200円

日帰り 大人200円、中学生以下100円

(注意:2歳以下無料、大東市外の方は上記の倍額)

・休館日:月曜日(宿泊予定がある場合および夏休み期間を除く)、年末年始

・公式URL:https://www.ysdnet.ne.jp/campground/

 

6.頂上

飯盛山山頂から見る270°のパノラマの眺望は最高で、比叡山や六甲山、明石海峡大橋、淡路島、天気が良ければ四国の山影まで見ることができます。展望台の上から、三好政権最大勢力範囲そのものの景色を楽しみましょう。

山頂には、南北朝時代に活躍した武将・楠木正成の嫡男である楠木正行(くすのきまさつら)像があります。この地で繰り広げられた四條畷の戦いの中で、楠木軍である南朝は幕府軍である北朝に敗れ、楠木正行は23歳の若さで討ち死にしました。楠木正行像は、南朝があった吉野の方角に向けて建てられています。

 

7.急坂

頂上を降りたら、勾配のある下り坂が続きます。不規則に並んだ階段があり、手すりがない場所もありますので、無理をせずゆっくり降りていきましょう。

 

8.四條畷神社

四條畷神社は、楠木正行とその一族を祀るために明治23年に創建された神社です。境内には父親である正成が湊川の決戦に向かうにあたり、正行に今世の別れを告げながら短刀を渡す場面を描いた「櫻井の別れ」の父子像があります。その向かいには、正成討死の知らせに自害をしようとする正行を思いとどめさせる場面を描いた母子像もあり、歴史を知ることで興味深く見ることができるでしょう。

・所在地:四條畷市南野2-18-1

・公式URL:https://www.city.shijonawate.lg.jp/site/mottoshijonawate/6927.html

親子で挑戦できるハイキングコースが整備されている大東市は、子育てにぴったり!

ハイキングは身体に良い有酸素運動であることはよく知られていますが、数あるアウトドアの中でも、親子で行う山登りは子どもの脳がパワーアップする最高のアクティビティだといわれています。目標をやり遂げる力、どのような歩幅やスピードで歩くかを決める自己判断力、助け合うためのコミュニケーション力、登頂したときに得られる自己肯定感など、子どもの成長にとって良いことづくしなのです。

そんな親子で気軽に挑戦できるハイキングコースが整備されている大東市は、子育てにぴったりの場所。豊かな生駒山系の自然と飯盛城跡周辺の歴史に触れながら、大東市の魅力を再発見してください。

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