【伊丹編】子どもの安全をカメラで守る!伊丹市が取り組む安全・安心見守りネットワーク事業って?
子どもがいる親にとって、子どもが安全に暮らせるかどうかは住む街を決める大きなポイントです。子どもの安全を確保する、という点でユニークな取り組みをしているのが伊丹市です。伊丹市では道路や公園に設置した「安全・安心見守りカメラ」と、ビーコンを活用した「まちなかミマモルメ」を組み合わせ、「安全・安心見守りネットワーク事業」を展開しています。
その「安心・安全見守りネットワーク事業」とは、どのようなものなのでしょうか?伊丹市の取り組みについてご紹介します!
日本で初めての試み!安全・安心見守りネットワーク事業とは?
伊丹市は、平成28年度に計1,000台の安全・安心見守りカメラを整備し、道路や公園、河川、市街地などの状況をリアルタイムで把握できるようにしました。これにより、子どもに関する犯罪を抑止し、また自然災害の対策や検証を行えるようになっています。
この安全・安心見守りカメラと併せて展開されているのが、位置情報通知サービスである「まちなかミマモルメ」です。まちなかミマモルメは、子どもや認知症高齢者などにビーコン発信機を持たせることで、保護者に位置情報を通知することができるというサービスです。上述したカメラに受信用のビーコンが設置されていて、対象者が近くを通ると発信機の信号をキャッチし、位置を特定することができます。
このように、カメラとビーコンを組み合わせることで犯罪抑止だけでなく、トラブルが発生してからの対応にも役立てることができます。これが安全・安心見守りネットワーク事業であり、日本で初となる試みなのです。
警察や企業と協力して行う官民協働事業
安全・安心見守りネットワーク事業は、伊丹市が単独で行っているわけではありません。この事業は、伊丹市、伊丹警察署、阪急阪神ホールディングス株式会社の3つが協力した官民協働事業です。
伊丹市と伊丹警察署は、安全・安心見守りカメラの設置をきっかけに「安全・安心なまちづくりの推進に関する協定」を締結しました。この協定によって、伊丹市の役割は「カメラの設置や管理」「画像情報の提供」、伊丹警察署の役割は「カメラ設置に必要な情報提供」「画像情報を活用した事件の早期解決」「画像情報の目的外での利用禁止」と定められました。
また、「まちなかミマモルメ」では伊丹市と阪急阪神ホールディングス株式会社が協定を結び、市内へのビーコンの設置や見守り体制の構築、そのためのシステム開発などさまざまな取り決めがなされました。このように市、官公庁、民間企業が一体となり、伊丹市の安全確保に努めているのです。
安全・安心見守りネットワーク事業の効果はすでに発揮されていて、平成28年8月には安全・安心見守りカメラの画像が決定的証拠となってとある事件の容疑者が逮捕されています。もちろん事件がないことが一番だったのですが、このような逮捕事例があることで、今後の伊丹市の子どもが関わる犯罪が軽減していくことが期待できます。
安全確保に力を入れている伊丹市なら、子どもたちも親も安心して生活できますね。
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