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住まいの基本知識

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サラリーマンの税負担を軽減!住宅ローン控除をスピード解説

若い男女

マンションの購入は、人生のひとつのゴールであり、同時に出発点でもあります。その高揚感に浸りながらも、毎月の住宅ローンの返済をプレッシャーに感じる人も少なくないでしょう。そのプレッシャーを軽減してくれる制度が「住宅ローン控除」です。

「名前を聞いたことがあるけど、どんな制度なのかはよくわからない」という人は必見。今回は、住宅ローン控除についてスピード解説します。

マンション購入

住宅ローン控除とは?概要や要件を解説

住宅ローン控除とは、「住宅(マンションなど)」を「ローン(借入金)」で購入すると、所得税(引き切れない場合は翌年度の住民税)を安くしてくれる制度です。なぜ、安くしてくれるのかというと、「ある程度の広い家」を「ある程度の期間の借金」で購入してもらえれば、不動産業界や金融業界が潤い、さらには、家電、自動車、引越し業者などにも波及するため、住宅購入者に対して減税したとしても、その結果、多くの税収を確保できると考えられているからです。

住宅ローン控除の対象となる場合、入居した年から10年間にわたり、年末借入金残高の1%に相当する金額を所得税額から差し引くことができます。現在、住宅ローンの金利は1%前後と低金利であるため、実質的に当初10年間は、ほぼゼロ金利で購入することができるといえるでしょう。ただし、対象となる借入金には上限があります。

■「消費税8%が課税される業者から購入した住宅」の場合

・通常の住宅:4,000万円

・ハイグレード住宅:5,000万円

■中古住宅の個人間売買など

・通常の住宅:2,000万円

・ハイグレード住宅:3,000万円

例えば、3,000万円を30年ローンで借りて、消費税8%課税住宅を購入し、1年目の年末残高が2,980万円である場合、住宅ローン控除は2,980万円×1%=298,000円となります。この金額を所得税(引き切れない場合は翌年度の住民税)から差し引くことができるのです。

しかし、住宅ローン控除を受けるには、「人」「モノ」「金」それぞれにおいて要件を満たさなければなりません。以下を、確認しておきましょう。

■「人」の要件

・その年の合計所得金額が3,000万円以下であること

※この金額は、控除を受ける毎年判定。

・取得などの日から6か月以内に居住すること

■「モノ」の要件

・建物の床面積が50平方メートル以上であること

※床面積は広告・契約書の面積ではなく、登記面積で判定します。

・2分の1以上を居住用に供すること

・新築住宅に限らず、中古住宅も築年数や耐震基準の要件を満たせば対象

■「金」の要件

・借入金の償還期間が10年以上であること

※住宅ローンを繰上返済した結果、最初の返済などの日から10年未満になってしまうと、それ以降、住宅ローン控除を受けることができなくなります。

また、その他にも「マイホームを買い替える場合、3,000万円の特別控除などの特例を使うと住宅ローン控除を適用できない」「親族からの借入金の場合は住宅ローン控除を適用できない」といったことがありますので、注意しましょう。

確定申告

1年目のみ確定申告が必要。その後は勤務先で年末調整を受けられる

なお、住宅ローン控除を受けるには、上記の要件を満たしていることを確認するために、確定申告をしなければなりません。住宅ローン控除の確定申告は、入居した年の翌年2月16日から3月15日までの間に行います。

まず、近くの税務署または国税庁のホームページで確定申告書類を取り寄せ、以下の必要書類を揃えましょう。

・給与所得の源泉徴収票(勤務先から年末に受け取っています)

・マイナンバーの本人確認書類

・売買契約書または建築請負契約書

・登記事項証明書(登記所で入手)

・住民票(市役所などで入手)

・住宅借入金残高証明書(金融機関から送られてきます)

書き方がよくわからない場合は税務署で相談してみましょう。ちなみに、2月16日から3月15日の確定申告期間は大混雑します。できれば早めに書類を揃えて1月下旬から2月上旬頃に相談に行けば、待ち時間も少なく、丁寧に教えてもらうことができるはずです。

以上のように1年目は少々手間がかかりますが、2年目以降はご安心を。サラリーマンの場合、年末調整で申告・納税が完了する人であれば、2年目以降は勤務先で年末調整を受けることができます。

住宅ローン控除を使えるか否かを必ずチェック!

住宅ローン控除は、1年で数万円~数十万円、10年では数十万円~数百万円もの節税ができるありがたい制度です。

マンションを購入する際、この制度を使えるか否かを必ずチェックしておきましょう。

この記事を書いた人

益山真一

ファイナンシャル・プランナー

「3大資金(住宅・教育・老後)」を効率的に手当てし、ライフプランを実現するための家計管理を提案するファイナンシャル・プランナーとして、セミナー・執筆、相談を展開。仕事の目標は、お客様の「心、体、お金、時間、仕事」のバランスの改善による幸せ実現。セミナーは平成29年2月末時点で累計2,574回を数える。

■HP:http://www.fp-masuyama.com/

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