置くだけで、お洒落なリビングに早変わりする間接照明。
心を癒す明かりを空間に届けてくれる間接照明は、ヒーリング効果も抜群。
そこで今回は、誰でも簡単にできるリビングの間接照明の活用テクニックをご紹介します。
「暮らしを豊かにする」――明かりとして間接照明が果たす役割
従来の照明の目的は「とにかく明るくすること」が一般的でした。 しかし昨今では、明るさよりも「暮らしを豊かにすること」が照明の役割として重視されるようになってきています。
明かりは大きく2つに分類されます。
ひとつは、日常生活において必要不可欠な「直接照明」。障害物に遮られることなく光源を届けるため、通常は天井に設置されます。
もうひとつの「間接照明」は、光を天井や壁に当て、その反射光によって周囲を照らす明かりです。ぼんやりとしたやわらかい光の陰影によって幻想的な空間を作り出せるのは、間接照明ならでは。
この間接照明を活用すると空間に立体感が生まれ、奥行きを感じさせることで部屋を広く見せることも可能です。それだけではなく、穏やかな間接照明は副交感神経に作用して気持ちを落ち着かせ、人を心地良いリラックス状態に導いてくれる効果も。自然な睡眠を促すメラトニンホルモンが分泌されやすくなるともいわれており、なかなか寝つかない子どもがいる家庭は間接照明を取り入れてみると良いでしょう。
このように、先ほどあげた「暮らしを豊かにする」という目的のため、間接照明が果たす役割は非常に大きいものがあります。
リビングにおける間接照明の活用テクニック
ここからは、家族や友人が集まるリビングにおける間接照明の活用方法についてご紹介します。
1. まずは、テレビの裏にフロアライトを配し、光を上に向けて照らしてみましょう。テレビが浮き上がっているようになり、リビングがお洒落なホームシアターに早変わりします。
2. また、天井のスポットライトやクリップライトで壁に飾られたアートを照らすと、より印象が際立ってドラマティックな空間になります。さながらリビングがギャラリーに大変身。
3. チェストの上に置いたオブジェや観葉植物をキャンドル型LEDで照らせば、それらの印影が壁に映し出され、洒落たBarのような雰囲気に。
4. 部屋の四隅に天井を照らすフロアアップライトを設置すると、高さが強調されて壁からの圧迫感が軽減します。天井から反射した光が部屋全体に広がり、空間にゆとりを感じさせてくれるでしょう。
最近、人気のLEDイルミネーションライトには星形や色付きのタイプのものもあり、天井や壁・カーテンに飾るだけで子どもも喜ぶ楽しい間接照明ができあがりますよ。
楽しみ方は自在。間接照明でリビングの雰囲気を簡単に変えられる
少しのスペースがあれば、簡単にリビングの雰囲気を変えられる間接照明。設置する際は、光源が目に入ってもまぶしくない程度の光の強さにしておきましょう。
ちなみに、電球色は黄色がかった光がおすすめ。温かみのある色合いなので、リラックス空間を作る間接照明としては非常に使いやすい色調です。
難しいと思われがちな間接照明ですが、楽しみ方は自在。間接照明でリビングをお洒落にしてみませんか?
この記事を書いた人
溝井則子
上質空間コーディネーター
インテリアコーディネーター、カラーコーディネーター、パーソナルカラリスト、整理収納コーディネーターの資格を有し、片付けを通して“暮らしを磨く”ライフスタイルを提案。「片付け、インテリア、カラー」でワンランク上の住空間をトータルプロデュースしている。また、「自分で作れる上質空間」をテーマに自宅サロンにて暮らしの「センスアップ講座」を開講。
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