子ども部屋を与える前に。子どもに「掃除習慣」を身に付けさせる親の心構え
子どもが小学校に進学するのを機に、子ども部屋を与える家庭は少なくありません。これに先駆けてやっておきたいのが、「掃除習慣」を子どもに身に付けさせておくということ。いつまでも子どもが自分で掃除できないでいると、親が代わりにすることになり大変です。
そこで今回は、子どもに「掃除習慣」を身に付けさせるために心がけたいことをご紹介します。
命令口調で頭ごなしに言うと、子どもは掃除が嫌いになる
自発的に掃除をする子どもに育つか、掃除嫌いになるかは親の言動次第。まず、子どもに掃除を教える際、命令口調で頭ごなしに言うのは避けましょう。
もちろん、強い口調で厳しく叱ることも時には必要です。子どもは、感情を読み取り親の本心を知ることがあるからです。しかし、命令口調や頭ごなしな物言いばかりでは、子どもは親を恐れたり反感を持ったりします。その結果、掃除をすることが嫌になり、自発的な行動につながらないのです。
また、うまくできないからと子どもの代わりに親がすべて掃除してしまったり、あれこれ細かく注意したりするのもNGです。子どもは自分の能力に自信を無くし、「自分がやらなくても誰かがやってくれるだろう」と思うようになります。
掃除習慣を身に付けさせるポイントは、遊びも取り入れ「気長に教える」
子どもに掃除習慣を身に付けさせるには「気長に教える」ことがポイントです。掃除習慣は、すぐには身に付きません。教える際には、次のようなことを心がけると良いでしょう。
・小さなうちから掃除をどんどんやらせてみる
小さな子どもは、親の行動を真似したがります。子どもが親の真似をして掃除をやりたがったときには、上手にできるかどうかは気にせず、どんどんやらせてあげましょう。そして、「上手にできたね。キレイになると気持ち良いね。」などと声をかけてあげてください。
・親も一緒に遊び感覚で片付けする
例えば、遊んだあとに片付け競争を取り入れてみましょう。遊びの中で「ハサミさんのお家はここよ。」と、モノの定位置を教えてあげてください。親も一緒に遊びながら教えることで、子どもは自然に片付けを覚えていきます。
・子どもの“仕事”として掃除を任せる
少し大きくなれば「テーブルを拭く」「玄関にモップをかける」といった簡単な掃除はできるようになります。子どもに“仕事”として掃除を任せると、責任感や自信が芽生えます。
自発的に掃除や片付けができる子どもは学力・成績が良い傾向にあるとされているので、焦らずにじっくりと教えていきましょう。
子どもに掃除習慣を身に付けさせるには、決して焦らず、上手にできなくてもやる気を尊重してあげてください。そうすれば、掃除を苦手にしない子どもに育つはずです。
この記事を書いた人
安藤はま子
心理カウンセラー
子育て中に心理学を学び、心理カウンセラー資格を取得。企業での新人研修、中学校での相談、民間会社での心理カウンセリング、公的機関での女性相談などを行い、2005年にカウンセリングルームミスタヴィスを開業。その後、世界の仕組みについての理論を学ぶ。2012年、サラカオル株式会社を設立。心理学と自己啓発理論、潜在意識などを取り入れたカウンセリングやセミナーを行っている。親子関係が改善し、人生の流れが良くなるカウンセリングと評判。著書に「親との問題~女性の心が楽になる生き方」(ギャラクシー出版)がある。
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