花粉の脅威は高層マンションにも!侵入をブロックする花粉対策
だんだんと暖かくなり、過ごしやすい春の季節がやって来ました。しかし、そんな穏やかな春も、花粉症の人々にとっては好ましくない季節かもしれません。日本気象協会の 2017 年春の花粉飛散予測によると、大阪を中心に関西では4月中旬頃までヒノキ花粉の飛散がピークを迎える見込みです。
そこで今回は、マンションでできる花粉対策をご紹介します。
花粉は「3つの場所」から室内に侵入!
高さ約600メートルまで舞い上がり、300キロメートルもの広範囲に飛散する花粉。ただし、地面に落ちた花粉は「2メートル以上は舞い上がらない」ともいわれています。「じゃあ、マンションの3階以上なら大丈夫なのでは?」と思われがちですが、それは誤解。これは、あくまで「無風(風のない状態)」を想定した話です。
風があれば花粉はどこまでも舞い上がるので、高層マンションといえども花粉対策は必要です。花粉は主に以下の「3つの場所」から室内に侵入してきます。
1.玄関
人が出入りする玄関は、必然的に花粉の出入り口にもなります。人の身体や衣服に付着して侵入してきます。
2.窓
換気のために窓を開けると、風とともに花粉が侵入します。カーテンや近くのじゅうたんに付着します。
3.洗面所
意外に思われるかもしれませんが、洗面所には花粉が溜まっています。なぜなら、洗面所の隣にはバスルームがあることが多く、その換気扇から花粉が侵入するからです。また、換気扇を使うことで部屋中の花粉や埃が洗面所に吸い寄せられています。そのうえ、脱衣によって衣服に付いていた花粉が床に落ちることも。
花粉対策は「玄関」「窓」「洗面所」を重点的に
20~30マイクロメートルの大きさしかない、目には見えない手ごわい「花粉」。花粉を撃退するには、「玄関」「窓」「洗面所」を重点的に対策しましょう。
1.玄関で花粉をブロック
花粉は身体や衣服に付着して侵入します。帰宅したら着ていたコートや衣服を玄関の外でよく払いましょう。花粉を払うブラシやハタキを玄関に置いておくと便利です。コート掛けを玄関に置いて、室内に花粉を持ち込まない工夫も効果的。衣服は、ウールなどの花粉が付きやすい生地は避け、ツルツルとして、花粉を払いやすいポリエステルなどの化学繊維を選ぶと良いでしょう。
2.窓を開け閉めする回数を減らす
窓からの花粉をブロックするには、換気のために窓を開け閉めする回数を減らしましょう。ただ、それでも花粉は侵入するので、空気清浄機の活用をおすすめします。
3.風呂用マットは小まめに選択
洗面所に落ちた花粉は風呂用マットなどの布製品に付着しますので、それらを小まめに洗濯することで花粉をブロックできます。
部屋の床に付着した花粉を掃除するには、拭き掃除から始める
最後に、部屋の床に付着した花粉を掃除するテクニックをご紹介します。いきなり掃除機をかけるのはNG。掃除機の排気で床に落ちている花粉を舞い上げてしまうからです。
まずは拭き掃除をしてから掃除機をかけましょう。これが、花粉対策の鉄則です。また、掃除機の排気で花粉を舞い上げないためにも、掃除機をかけるときには空気清浄機を「強」にしておくことをおすすめします。
これらを継続することで、マンションの花粉対策のレベルは格段にアップします。花粉を撃退して、つらい花粉症の季節を乗り切りましょう。
この記事を書いた人
高橋和子
掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。
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