シロアリといえば、木造の一戸建て住宅に侵入して被害をもたらすイメージがあります。
でも、マンション暮らしも油断は禁物!
最近ではマンションにもシロアリ被害は起きていて、問題になっています。
そこで今回は、マンションのシロアリ被害を防ぐための予防策をご紹介します。
マンションでシロアリ被害に遭いやすい場所は?
マンションにおいてシロアリが発見されやすいのは、1階~4階といわれています。
地面に接しているマンションの1階部分は、特に注意が必要です。
シロアリ被害に遭いやすい場所は以下のとおり。
・ベランダ
シロアリ被害の原因の約80%が雨漏りや水漏れ。
雨に濡れやすいベランダは、シロアリに狙われやすい場所です。
ベランダに置いてある植物やプランターの中にコロニー(巣)を作っていたケースも報告されています。
・浴室や洗面所・台所
シロアリは湿気を好みます。浴室からシロアリが発生したケースも。
・和室
畳の被害が報告されています。畳の裏側も要チェックです。
・フローリングや木材家具および輸入家具
輸入家具には、アメリカカンザイシロアリ(北米大陸が原産地の外来種)というシロアリが紛れ込んでいることがあります。
同様に、フローリングや木材家具にもシロアリが住みついているかもしれません。
こう見てみると、マンションだからといって「シロアリ被害に遭うことはないだろう」と安心することはできないですよね。
シロアリは湿気好き。被害を防ぐには、しっかりと換気を!
湿気を好むシロアリは、水分が豊富にあるところに寄ってきます。
また、カビが生えていると、そのニオイに誘われて侵入することも。
シロアリ被害を防ぐには、しっかりと換気を行い、シロアリの侵入経路を断つことが大切です。
【シロアリ被害を防ぐ予防策】
・雨漏りや水漏れなどをこまめに修理する。
・室内や風呂場を換気し、窓の結露を除去する。
・除湿剤を使用する(湿気対策として有効です)。
もしもシロアリを見つけたら、パニックになるかもしれませんが、落ち着いて発生場所を確認しましょう。
【ベイト剤を使った対処方法】
シロアリは「蟻道」というトンネルを作って、木材部分に移動します。一般的に蟻道は床下などで発見されますが、目に見える場所にあれば緊急事態です。
応急処置としては、シロアリが薬剤を巣に持ち帰ってコロニー(巣)ごと壊滅する「ベイト剤」を蟻道に設置します。
この方法は薬剤を散布しませんので、人体やペットなどに安全です。
また、被害が大きい場合には、シロアリの駆除の専門業者に依頼するようにしましょう。
ただし、床やタイルに薬剤を注入するための小さな穴を開けることもあります。マンションの場合には、管理者と入居者の間で施工の仕方をよく確認しておくようにしてください。
湿気を溜めない工夫がシロアリ予防に効果的!
毎日の換気や結露の拭き掃除など、湿気を溜めない工夫がシロアリ予防には効果的です。
湿気を溜めない工夫はシロアリ予防だけではなく、住まいの環境を保つためにも役立ちます。
こまめなメンテナンスでシロアリから住まいを守り、快適に過ごしましょう。
この記事を書いた人
高橋和子
掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。
HP: http://felicia-lab.jp
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