子どもの進学で教育費が増加!住宅ローンは軽減できる?
子どもの成長に伴って、家計に対する教育費の割合は大きくなる傾向にあります。例えば、子どもが私立中学や私立高等学校に入学すれば、高い入学金や授業料の捻出が大変になるかもしれません。
そんなとき、住宅ローンの支払いを軽減することはできるのでしょうか?
「教育費の増加」を理由に住宅ローンの返済額を減らせる金融機関も
これまで何の問題もなく支払いをしていた住宅ローンも、子どもの入学時など教育費が多くかかるタイミングで、急に家計に重くのしかかることがあります。
そんなとき、金融機関によっては、住宅ローンの返済額を減らせるサービスを受けられることをご存知でしょうか?
具体的には、「借入期間を延長することで月々の返済額を減額」もしくは「一定期間返済額を減額し、減額期間終了後は返済額を増額」といった方法をとることになります。金融機関によってはどちらかを選択できる場合もあります。
ただし、減額期間は5年前後で、長期間にわたって減額できるわけではありません。また、「減額する金額は元金返済分を下回らない」などの条件が付く場合や、利用理由が「教育費の増加」に限られる金融機関もあります。
※配偶者の産休・転職やリフォームなどで利用できる金融機関もあります。
その他、全期間にわたり、利用者が返済額を自由に指定できる住宅ローンもあります。子どもの就学前など、家計に余裕がある間は余分に返済をしておいて、教育費用にお金がかかる時期には最低限度の支払いをする、といった調整が可能なローンです。金融機関によっては、多めに口座にお金を入れて置くと、自動的に繰上返済できるサービスもあります。借入先を選択するポイントとして、検討するのもひとつの方法でしょう。
住宅ローンを借り入れる前に「ライフプランニング」を!
およそのライフイベントは、あらかじめ予測できるものです。どの程度の教育費がかかるのか、また、その時期はいつなのかを把握するためにも「ライフプランニング」は欠かせません。
住まいの購入は、人生で最も大きな買い物といわれています。その大きな金額を「ローンとして借り入れる」ということを考えると、住宅ローン返済期間中に支払いが可能であるのか、自分なりに確認しておくことは必須といえるでしょう。将来的なお金の流れを把握できたら、繰上返済をすべき時期や、貯蓄などに力を入れなければいけない時期も自ずと見えてくるはずです。
無理のない返済を続けるため、住宅ローンは総合的に判断しよう
住宅ローンを借りている金融機関で返済額を減額できるサービスがあれば、家計が厳しくなったときの助けになることは間違いありません。ただ、「住宅ローンの返済に困ったら、このサービス使えば大丈夫」と安易に考えず、あらかじめ返済計画をしっかりと立てておきたいものです。
また、金融機関を選ぶ際、このようなサービスがあるところを優先的に選択することもできますが、その分、他の条件が希望にそぐわないケースもあります。無理のない返済を続けるためにも、住宅ローンは総合的に判断しましょう。
▼参考サイト
・みずほ銀行
https://www.mizuhobank.co.jp/loan/housing/customer/lifestage_ouen_plan/index.html
・北洋銀行
http://www.hokuyobank.co.jp/person/loan/house/life_stage_fit.html
・千葉銀行
http://www.chibabank.co.jp/kojin/loan/housing/lineup/option/repayment/
・三井住友信託銀行
http://www.smtb.jp/personal/loan/house/payment/guide/html5.html#page=1
※詳細は各金融機関までお問い合わせください。
この記事を書いた人
佐々木茂樹
ファイナンシャルプランナー
1968年、北海道旭川市生まれ。1986年に旭川北高校を卒業、旭川市内の老舗ホテルに勤務。1988年より道内の郵便局に転職、郵便・貯金・保険業務を経験。在局した17年間のうち10年間保険業務に携わり、その間にAFP、2級FP技能士資格を取得。2006年より、三井住友海上きらめき生命でファイナンシャルコンサルタントとして勤務。2011年、同社を退職し、ファイナンシャルサービス株式会社を設立。
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