食品ロスとは、食べ残しや賞味期限切れなどが原因で捨てられてしまう食べ物のことを指します。食品ロスは小売店・飲食店でも発生しますが、日本の食品ロスの約半数は家庭から出ているそう。
そんな食品ロスの多い家庭の冷蔵庫には、ある共通点(問題)があります。そこで今回は、食品ロスを無くす冷蔵庫収納のポイントについてご紹介します。
詰め込みすぎると野菜が痛む!?食品ロスを起こしやすい冷蔵庫の特徴とは
食品ロスを起こしやすい家庭の冷蔵庫の特徴は、「モノを詰め込み過ぎている」というもの。
食品ロスを無くすには、食べきれる量だけを買って、冷蔵庫をスッキリ見せるように心がけてください。特に野菜は、ぎゅうぎゅうに押し込まれていると傷むのが早くなります。毎日スーパーに行く人は「1日分の食材だけ」を、週に一度の頻度で買い物をする人は「7日分の食材だけ」を購入する、といった具合にして、冷蔵庫の中を無意味にギュウギュウにしないようにしましょう。
食品ロスを出さない冷蔵庫を作る『3つの手順』
食品ロスを無くすためには、「どの食材が、どこにあるのか」がすぐにわかるように冷蔵庫を整理整頓することが重要。冷蔵庫収納の手順とポイントは以下の通りです。
1.グルーピングする。
飲料水・調味料類・生鮮食品(肉や魚)・朝食セット(バターやジャム)など、各家庭の食生活に合った方法で食材をグルーピング(組分け)してください。
2.収納グッズを使用する。
グルーピングができたら、必要に応じて収納ケースを使用してまとめていきます。取っ手付きの収納ケースが取り出しやすくて便利です。
生鮮食品の収納では、トレーを活用すると良いでしょう。汁漏れを起こしたときも、トレーを敷いておけば冷蔵庫内が汚れず、清潔に保てます。
収納ケースやトレーは同じ色(清潔感のある白がおすすめ)で統一すれば、見た目も抜群に良くなります。
3.使用頻度と賞味期限を考慮して収納する。
グルーピングし、収納グッズでまとめることができたら、使用頻度と賞味期限を考慮してそれぞれの収納場所を決めていきましょう。
冷蔵庫上段:賞味期限の長い食材
冷蔵庫中段:早めに食べなければならない食材(賞味期限の短い食材)
冷蔵庫下段:飲料水などの重たい食品
冷蔵庫を開けて最も目につく場所に、使用頻度の高いモノと賞味期限の短いモノを収納するがポイントです。
鉄則!冷蔵庫6割・冷凍庫9割って?
食品を詰め込み過ぎないためには、収納の割合も意識するようにしましょう。鉄則は「冷蔵庫6割・冷凍庫9割」です。
冷蔵庫は、モノを詰め込み過ぎると冷気が通らずに食品が傷みやすくなります。また、温度を下げようとして消費電力が上がります。一方、冷凍庫は隙間を作ってしまうと室内の温かい空気が入り込み、消費電力が上がります。冷蔵庫と冷凍庫、それぞれの特性を理解しつつ、管理できる量だけを収納するようにしてください。
冷蔵庫収納を見直せば、食費の節約につながる!
日本で1年間に出る食品ロスの量は、632万トンともいわれています。日本人ひとり当たりに換算すると、お茶碗1杯分(136g)の食品を捨てていることに。とてももったいない話ですよね。
冷蔵庫収納を見直せば、家庭から出る食品ロスを無くすことができます。そうすれば、食費の節約にもつながるでしょう。ご紹介した冷蔵庫収納テクニック、ぜひお試しくださいね。
この記事を書いた人
中西直美
片付けアシスタント
平成25年、日本ハウスクリーニング協会にて整理収納清掃コーディネーター1級、認定セミナー講師を取得。平成27年3月、片付けアシストNaro(なろう)を立ち上げ、片付けアシスタントとして活動を開始。大阪を拠点に整理収納サービス、片付けや掃除に関するセミナー・講演を展開し、収納商品の企画開発にも携わる。整理収納サービスでは、本当に必要なモノだけを残し、モノを限界まで減らす片付け術で、散らかった部屋も快適な空間へと劇的に変化。また、風水を取り入れた運気アップの片付け術も好評。平成28年、関西テレビ放送「よ~いドン!」にも出演。
HP: http://kireini-naro.com/
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