夏を迎える前に。カビくさいエアコンの簡単掃除術
夏を迎える前に、やっておきたいことがひとつ。
それは、エアコンの掃除。
久しぶりに使用する前にエアコンの掃除をしておかないと、涼しい風に乗ってカビのニオイが部屋中に充満します。
そこで今回は、カビくさいエアコンの簡単掃除術をご紹介します。
蒸し暑い夏のエアコン内はカビにとって好条件がそろっている
エアコンから「雑巾の生乾きみたいなニオイ」がしたら、それはエアコン内のカビが原因です。では、そもそもどうしてエアコン内にカビが発生するのでしょうか?
・要因(1)ホコリ
エアコンは、部屋の空気と一緒にホコリも吸い込んでいます。そのため、エアコンのフィルターにはたくさんのホコリが付着していることも。このホコリは、カビにとって貴重な栄養源となります。
・要因(2)湿気
特に冷房時はエアコン内に結露が付きやすいもの。カビは湿気の多い環境を好みます。
・要因(3)温度
日本の梅雨から夏にかけての温度は、カビが繁殖するのにうってつけ。
つまり、ホコリや湿気が豊富な蒸し暑い夏のエアコン内は、カビの繁殖においてこれ以上ない好条件がそろっているのです。
フィルターとルーバーをキレイにしてカビのニオイを除去!
不快なカビのニオイを除去するには、エアコンを掃除するしかありません。簡単にできる掃除術を実践して、エアコンをキレイにしましょう。
(※最新のエアコンは仕様が複雑で掃除が容易でなかったり、やり方を間違えると故障したりすることもあります。以下を参考にしながらも、しっかりと掃除をしたい場合は専門業者に依頼しましょう。)
【用意するモノ】
・踏み台もしくは脚立
・掃除機
・中性洗剤
・バケツ
・ゴム手袋
・歯ブラシ
・割りばし
・古タオル
・乾いたタオル
注意!:パーツを外す前に!
エアコン外側のホコリをハンディワイパーで拭き取り、コンセントプラグを抜いてください。
【掃除手順】
■フィルターの掃除
1. フィルターをエアコンから外す前に、ホコリが空気中に舞い散らないように掃除機で吸い取ります。
2. フィルターを取り外したら、改めてフィルターの表面から掃除機でホコリを吸い取ります。
3. その後、水洗い。水洗いをするときに、古歯ブラシなどを使うとこびり付いたホコリが取れやすくなります。
4. しっかりと乾燥させてから元に戻します。
■ルーバー(噴き出し口)の掃除
1. ルーバーを手で開き、薄めた中性洗剤を染み込ませたタオルで拭きます。細かい場所は、割りばしに古タオルを巻き付けて拭くと良いでしょう。
2. 洗剤が残らないように水拭きし、そのあと乾拭きして仕上げます。カバーも同様に、外した後に水洗いしてから乾拭きしてください。
ホコリが溜まりにくくなるエアコン使用の裏技
せっかくエアコンをキレイにしたのですから、ホコリが溜まりにくくなるように工夫しましょう。
まず、最もカビが吹き出しやすいエアコンの運転開始直後10分間ほどは、部屋の窓を開けて換気をしましょう。使用中も、定期的に窓を開けてこまめに換気してください。
そして、エアコンを停止するときは、エアコン内部を乾燥させるために2時間ほど「送風」運転をします。
エアコンを使用しない期間中も、カビ予防のために月に一度くらいは送風運転して、湿気を飛ばしておきましょう。
エアコンのカビのニオイは「掃除が必要」というサイン!
カビが発生しているエアコンを使い続ければ、不快な思いをするだけではなく、アレルギーを引き起こすなど健康に悪影響をもたらすことも考えられます。また、エアコンの機能や効率が低下し、無駄な電力を消費することにもなりかねません。
夏を迎える前にエアコンを掃除し、さわやかにお過ごしくださいね。
この記事を書いた人
高橋和子
掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。
HP: http://felicia-lab.jp
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