ハウスダストから赤ちゃんの健康を守る掃除のポイント
生後 6か月頃までの赤ちゃんは、母乳から免疫物質を受け取るため、病気にかかりにくいといわれています。しかし、その時期を過ぎたら、感染症などに注意しなくてはいけません。
今回は、赤ちゃんの健康を守る掃除のポイントをご紹介します。
赤ちゃんの健康を損なうハウスダストの脅威
家の中には、非常にたくさんの「ハウスダスト」が舞っています。ハウスダストとは、衣類などの繊維クズ、ダニの死がい・フン、人の髪の毛や垢、ペットの毛、花粉、カビ、タバコの煙など。また、ホコリの中でも1mm以下のものを指し、肉眼ではほぼ見えません。
特に、アトピー性皮膚炎の原因物質として問題視されているのが、ダニの死がいやフンです。
ハウスダスト1グラムの中には、ダニや死骸・フンが100~1万個も含まれているといわれています。このダニや死骸・フンによって、肌のバリア機能が弱い乳幼児期には湿疹が、気管支が過敏な幼児期には喘息の症状が引き起こされてしまう恐れがあるのです。
そして、もうひとつやっかいなハウスダストがカビ。浴室や台所、エアコン内部などに繁殖する「トリコスポロン」というカビを赤ちゃんが吸い込むと、「夏型過敏性肺炎」とも呼ばれるアレルギー性の肺炎を発症することがあります。
このように、ハウスダストを放置しておけば、赤ちゃんの健康が損なわれるおそれがあるのです。
ハウスダストを取り除くには、朝一番が最適
赤ちゃんの手が届く高さは、最もハウスダストが舞っている危険ゾーン。そのため、徹底した拭き掃除が最大の予防対策になります。
なお、ハウスダストを取り除くには、朝一番が最適。なぜなら、就寝している間に、ハウスダストは床に落ちているからです。ハウスダストは舞い上がりやすいので、家族が起き出す前に掃除しましょう。
ハウスダストの掃除は「上から下へ」がセオリーです。まず、ハンディモップ、ウェットフロアモップ、掃除機を用意。棚やテーブルの上をハンディモップで拭き掃除してから床掃除をしましょう。ウェットフロアモップで床を拭いた後に掃除機をかければ、ハウスダストを舞い上げずに掃除できます。
清潔にするポイントを抑えて、健やかな生活を
赤ちゃんをハウスダウストから守るためには、赤ちゃんがよく触れるモノは常に清潔にしておきしょう。
【布団】
新陳代謝が活発な赤ちゃんは汗をかきやすいので、シーツの交換は頻繁に。布団乾燥機を使うことが望ましいですが、日干した場合は、表面のホコリを落としてから布団を取り込み、掃除機をかけてダニの死がいやフンを吸い取りましょう。
【ぬいぐるみ】
赤ちゃんが大切にしているぬいぐるみは、定期的に洗濯しましょう。洗えない素材のぬいぐるみは購入を避けた方が無難です。
また、「カビ対策」も忘れずに。台所や浴室はこまめに掃除をしましょう。浴室は風通しを良くしたり、換気したりすることでカビ対策につながります。エアコンは定期的に専門業者に掃除をしてもらうとともに、フィルターは月に1回は洗浄をしましょう。
赤ちゃんを健やかに育てるには、清潔な住環境が必須!
一日中、家の中で生活する赤ちゃんは、ハウスダストやカビの危険にさらされています。
掃除の行き届いた清潔な住環境で赤ちゃんを健やかに育てましょう。
この記事を書いた人
高橋和子
掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。
meetのメールマガジン登録
meetには”子育て・教育環境・地域・住まいの基本知識”に関する幅広い情報が盛りだくさん。意外と知らないスポット情報や育児のことなど、ご登録いただくといち早く最新記事がご覧いただけます。