お子さんが体調を崩したときに備えて、かかりつけの小児科医があると安心です。普段から診てもらっている先生だからこそ、良くない疾患がある場合の異変に気づけることもあります。
でも、小児科医ならどの病院でもどんな先生でもいいわけではありません。病院を怖がる子は多く、大人以上に先生との相性が大事。もちろん、お医者さんとしての腕や評判も気になるところ。
そこで今回は、お子さんやご家族にとって信頼できる小児科医の選び方をご紹介します。
医師の専門分野をチェック。子ども症例のエキスパート、小児科専門医がベスト
子どもは大人とちがい、体調が悪いときにその症状を上手に説明したり自己分析したりできません。例えば食欲がなく発熱している場合でも、それが風邪なのか消化器疾患なのか、はたまた別の病気なのか、お医者さんに診てもらわないことにはわかりません。
ですから、かかりつけ医は、子どもの体や症例に詳しく、さまざまな観点から総合的に診察できるエキスパートである小児科専門医を選ぶのがいいでしょう。
なかでもおすすめなのは、日本小児科学会認定医・日本小児科学会専門医の肩書をもつ先生です。内科はもちろん、アレルギーや感染症・消化器疾患・耳鼻疾患など、子供の疾患に関するあらゆる分野の知識を持っています。
もちろん資格や肩書だけで判断するのがいいというわけではありませんが、ひとつの指標としてチェックしてみてください。
総合病院より近所の小児科がおすすめ
子どものかかりつけ医には、総合病院よりも近所の小児科医院を。
総合病院は混んでいることが多いので、具合が悪いときの子どもにはかなり酷なはずです。
また、大きな病院では曜日や時間帯ごとにちがう先生が診察をしています。ですから、毎回同じ先生に診てもらうのがむずかしく、かかりつけ医としての関係性は築きにくいかもしれません。
このほか、大きい病院ではいろいろな患者さんがいるので別の病気を移されてしまう心配も……。さらに、「静かな待合室で子どもが泣きやまず、肩身のせまい思いをした」という声も聞きます。
このような理由から、かかりつけ医は家から近い小児科医院のほうがいいでしょう。
こんな先生はやめておいたほうがいいかも!? チェックリスト
長くつきあっていくかかりつけ医ですから、やはりいちばん大事なのはお医者さんの人柄や態度ですね。
まずは、こんな先生は避けたほうがいいという項目を挙げてみました。
・診察中、子どもではなくパソコンやカルテばかりを診ている
・話をきちんと聞いてくれない
・どんな症状でも同じ薬を出す
・質問しにくい雰囲気がある
・質問や意見をいうと怒る
・治療や薬について十分な説明(インフォームド・コンセント)をしてくれない
こういった先生は、あまりおすすめとは言えません。
小児科医は、子どもが成長するまでの健康を預ける相手。説明が丁寧でわかりやすく、子どもとしっかり向き合ってくれる先生を選びたいものです。
まずは、ご近所のママさんたちの評判などを参考にしてみるといいでしょう。
院内が安心できる雰囲気かどうかも大事!
かかりつけ医を決めるにあたって、院内の雰囲気もチェックしてみましょう。子どもは病院を嫌いがちですが、院内の雰囲気がよければそれほど怖がらなくなるものです。
・玄関や待合室がきちんと整理整頓されている
・院内が清潔で明るい
・待合室に絵本やテレビなどが置いてある
・インフルエンザなどの感染症の子ども用に、別の待合室が設けられている
・医師だけでなく、看護師や受付のスタッフが優しく丁寧に接してくれる
気温が冷え込み、風邪やインフルエンザが気になる季節。ご家族もお子さんも安心して通える小児科医を見つけておきましょう。
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