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2019年も流行のインフルエンザ……子どもを感染から守るためにできること

2019年も例年同様に全国の学校でインフルエンザが流行しています。お子さまをインフルエンザにかからせないために、インフルエンザの基礎知識をおさらいし、予防方法を確認しておきましょう。

2019年のインフルエンザ動向

毎年、厚生労働省は、インフルエンザの流行時期になると週ごとの発生状況を発表しています。去る2019年1月11日には、2018年12月31日~2019年1月6日までの1週間についての発表がありました。
それによると、全国で警報レベルを超えている保健所地域は1道2府18県の84ヶ所にのぼり、注意報レベルを超えている保健所地域は全47都道府県で238ヶ所
また、この期間での全国の推計患者数はおよそ58万6000人去年の秋からの累計患者数はおよそ165万人。今年もインフルエンザの大流行が伺えます。

参照:厚生労働省インフルエンザの発生状況について

インフルエンザの基本をおさらい。型別の症状は?風邪との違いは?

1. インフルエンザとは?

インフルエンザは、インフルエンザウィルスが引き起こす急性ウィルス疾患です。毎年11月前後からかかる人が増え、1月から2月頃にかけて流行します。感染力が強いため、学校や会社など集団単位で感染しやすいという特徴があります。

2. インフルエンザの感染経路

インフルエンザは、感染者のくしゃみや咳などと一緒にウィルスが吐き出され、それが鼻や喉などの粘膜に付着することで感染します。また、感染者の粘液が鼻や口などから直接入ったり、ウィルスが付着した物や手との接触を通じて鼻や口にウィルスが侵入したりすることによっても移ります。

3. インフルエンザの潜伏期間

インフルエンザウィルスが体内に入ってから発症するまでの時間は、およそ1日から5日といわれています。感染から発症までにタイムラグがあることも、集団感染が起きやすい原因のひとつと考えていいでしょう。

また、インフルエンザ発症後にウィルスが完全に体外に排出されるまでには、5日間ほどかかります。発熱などの症状が治まってもしばらくは体内にウィルスが残っているので、この間に他の人に移さないよう注意が必要です。

 4. インフルエンザの症状の特徴

インフルエンザには、A型・B型・C型の3種類があります。これらの中で、特に流行しやすいのはA型とBです。
A型インフルエンザ・B型インフルエンザでは、症状に違いがあります。それぞれ以下のような症状がみられます。

・A型インフルエンザの症状
高熱・全身倦怠感・悪寒・筋肉痛・関節痛・咳・たん・嘔吐

・B型インフルエンザの症状
高熱・全身倦怠感・悪寒・筋肉痛・関節痛・咳・たん・嘔吐・下痢・腹痛

※B型インフルエンザでは、A型で見られるような高熱が出ず、微熱で済むようなケースも多く見られます。また、A型と比べると下痢や腹痛といった消化器系の症状が出やすいという特徴もあります。

5. 風邪との違いは?風邪とインフルエンザの見極め方

インフルエンザの症状は風邪の症状と似ている部分が多いため、風邪と勘違いしてしまうことがあります。

風邪かインフルエンザの見極め方としては、風邪は最初に鼻水が出ることが多いのですが、インフルエンザでは最初に発熱や喉の痛みが出る傾向があります。ただし、B型インフルエンザでは高熱が出ないこともあるため、必ずしもこの判断が正しいとは限りません。

ですから、インフルエンザが流行しやすい冬期間に体調不良がみられる場合は、自己判断せずにできるだけ早く病院で診てもらうことが大切です。

インフルエンザの予防方法

1. 予防接種は感染を100%防ぐものではないが、重症化は抑えられる

一般的に、インフルエンザ予防ではワクチンの接種が第一選択となります。インフルエンザの予防接種をしたからインフルエンザに100%かからないというわけではありませんが、発症したとしても重症化せずに済むことがわかっています。

特に5歳未満のお子さんはインフルエンザにかかると重症化する恐れがあるので、予防接種を受けることが推奨されています。ただし、重度の卵アレルギーがある場合、予防接種を受けられないこともありますので医師に相談を。

 2. 予防接種はいつまでに受ければいい?1月に入ってからでは遅い?

予防接種を受けてから体内に抗体ができるまでには約2週間かかります。そのため、本来予防接種は、流行の兆しを見せる12月より前に済ませておくのがおすすめです

しかし、ではもう今年は間に合わないのかといえば、そうではありません。毎年インフルエンザの流行は1月から2月にかけてピークを迎え、3月末まで続きます。ですから、2月・3月にインフルエンザにかからないようにするためには、今からの予防接種でも十分意味があります2月3月は受験や卒業式など大事な予定を控えているお子さんが多い時期ですから、まだ予防接種をしていない方はお早めに。

3. とにかくウィルスを体内に入れないで! おうちでできるインフルエンザ予防

予防接種以外のインフルエンザの予防のポイントは、とにかくウィルスを体内に入れないこと。
外出時にはマスクをして喉や鼻からのウィルス侵入を防ぎましょう。また、流行時にはできるだけ人混みに行かないようにし、物理的にウィルスとの接触を避けるというのも大事です。

このほか、外から帰ったらうがい・手洗いを。
さらに、インフルエンザウィルスは乾燥している環境で活動が活発になるという傾向がありますので、部屋を乾燥させないよう気をつけましょう。

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