子どもとマンションで暮らすとき、教えておきたい大切なこと

マンションは建物の性質上、子どもにとって危険になりうる箇所がいくつかあったり、ご近所に対して配慮しないといけない点があったりします。

そこで今回は、マンションで生活するにあたって子どもに教えておきたいこと・快適な暮らしのために親ができることをご紹介します。

1. ベランダの危険性を教える

マンションで多いのが、ベランダからの転落事故。子どもにはベランダの危険性をしっかり教えて、1人でベランダで遊ばないように約束をしましょう。子どもが幼いご家庭なら、窓に補助錠をつけて1人でベランダに出られないようにする・踏み台になりそうな椅子や台をベランダに置かないなどのリスク対策もおすすめします。

また、ベランダからものを落として通行人にけがをさせてしまったり、階下のものを壊してしまったりといった事故も考えられるので、親の許可無くベランダにおもちゃなどを持ち込ませないようにしましょう。

2. 大きな音を立てないように教える

マンション生活では、周りの住戸に対する音の配慮が必要です。子どもが走り回る音や椅子を引きずる音は、意外と周りに聞こえるもの。やんちゃ盛りの子どもには少々辛いものがありますが、家の中はできるだけ大きな音を立てないように注意しておきましょう。逆に公園などに出かけたときは思いっきり羽を伸ばさせあげて、暮らしにメリハリをつけると良いでしょう。

3. 緊急時の非難の仕方を教える

地震や台風などの災害時の避難の仕方をご家族で共有しておくことは、とても大切。危ないとき、どこからどう避難したらいいのか、きちんと確認を。あわせて防災グッズの置き場所についても教えておきましょう。マンションに住民が共同で使える防災備蓄倉庫がある場合は、その場所も確認しておくと安心です。

4. 火事の危険性を教える

マンションの事故で怖いのが、火事です。ご自宅・家族の安否も心配ですが、隣家への燃え移りの可能性もあるからです。

そこで子どもには火事の怖さを教えるとともに、火と電気の取り扱いに注意するように促しましょう。一般家庭にある家電の中で火事に発展する危険度が高いのが、ストーブやコンロです。ストーブを使うときは近くに燃えるものを置かない・持っていかないことを徹底させましょう。

また、コンロを勝手に使わせないのも重要です。最近はIHコンロが増えて火事の危険性は低くなってきてはいますが、高温になるIHコンロは火傷が心配です。子どもが留守番中に1人でコンロを使ったりしないよう、ご注意を。

5. 共用部の使い方を教える

マンションの廊下やエレベーター・玄関ホールなどはマンション住民、皆で使うもの。これら共用スペースは、「おうちの外」ではありませんが、自由に過ごしていい「おうちの中」というわけでもありません。共用部ではうるさくしない・遊ばない・汚さないように話しておきましょう。

1. 室内の防音対策をする

マンションの苦情として最も多いのは足音や物音だと言われています。できるだけ静かにするように子ども自身が気をつけることも大切ですが、親も防音対策をしてサポートをしてあげましょう。例えば、床に厚みのあるジョイントマットや防音カーペットを敷くのがおすすめです。

2. ご近所との関係性を大切にする

円満なマンション生活の秘訣は、ご近所との友好的な関係にあります。ふだんから会ったときに挨拶をしたり話したりするような関係性ができていれば、子どもの立てる足音や物音に対する反応も多少は和らぐはずです。最近は近所付き合いが薄いマンションも多いかとは思いますが、引っ越した際はまずは隣近所にご挨拶を。その際に家庭に子どもがいることを話しておくと、ある程度の理解も得られるでしょう。

もしも子どもの足音や物音などで苦情が来てしまったら、親子で誠心誠意、謝りに行きましょう。

3. 集合住宅だからこそ、マナーやルールを親が率先して守る

子どもは親の姿をよく見ているものです。例えば、ゴミはきちんと分別して捨てる・共用スペースを綺麗に使う・共用スペースで住民に会ったら挨拶をするといったマンション生活で必要なマナーやルールを親が率先して守ることで、子どももそれを真似し、ルールの守れる大人に成長していくでしょう。

マンション生活は近隣住民への配慮が必要です。しかしマンションでの子育てには、マンションならではのメリットもたくさんあります。身近なところで子どもに同世代の友達ができたり、協力しあえるママ友ができたりするのは、マンションならではの魅力。ご家庭で気をつける部分を気をつけながら、マンションでの子育てを楽しんでくださいね。