本格的な夏はもうすぐ。新型コロナウイルスの影響で夏休みの短縮が発表されている地域もあるようですが、楽しい思い出をたくさん作るためにも宿題に計画的に取り組む心づもりをしておきましょう。
そんな中、特に「自由研究」は制約が少ないため、テーマ選びから悩んでしまいがち。そこで今回は、自由研究の選び方についてご紹介しましょう。
自由研究って、どんなテーマがあるの?
自由研究の目的は、子どもが主体的に学ぶ力や問題を解決する力を養うことです。
どのようなテーマの自由研究であれば我が子が興味を持って取り組めるのか、いくつかのジャンルに分けて見てみましょう。
1. 生き物の観察
(例:アサガオの観察、公園に棲んでいる生き物の種類を調べる、など)
生き物が好きな子どもなら、間違いなく楽しく取り組めるテーマです。昆虫などを飼って観察する場合は、毎日根気強くお世話と記録を続けなければいけませんが、その分、生き物への愛着と責任感を育むことにもつながります。動物園や水族館の動物を観察し、動物図鑑を参考にまとめるのも面白いでしょう。
2. 科学実験
(例:酢で10円玉をピカピカにする、塩の結晶を作る、など)
身近な道具を使ってできる実験で、不思議な現象を体験できます。自由研究としてまとめる際は、「仮説を立てる」→「実験で確かめる」→「どうしてそうなったのか、本やインターネットで調べる」という構成を意識してみましょう。結果がわかりやすいものが多く、短期集中型の子どもでも楽しく取り組むことができるのが魅力です。
3. 街や人について調べる
(例:地域の歴史を調べる、ご近所の方へお仕事インタビュー、など)
住んでいる街や地域の人について調べるのも自由研究の立派なテーマです。路上にあるモノを観察したり、地域の人にインタビューしたり、アプローチはさまざま。普段暮らしている街や身近な人々の知らない一面を知ることで、社会に対する視野が広がります。調べ物には図書館などを活用すると良いでしょう。
4. 工作
(例:ピンホールカメラを作る、家にあるものでピタゴラ装置を作る、など)
工作は、自由研究の王道のテーマです。生活に役立つモノや友だちと遊べるモノなど、具体的な目的を設定するのがコツ。提出する際は工夫したポイントやこだわりを言葉や図でまとめると良いでしょう。
5. 生活の中のエコ
(例:手作り石鹸を作る、電化製品の消費電力を調べる、など)
家事や食事といった中にも自由研究のテーマはたくさん隠れています。特に、節水や節電、リサイクルといったエコにまつわるキーワードは自由研究にぴったり。家事や家計に興味を持つのと同時に、社会の仕組みや環境問題に目を向ける絶好の機会になるでしょう。
自由研究のテーマを決める際の3つのポイント
上記の中から取り組めそうなジャンルが見つかったら、さらに狭めてテーマに落とし込んでいきましょう。その際のポイントは以下の3つに集約されます。
1. 具体的なテーマを設定しよう!
漠然としていたままでは、何から手をつければいいのかわからなくなってしまいます。まずは具体的なテーマに絞り込んでみましょう。例えば、「昆虫について調べる」では対象が広すぎますが、「家の周りで鳴いているセミの種類を調べる」なら、自由研究のテーマとして現実的です。
2. 最後までやりきれる?
1日でできる自由研究もあれば、アサガオの観察のように毎日取り組みたいテーマもあります。習い事など他のスケジュールとの兼ね合いをはかりつつ、選んだテーマを研究するにはどれぐらい時間がかかりそうか、あらかじめ把握しておきましょう。少し背伸びして時間や手間のかかるテーマに取り組む場合は、「最後までやりきれるかどうか」を子どもに判断させると良いでしょう。
3. 夏休みの思い出を自由研究に!
もし、テーマ選びに困ったら、楽しい思い出を自由研究としてまとめることをおすすめします。例えば、「海で拾った貝殻について調べてみる」「遠くの親戚の家までのルートを調べてまとめる」など。ワクワクした気持ちをそのまま表現すれば、きっと素敵な自由研究になるでしょう。
正解のない自由研究。結果よりも過程を楽しむことを大切に!
自由研究は、先生に教わる勉強とは違った面白さがあり、「自ら学ぶことの楽しさ」を知る格好の機会。どんなテーマであれ、自分の興味を探求する経験は子どもにとって大きな達成感と自信につながるはずです。
正解のない自由研究だからこそ、結果よりも過程を楽しむことを大切にしてあげたいですね。夏休みの楽しい思い出の1ページになるよう、周りの大人はそっとサポートしてあげましょう。
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