卒園・進級シーズンが近づいてきました。1年にわたって幼稚園・保育園や小学校から持って帰ってきた「子どもの作品」が山積みになっていませんか?そのまま放っておくと、作品は増えるばかりです。
卒園・進級シーズンは、子どもの作品を片付ける絶好の機会。ルールさえ決めてしまえば、整理は難しくありません。
今回は、子どもの作品を「紙作品」と「立体作品」とに分けて、簡単に整理する方法をご紹介します。
絵やイラスト・作文など「紙作品」の簡単整理術
B4より小さい平面の子どもの作品は「紙作品」に分類しましょう。お絵かきやお手紙が好きな子であれば、学校でも家庭でも毎日「量産」されるので、日々ササッと整理する必要があります。
「紙作品」整理のルール・手順は、以下を参考にしてください。
1. 日々の紙作品を入れる「一時保管箱」を作る。
ファイルボックスや大きめの封筒などを用意して「一時保管箱」を作ります。子どもが紙作品を描(書)いたり、持って帰ってきたりするたび、プリントの裏や右上など決めた場所に日付を書き入れ、一旦そこに保管しましょう。
2. 一番気に入っている紙作品を額で飾る。
作品の中で、本人が一番気に入っているものをひとつ選んでもらい、それを額に入れてあげましょう。それを玄関やリビングなど、目立つ場所に飾ってあげてください。
絵などは他の教科と違い、主観による判断が大きいものです。「自分が良いと思ったものを親が認めてくれた」という経験は、子どもの自己肯定感を高めるのに役立ちます。「飾る」という行為が大切なので、額縁は100円ショップで帰るもので十分です。
3. 残す作品の量を決める。
残りの作品の「選別大会」をして、長期保存をする作品を選びます。保管する量は1年に1冊とし、選んだファイルの容量に合わせて、そのときの保存・処分の量を決めてください。
なお、長期保存をするには貼るタイプのアルバムやスクラップブックでも構いませんが、ファイルの方が後半の枚数調節がしやすくておすすめです。
4. 一時保存箱から長期保存ファイルに移していく。
保管しやすいファイルを買って、どんどん移し替えていきましょう。子どもが2人以上いる場合は、子どもごとに色分けをするとわかりやすいです。ファイルを選ぶ際は、保管しやすさに加え、注文しやすいファイルであることが大切。途中で使っていたファイルが欠品となると、並べたときに統一感がなくなってしまいます。
メモサイズのイラストは、A4などの紙に貼ってからファイルに入れましょう。幼稚園のお絵かきは、本人に記憶がまだあるうちに「このときは何をしていたの?」など状況を聞いて、その情報を裏書きすれば、後で読み返すと楽しいですよ。
5. 保管するもの以外は処分する。
保管しないと決めたものは、あえて読み返さずに処分します。捨てる前に写真を撮ったり、PDF化したりしてから捨てるのもひとつの方法ですが、あくまで「親の負担にならない」というのが長く続けるポイントです。
粘土や牛乳パックなどを使った「立体作品」の簡単整理術
絵などに比べてかさばり、保管に困るのが「立体作品」。立体作品は、写真という形で保管します。なお、実物は立体ではありませんが、画用紙などのファイルに入りきらない大型作品は、整理方法を「立体作品」に分類しましょう。
「立体作品」整理のルール・手順は以下の通りです。
1. 子どもと一緒に作品の写真を撮る。
立体作品は、作った日もしくは持って帰ってきた日に子どもと一緒に写真を撮りましょう。後から見返したときに、より懐かしさを味わうことができます。
2. お気に入り作品を、ひとつ選んで飾る。
紙作品と同じく、お気に入りの作品を家の中にひとつだけ飾ります。新しい作品ができるたび、子どもと作品の新旧対決をさせましょう。卒園・卒業するときには、一番気に入った作品が残るので、それはそのままずっと飾っていても良いですね。
3. 飾らないものは期間を決めて処分する。
立体作品は、どうしてもかさばります。「3か月ごと」「学期末ごと」など、期間を決めて処分しましょう。
4. 写真をアルバムにする。
撮りためた作品の写真をデータで保存する際は、「子どもごと」や「学年ごと」に分類したフォルダに入れて保管するのが理想です。そして、1年ごとにアルバムにしましょう。プリントアウトしてポケットアルバムに入れてもいいですし、アプリを利用してフォトブックをオーダーするのもおすすめです。
子どもの作品整理は、親子の幸せにつながる!
子どもの作品は、成長と共に増えていくもの。きっちり整理をすれば宝物として残りますが、整理をしなければ、残念ながらゴミ箱に紛れてしまいます。そうならないためには、「続ける」ということを目標にして、自分ができる範囲のベストな方法を模索しましょう。
作品整理をがんばった先には、親子共に良い影響があります。親は二度と戻らない瞬間を長く味わうことができ、子どもは親から愛情を感じることができるのです。今からでも遅すぎることはありません。できる範囲で子どもの作品整理をがんばりましょう。
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