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教育環境

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小学校受験はいつから準備すべき?親が気を付けたいポイントは?

小学校で過ごす6年間は、子どもが心身ともに大きく成長する時期です。その時期に子どもをより良い環境で育てたい家庭にとって、「小学校受験」はひとつの選択肢となるでしょう。

そんな小学校受験には綿密な事前準備が欠かせません。そこで今回は、小学校受験のスタート時期や親が気をつけたいポイントをご紹介します。

小学校受験はいつから準備したら良いの?

結論から言うと小学校受験は、年中の秋、遅くとも11月には準備を始めるのがおすすめです。

年中の秋から始める小学校受験の大まかなスケジュールは、以下のような流れとなります。

 

・年中の11月〜2

志望校の情報収集を始めます。また、小学校受験では、お正月や節分といった季節を意識したイベントがテーマになることもありますので、それらをしっかり楽しみ、子どもに印象づけながら過ごすようにしましょう。

 

3月4

塾や幼児教室の春期講習が始まり、春休み中に対策塾に通う子どもが増えます。4月頃に塾でも学校別の対策に切り替わりますので、それまでに志望校を絞り込むと良いでしょう。受験の願書に書く子どもに関するエピソード集めを意識しながら日常生活を送るようにしてください。

 

5月7

5月以降、模擬試験やオープンスクール、学校説明会が開催されます。面接時に着用する洋服や靴などを揃え、願書に添付する写真の撮影などもこの時期に済ませましょう。

 

8月10

受験校に提出する願書を作成して、塾で添削してもらいます。入試説明会、学校説明会、願書提出などもあり、スケジュール管理が忙しくなる時期です。早いところでは9月から面接考査がスタートしますので、その前に散髪も済ませておきましょう。

なお、国立小学校では試験の前後に試験を受けるための抽選があったり、人気の私立学校では一次試験の後、二次試験を課したりする場合もあります。注意してください。

年中の秋から小学校受験の準備を始めるべき3つの理由

小学校受験の約1年前もから準備を始めたほうが良いのはどうしてなのでしょうか。

 

1.志望校を早めに絞れる

志望校によって出題に傾向があるため、早く受験する学校を決めることにより、その学校に強い塾に申し込んで効率良く勉強を進めることができます。

また、学校説明会で願書を配布する学校もあるため、志望校の説明会には必ず参加しておきたいところ。さらに予約が必要な学校では「1か月前から先着順」といったこともあります。いずれにせよ、早く志望校を決めることにより、このようなイベントを見逃さずに済みます。

 

2.スキルを定着させられる

何か新しいことを学ぶ際、スキルを定着させるためには、ある程度の時間が必要です。まだ試験などを受けたことない子どもにとっては、いつもと違う状況でも普段通りの力を発揮するために繰り返し練習が欠かせません。

そして、小学校受験に頻出する季節に関する問題をスムーズに対応するためにも、実際に1年間の四季イベントに積極的に関わることが記憶定着の近道になるでしょう。

 

3.家族間の意識を高められる

小学校受験を最初に決心するのは親で、子どもは最初からやる気になってくれるとは限りません。また、子どもの受験に対して、パパはママほど熱心ではないという家庭も少なくないでしょう。

けれど、小学校受験では、筆記試験の結果以外にも、面接などで家族全員の入学に対する前向きな姿勢や、お互いの関係性なども見られます。家族の団結力を高めて同じ目標を共にするためにも、1年という時間は妥当な長さだと考えられます。

小学校受験の準備で親が気をつけたいポイント

小学校受験の試験内容は多岐にわたります。

 

・ぺ―パー試験:計算問題や季節など身の回りの問いに答えられるか

・絵やお話の記憶:見た絵や聞いたお話の内容を問われて答えられるか

・行動観察:周りと協調しつつ積極的に行動できるか

・指示行動:制作物を指示通りに最後まで諦めずに作れるか

・運動:走る、投げる、跳び箱などができるか

・巧緻性:紐通し、洋服たたみ、お箸、ぬり絵など器用に丁寧にできるか

 

これらは主な例ですが、傾向として、ペーパー試験、集団行動のトレーニング、面接対策などは塾が得意とする分野といえます。

それ以外の受験対策は、家庭で行う必要があります。家庭学習として取り入れてほしいのが「読み聞かせ」と「お手伝い」です。

絵本の読み聞かせは、子どもの理解力や語彙の発達にとても効果があります。さらに、親子が密着して過ごす時間が塾などで疲れた子どもの心を癒すため、夜寝る前だけと言わず、昼でも時間を見つけて読んであげると良いでしょう。

また、お手伝いは、手先を使ったり、指示通りに動いたりする練習になります。そのうえ、身近な家族から「助かったよ、ありがとう」と言われることによって、自己肯定感や家族の共同意識のアップも期待できるでしょう。小学校受験の準備として、読み聞かせとお手伝いを積極的に取り入れるようにしてください。

もうひとつ忘れてはいけないことは、親が「失敗は学ぶチャンス」と大らかな気持ちを持ち続けることです。言うまでもなく、小学校受験は幼い子どもにとって大きな負担。勉強が嫌になったり、ケアレスミスをしたりすることもあるでしょう。しかし、そこで強く叱ってはいけません。

そもそも子どもが遊びたい心を抑えて勉強を頑張るのは、大好きなママやパパに喜んでほしいというのも大きな理由。その幼い気持ちに寄り添い続けることは、小学校受験の準備において最も大切なことのひとつです。

子どもが失敗したときは、成長するチャンスだと切り替えましょう。過干渉は厳禁です。例えば、ジュースをこぼした際は、こぼしたことを怒るのではなく、自分で拭いたときに大いに褒めてあげてください。その繰り返しで、子どもは多くのものに挑戦する気持ちを持てるようになります。

年中の秋からの1年間を、小学校受験の実りある準備期間に!

小学校受験は、親子にとって焦りやプレッシャーを感じる大変な1年間になることは間違いありません。ただ、「受験をきっかけに家族の団結力が増した」という先輩ママたちの意見もあるように、捉え方によっては親子や夫婦の絆を深めるこの上ないチャンスといえるのです。

年中の秋からスタートする1年間の小学校受験が、子どもだけでなく、家族全体の成長を楽しむ時間となるように取り組んでみると良いのではないでしょうか。

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