大学入試への導入も!2020年から始まるプログラミング学習、学年ごとの具体的な内容は?家庭でできることは?
AIやIotなどのIT技術が急速に広まりつつある時代。
IT技術の革新は、人々の生活だけでなく子どもたちの教育現場にも大きな変化をもたらしています。そのひとつが、プログラミング学習の導入と活用です。今回は、小学校・中学校・高校でのプログラミング教育にまつわる最新事情をご紹介します。
2025年度からの大学入試にプログラミングが加わる?
文部省や大学入試センターは、現在、2025年からのプログラミングを含む情報科目の大学試験導入を前向きに検討中です。それにともない、小学校・中学校・高校でもプログラミング授業の導入が計画されています。
2020年から小学校でプログラミング授業開始
2020年から小学校の授業でプログラミングが取り入れられることが決定しています。ただし、専門的なプログラミングを学ぶわけではありません。通常科目の授業の中にプログラミングを取り入れた学習が盛り込まれる予定です。また、パソコンを使いこなすために必要な基礎(例えば文字の入力方法など)の学習も含まれています。
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中学では「技術・家庭科」でプログラミング学習が追加に
中学校では、2021年以降、小学校での学習を受けてさらなる学習を進める予定です。具体的には、技術・家庭科の学習の中でプログラミングに関する学習内容が行われます。また、インターネットの情報セキュリティに関する学習を充実させるとの取り決めも。
高校でも「理数探求」科目が新設、「情報Ⅰ」科目が必修に
高校では、2022年以降、現在の「情報科」が「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」に再編されます。このうち「情報Ⅰ」は必修化されるため、理系文系問わず全ての生徒がプログラミングやネットワーク・データベースといったITシステムの仕組みを学ぶ授業を受けることになります。
なお、「情報Ⅱ」では、情報システムや多様なデータを活用するスキルやコンテンツを創造するスキルを育成する学習が行われる予定です。より高度で専門的な内容が高校の授業に盛り込まれると予想されます。
新しい時代の教育、今から家庭でできること
1. パソコンやタブレットで文章を書く・お絵かきをする
子どもがプログラミング学習を楽しくできるようにするためには、幼い頃からデジタルデバイスにふれる機会を作っておくことが大事です。パソコンやタブレットを使って文章を書く練習をしたりお絵かきをしたりと、遊びの延長線上で自然とデジタルデバイスに接することができるようにしてあげましょう。
最初は慣れないかもしれませんが、保護者の方と一緒に学んでいけば、きっと楽しく向き合えるはずです。
2. 集中力と根気強さを養おう
プログラミングには集中力が必要です。むずかしいアルゴリズムを解いたりプログラムを組んだりするのは時間がかかるので、長時間ひとつのことに集中して取り組める力が求められます。また、何度もトライ&エラーを繰り返しながらバグやエラーを修正していく根気強さも必要です。
こういった力は、子どもの頃の遊びや学習・習い事などの中で育まれていくもの。その点を意識して、「子どもが宿題や課題に集中しやすい環境づくりをする」「子どもの好みや適正を考えて、一生懸命取り組めそうな習い事をさせる」などの工夫ができるといいですね。
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