LINEトラブル急増中!子どもにLINEを使わせるときに親が注意すべきことは?
「日本のスマホユーザーの8割以上が使っている」といわれる人気アプリ「LINE」。友だち同士の連絡に便利である反面、子ども向けアプリではないため、トラブルが発生しやすい側面も……。最悪の場合、LINEからのつながりで犯罪に巻き込まれる危険性も指摘されています。
今回は、子どもにLINEを使わせるときに親が注意しておきたいことについて考えてみましょう。
小学生によくあるLINEトラブル3選
小学生がLINEを使う場合、どのようなトラブルが多いのでしょうか。代表的なものを3つ挙げてみましょう。
・トラブル1.友だち関係がこじれてしまう
実際に面と向かって話せば問題にならないことでも、LINE上では思わぬ誤解に発展することがあります。例えば、「可愛いと思わない?」というつもりで「可愛いくない?」と発言した言葉が、「可愛いと思わない」といった全く逆の意味に伝わることも。また、短い返事から冷たい印象を与えたり、単なる読み逃しでも話をスルーされたと感じたり、さまざまなトラブルが起こりえます。
さらに、子ども同士のLINEの中で起きている問題は、どうしても先生や親の目につきにくく、知らない間に深刻化してしまう可能性もあるのです。
・トラブル2.時間を取られすぎてしまう
自分のスマホを持った途端、子どもが毎日何時間もLINEに費やしてしまっている……ということは、多くの保護者が経験する悩みです。
LINEのグループトークという機能は便利で楽しいものですが、ひっきりなしに入るトークの返信に時間を取られてしまうことがあります。「睡眠不足になる」「テストの点数が下がる」などの弊害も出てくるでしょう。
・トラブル3.知らない人とつながってしまうことがある
LINEには、アドレス帳と連動して電話番号から自動で友だちに追加できる機能があります。この機能を悪用し、電話番号をランダムに登録して架空請求をしてくるような悪徳業者がいるのです。
知らない人からのメッセージで「LINEアカウントを新しくしました。このURLから追加してください」といったメッセージや、「人気のスタンプをあげるよ」という誘い文句は非常に危険。便利なLINEを楽しく使うためには、親の監視は不可欠だと心得ましょう。
子どもがLINEトラブルに巻き込まれないために(LINEの設定編)
では、子どもにLINEを使わせる際、どういった点に注意すべきなのでしょうか。トラブルを避けるヒントを「LINEの設定編」と「家庭のルール編」に分けてご紹介します。まず「LINEの設定編」です。
1.アイコンに顔写真を使わない
LINEのアイコンを自分の写真にしたり、登録名を本名にしたりしている人は多くいるかもしれません。けれど、そこから個人情報が漏れてしまう恐れもあります。特に子どもは顔写真や本名の使用は避けたほうが良いでしょう。
2.ステータスメッセージに個人情報を入れない
LINEのプロフィール欄には「ステータスメッセージ」という近況を一言で表示できる機能があります。これは友だち登録をしていない人でも読める部分であるため、氏名、住所、年齢などが特定できることを入力しないようにしましょう。
3.公式アカウントの使い方に注意する
誰でもアクセス可能な公式アカウントへ「いいね」やコメントをすると、同じ公式アカウントを友だち登録している不特定多数の人に登録名やプロフィール写真を見られることになります。公式アカウントには、そのような危険があることを伝え、子どもには閲覧のみにするように勧めましょう。
4.友だち自動追加機能はオフにしておく
前述の通り、LINEには、アドレス帳と連動して電話番号から自動で友達を追加できる機能があります。この機能は、見知らぬ人とつながってしまう危険性があります。LINEを悪用した犯罪に巻き込まれないためにも、「設定>友だち」の中の「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」といった機能は常にオフにしておきましょう。
5.「メッセージ受信拒否」をオンにする
「設定>プライバシー管理>メッセージ受信拒否」で設定すると、友だち以外からのメッセージの受信を拒否することができます。子どもにLINEを使わせる前に親が設定しておきましょう。
6.必要があれば「LINEニュース」を非表示にする
「LINEニュース」の中には、子どもにあまり見せたくない内容が表示されることがあります。それらが心配な場合は「設定>通話>通話/ニュースタブ表示>通話」を選択すると、ニュースではなく通話履歴が表示されるようになるため安心です。
子どもがLINEトラブルに巻き込まれないために(家庭のルール編)
続いて、「家庭のルール編」です。子どもがLINEを使用する前に親子で話し合っておくことが大切です。
1.親もLINEを見る可能性を示唆する
子どもに「必要があれば、あなたのLINEを見ることもあるからね」と、予め親から監視することを伝えておきましょう。LINEデビューをする前に取り決めをしておくと、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。
2.書いてはいけない内容を理解させる
「面と向かって言えないことはLINEでも言ってはいけない」と、子どもにきっちり教えましょう。実名を隠して悪口を発信したとしても、その発言は記録され、発信元も特定可能であることは、スマホデビューと同時に理解させておくべきです。
3.メディアリテラシーについて話し合う
「メディアリテラシー」とは、メディアから得た情報を見極める力です。子どもには、インターネットには正しい情報と正しくない情報が混在していることを教えてあげてください。複数の情報を比較したり、個人の意見と事実を区別したりすることの重要性を伝え、あやふやな発信元からの情報をむやみに拡散しないよう伝えましょう。
4.個人を特定できる情報の取り扱いに注意する
友だちの顔が映った写真や個人情報を、他人の目に触れるSNSや掲示板に許可なく書くことはNG行為です。
また、単なる風景写真でも特徴的なものがひとつでもあれば、簡単に場所が特定されることがあり、これらが大きなトラブルの元になることもあります。自分も他人も大事にするために、情報管理には細心の注意が必要であることを教えてあげてください。
子どもの成長のため、LINEを正しく使えるように親がサポートを!
デジタル世代の子どもたちにとって、LINEは日常生活で不可欠なアプリであり、一切使わせないというのはもはや非現実的です。LINEがあれば親子間の連絡が格段に楽になり、子どもが自分で友だちと約束ができるなど、結果的に自立を促す効果があるのも事実。LINEは「どのように使うか」が非常に重要なのです。
そして、そんなLINEの利便性の裏にある危険性を教えてあげるのは親の役目。もちろん子どもにもプライバシーはありますが、少なくとも小学生のうちは親がしっかり管理して、トラブルを未然に防いであげましょう。
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