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子育て

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感染症流行に備えて。子どもの体調管理で保護者が気をつけたいこととは?

冬は、感染症が心配な季節です。インフルエンザ、ノロウィルス、RSウイルスなどの冬の三大感染症のみならず、近年は、夏風邪として知られるプール熱も秋口に大流行するなど、季節外れの感染症も増えてきました。

家族が次々に感染症にかかってしまうと、大事なイベントに参加できなくなる事態もありえます。そうならないために、保護者はどんなことに気をつければ良いのでしょうか。

今回は、食事、生活リズム、住環境の観点から子どもの体調管理のポイントを解説します。

子どもの体調管理【食事編】

健康を保つために必要なものは、なんといっても栄養価の高い食事です。子どもの食事で気をつけるべきことは、食事全体の栄養バランスを整えること。日々、栄養価計算をするのは大変なので、まずは主食・主菜・副菜の3点を食卓にそろえるよう心がけましょう。

主食はごはんやパンなどの糖質で、脳と身体を動かすエネルギー源になります。もし糖質が不足すると、代わりに身体を大きくするために必要な栄養素であるタンパク質が使われ、骨や筋肉の成長をさまたげる結果となってしまいます。育ち盛りの子どもは、糖質をしっかり摂取しましょう。

次に主菜とは、肉や魚・卵・大豆製品などのことで、豊富に含まれるタンパク質が筋肉や血液のもとになります。特に運動量が多い子どもは、健やかな成長のために主菜を多めに摂ることが必要です。

そして副菜とは、野菜やきのこ類、海藻、こんにゃくなどのおかずのことで、ビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれ、身体の調子を整える役割があります。免疫細胞は6070%が腸管に集まっているため、「副」という名前がついてはいるものの、副菜も免疫力アップのために欠かせないもの。ヨーグルト、チーズ、納豆、みそ、漬物などの発酵食品や、海藻類、キノコなどに含まれる食物繊維を積極的に摂って、腸内環境を整えましょう。

なお、これらのベストバランスは「主食3:主菜1:副菜2」です。副菜が2品揃えられないときは、味噌汁の具を増やすなどの対応で乗り切りましょう。

 また、身体が小さい幼児は、大人と比べて胃袋の大きさは1/3程度。一度にたくさん食べられないので、間食は「楽しみ」というよりも「重要な栄養補給の場」と捉えて、おにぎり・バナナ・イモ類など、栄養価の高い食材をプラスすると良いでしょう。

子どもの体調管理【生活習慣編】

免疫力アップのためには、適度な運動と良質な睡眠も不可欠です。

「免疫力を高めるためには日々の運動が有効である」と多くの医師が口を揃えます。基礎体温の上昇が期待できるうえ、血流が良くなると免疫細胞が全身を駆け巡って外敵の侵入に対処してくれるからです。筋肉を鍛えるためには、うんていや鉄棒などが最適。さらに「エレベーターではなく階段を使う」「車を使わず近場は歩いていく」など、保護者と子どもで楽しみながら日々の運動習慣を作るようにしましょう。

ただし、運動は「がんばりすぎないこと」も大切なポイントです。適切な運動はストレス解消につながりますが、やりすぎは逆に、身体的・精神的なストレスに。大人に限らず、子どももストレスは免疫力低下につながるため、気をつけてください。

そして、よく眠ることによって、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは身体の成長を促すだけではなく、傷ついた細胞を修復したり代謝を高めたりしてくれるため、免疫力アップに欠かせません。

 適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠は、子どものうちに身に付けたい生活習慣です。子どもが小さいうちは、子どもを大人のペースに合わせさせるのではなく、なるべく大人が子どものペースに合わせて生活できるようにしましょう。

子どもの体調管理【住環境編】

感染症を予防するためには、住環境を整えることも大切です。

家を掃除して清潔に保つことは、衛生面はもちろん、家族の心の安らぎやリラックス効果をもたらします。特にリビングは、人の出入りが多い場所であるため、家の中で汚れがちな場所。なるべく負担がかからずに掃除できる工夫が必要です。子どもでも使いやすい小さくて軽い掃除道具をリビングの低い場所に設置したり、家族みんなで協力して掃除分担をあらかじめ決めたりする方法もおすすめです。

住環境を整えるうえで見逃せないのは、部屋の中の湿度です。接する空気の湿度は健康に密接な関係があり、適度な湿度を維持していれば、本来の免疫力でウイルスや細菌の侵入を防いだり除去したりできるといわれています。インフルエンザウイルスは湿度の高い環境に弱いため、21℃の室内で湿度65%の状態を16時間保てば、99%ウイルスの増殖力や感染力を奪うことができるという研究結果も出ているほどです。逆に乾燥が進むと免疫力は衰えて、インフルエンザや風邪を発症する可能性が高まります。

また、インフルエンザウイルスは低温を好むため、湿度を保っていても室温が低いと、ウイルス防止効果は下がります。ウイルスを防ぐためには、室内は湿度5060%、温度2025℃を保ちましょう。

このような環境は、エアコンや加湿器を使って調節してください。もし加湿器がない場合は、洗濯物を部屋干ししたり、鍋料理をしたりしても、湿度を上げる効果が期待できるでしょう。

子どもの体調管理は日々の積み重ねが大事!

現代の子どもは、外遊びができる時間と場所の両方が減ってしまい、「よく遊び、よく食べ、よく眠る」ことによって自然と免疫力をつけるスタイルはなかなか手に入りにくくなりました。

健康な身体作りは日々の積み重ねが大事ですが、がんばりすぎると続きにくいもの。家族みんなで負担なく続けられる方法を見つけるようにしましょう。

もしもいつもと違う体調不良が見られたときは、自己判断をせずに早めに病院に行くべきであることも心に留めておいてください。

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