子どもが小学校に入学するのを機に「子ども部屋」を作ることを検討する人は多くいます。
しかし、せっかく子ども部屋を作ったのにもかかわらず、勉強部屋として使用されていないだけでなく、そもそも子ども部屋として機能していないケースも多々あります。
そこで今回は、勉強に集中できる子ども部屋の作り方をご紹介します。
目からうろこ!勉強に集中できる子ども部屋を作る5つのポイント
勉強に集中できる子ども部屋を作るポイントは以下の5つです。
1. 整理整頓
まずは片付けから始めましょう。モノが散乱している部屋では、集中して勉強に取り組めません。机の上には、現在使っている教科書や毎回使用する鉛筆などだけにして整理整頓を。机の上が片付いているだけで思考はクリアになり、勉強机に向かって勉強しようという意欲が高まります。反対に、ゲームや漫画本などは勉強机に座ったときに目に入らない場所へ収納しましょう。
2. 勉強机の配置
勉強机の配置も重要です。注意点は2つ。「ドアに背を向けない」「窓の正面に向かって勉強机を配置しない」ことです。ドアに背を向けると、勉強している後ろを人が出入りしたり通ったりする気配を気にするようになります。同じように、窓の正面に勉強机を配置すると窓の外が見えて集中力が削がれます。勉強机はドア方向に向けて安心感につながる配置にし、窓の正面には置かないようにしましょう。
3. 色
子ども部屋の配色には、青や紫などの寒色系をおすすめします。寒色系は、物事を冷静に判断する作用をもたらし、集中力が上がる効果があるからです。もちろん、子どもの好きな色を優先するのも構いませんが、「騒色」には要注意。色が多すぎると落ち着けない雰囲気になりますので、部屋に取り込む色は3色程度に抑えましょう。
4. 明るさ
勉強部屋は、できるだけ明るい方がベストです。暗いと視力の低下にもつながります。特に勉強机の明るさを重視してください。勉強机に座った際、手元が暗いようであれば、電気スタンドなどを活用して勉強に支障が無い明るさを保ってください。
5. 香り
集中力を上げるために香りの力も取り入れましょう。ペパーミントやローズマリーは、脳を刺激して集中力を高める効果があります。ただ、香りが強すぎると逆効果になりますので、ほんのり漂うくらいに。
せっかく作ったのに……「子ども部屋」が機能しない理由
「自宅に子ども部屋があるのに、子どもは別の場所で勉強している」という家庭は少なくありません。例えば、リビングで勉強するお子様もいます。リビングで勉強することは全く悪いことではなく、「リビング学習」という言葉があるように、親の目の届くところで勉強できれば「親子のコミュニケーションを取りやすい」といったメリットもあるでしょう。
関連記事: 学力がどんどん高まる!子どもの「リビング学習」のすすめ
ただ、そもそもリビングは「家族の憩いの場」であり、会話やテレビを楽しんでリラックスする場所です。学校の宿題程度なら問題ありませんが、多くの家庭において何時間も勉強に集中できる環境をリビングで維持することは難しいのではないでしょうか。集中して勉強を続けるためには子ども部屋が必要となるのですが、子ども部屋が散らかり放題になっていたり、物置や洗濯置場になっていたりしていると、子どもは居心地が悪く、勉強する気が起きなくて当然です。
今回ご紹介したポイントを踏まえつつ、子どもの好みも無視せず、どのような子ども部屋であれば勉強を頑張れるのか、しっかりと話し合ってみると良いでしょう。
この記事を書いた人
中西直美
片付けアシスタント
平成25年、日本ハウスクリーニング協会にて整理収納清掃コーディネーター1級、認定セミナー講師を取得。平成27年3月、片付けアシストNaro(なろう)を立ち上げ、片付けアシスタントとして活動を開始。大阪を拠点に整理収納サービス、片付けや掃除に関するセミナー・講演を展開し、収納商品の企画開発にも携わる。整理収納サービスでは、本当に必要なモノだけを残し、モノを限界まで減らす片付け術で、散らかった部屋も快適な空間へと劇的に変化。また、風水を取り入れた運気アップの片付け術も好評。平成28年、関西テレビ放送「よ~いドン!」にも出演。
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