男女差はない?女性がマンション購入する際のメリットと注意点
時代の移り変わりとともに、現代では女性がマンションを購入することも珍しくなくなってきました。
そこで今回は女性のマンション購入に目を向け、それぞれのメリットや注意点についてご説明したいと思います。独身女性・シングルマザー・パートナーのいる女性など、それぞれのケース別にご紹介します。
働く独身女性のメリットと注意点
近年は自分のための“居心地の良い空間”を作るために、マンションを購入する女性が増えてきました。独身の女性が住宅ローンを組む際、男性と比べて特に変化するようなメリットや注意点は今のところ、ありません。
もし、両親との同居を考えるなら、金銭的に余裕があれば住宅購入資金の贈与を受けることも検討してみましょう。一定の金額以上の財産がある場合、将来的な相続時には相続税がかかってしまうため、住宅購入資金として贈与を受ければ節税につながります。
現在は(2020年3月31日まで)一般住宅であれば700万円までの贈与が非課税。省エネ住宅を購入したり、消費税が10%に増税されたりといったケースでは、非課税枠が大きくなります。
子どもがいるシングルマザーの場合
お子さまをシングルで育てているお母様は、「自分にもしものことがあったとき、子どもに何かを遺してあげたい」と考えることもあるかもしれません。
住宅ローンを利用してマンションを購入する場合、団体信用生命保険(団信)に加入するケースがほとんどです。そして、万が一のときには団信の保証で住宅ローン残高がゼロになります。子どもたちに住まいを残してあげることができるのが、シングルマザーがマンションを購入する最大のメリットといえるでしょう。特におひとりで子どもを育てているのであれば、保証が手厚い団信に加入することをおすすめします。
※生命保険などで補うことも可能。
ただし、もしものときの保証を考えるのも大切ですが、子どもの教育費も大切です。万が一の保証にお金をかけすぎると、教育資金が足りなくなる恐れがあるため、やはりライフプランニングは重要です。
結婚している女性の場合
夫婦間において、昨今では女性の収入の方が高いケースも少なくありません。共働き家庭の場合、収入が高い方が住宅ローンを組んだ方が、一般的には住宅ローン控除などの恩恵をより多く受けることができます。
例えば、住宅ローン控除は課税される税金から控除される制度なので、税金を多く払っている人の方が必然的に控除額が高くなるのです。
※上限あり。
ただし、あまり収入に差がない夫婦が妻の名義で住宅ローンを組むと、金融機関から「なぜ、夫名義で住宅ローンを組まないのか?」と不審に思われるかもしれません(夫婦の場合、夫名義で住宅ローンを組むことの方がまだまだ一般的であるため)。
「夫は支払いの延滞・滞納などで、信用情報的に住宅ローンを借りられないのではないか」といったネガティブな印象につながる可能性もあります。妻名義で住宅ローンを利用する際は、明確な理由を金融機関に伝えるようにしましょう。
マンションの購入に男女差はなし!
結婚している女性の場合は、住宅ローン審査において多少の注意が必要ですが、特に女性だからといってマンションの購入をためらう必要はありません。
男性女性にかかわらず、マンション購入に際しては、資金計画やライフプランニングが大切であることを覚えておいてください。
この記事を書いた人
佐々木茂樹
ファイナンシャルプランナー
1968年、北海道旭川市生まれ。地元の公立高校卒業後、ホテルマン、郵便局を経験。郵便局在職中にAFP資格を取得後、生命保険会社へ転職し、ライフプランシミュレーションを軸にした保険提案を実践。主に住宅購入時の保険見直し相談を行ってきたが、顧客の悩みは住宅ローンや資産形成など保険だけでは解決できないことを痛感し、2011年、独立系FP事務所ファイナンシャルサービス株式会社を設立、代表取締役に就任。金融機関に属さないFPとして顧客目線での問題解決、夢の実現のサポートを行っている。
HP: http://financial-service.jp/
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