寒い時期、子どもがなりやすい「しもやけ」。指先が赤く腫れたり痛みやかゆみが強くなったりするのはかわいそうですよね。
症状がひどい場合は病院で見てもらったほうが安心ですが、軽度の場合はご家庭での処置で症状を緩和できます。また、日頃の注意でしもやけを予防することも可能です。そこで今回は、しもやけの原因や直し方・予防法などをご紹介します。
寒くなると起きやすいのはなぜ?しもやけの症状と原因
「しもやけ」とは、寒さで血行が悪くなった部位に生じる、腫れや赤み・むずがゆさ・腫れ・痛みなどの炎症です。冷たい外気にさらされた後、血行が悪くなりやすい手足の指先や耳たぶ・頬・鼻などに症状が出ます。最低気温が4~5℃で、朝晩の気温差が10℃以上になるとできやすいと言われています。
親がしもやけになりやすいと、子どももなりやすい!?
実は、しもやけになりやすい子とそうでない子がいます。その違いは、体質にあると考えられています。
冷たい空気に触れたときの血流の悪化の程度、血流が悪化してからの回復の程度は人それぞれ。日頃から冷え性で、手足が冷えやすい・血行が良くない子供は、しもやけになりやすい傾向があるのです。
なお、冷え性体質は親から子へと遺伝しやすいと言われています。そのため、親御さんが冷え性だったりしもやけになりやすかったりする場合は、子どもにもその傾向が出やすいと考えられます。
大人が気をつけてあげよう! しもやけの予防方法
1. 暖かい衣類・小物で体が冷えないようにする
前述したように、気温の低い日や朝晩の気温差が大きい日はしもやけができやすいと言えます。体が冷えないように暖かい衣類を身につけることが大事です。特に、しもやけになりやすい手足の指先を守るには厚手の靴下や手袋を。耳たぶも冷えやすいのでイヤーマフや耳が隠れる帽子・ヘアバンドなどをつけるのもいいですね。
2. 汗で蒸れた手袋・靴下はすぐに脱ぐ
厚手の手袋や靴下をつけたまま長時間過ごしていると、汗で蒸れやすくなります。そのままにしていると皮膚表面の温度が下がり、しもやけの原因になりかねません。子どもは遊びに夢中になっていると手袋や靴下が濡れていることになかなか気づけません。保護者の方が気を配り、濡れた手袋や靴下はすぐに取り替えるようにしましょう。
3. 雨やみぞれ・雪など衣類が濡れた場合も、すぐに脱ぐ
汗だけでなく、雨やみぞれ・雪などで手袋や靴下・衣類が濡れてしまった場合も、できるだけ早く脱がせるようにしましょう。そのままにしておくと冷えて、しもやけを起こす恐れがあります。
4. 濡れにくい素材の靴を履く
雪が降る地域では特に、冬場の子どもの靴は防水仕様のものを用意しましょう。雪用運動靴(スノトレ)やレインブーツなど、水が中に入りづらいものを。同様に、手袋も水を通しにくい素材のものを用意しましょう。
しもやけができてしまったら……おうちでできる対処方法
1. しもやけができたときのケア方法
しもやけはできないように予防するのが一番ですが、それでもできてしまったらご家庭で以下のケアをしてあげましょう。
・あたたかいお湯と冷たい水に交互につけて血流をよくする
しもやけを改善するには、患部の血流を良くすることが大事です。お湯と水に交互につけると、その刺激によって血流が改善しやすくなります。
・患部をやさしくもむ
患部の血流を良くするために、優しくさすったりもんだりするのも効果的です。ただし、痛みや腫れが強いときはむやみに触らないようにしてください。
2. 痛みやかゆみがひどければ皮膚科へ
患部が赤くなっている・むずがゆいなどの症状であればご家庭でのケアで良くなりますが、痛みやかゆみ・腫れがひどい場合は、皮膚科で診てもらったほうが安心です。かゆみを抑える薬や炎症を抑える薬・保湿剤など、症状に適した薬を処方してもらえます。
meetのメールマガジン登録
meetには”子育て・教育環境・地域・住まいの基本知識”に関する幅広い情報が盛りだくさん。意外と知らないスポット情報や育児のことなど、ご登録いただくといち早く最新記事がご覧いただけます。