急なオンライン会議にも慌てない！好印象につながる背景を作るポイント

オンライン会議の背景に気を配っていますか？

背景は発言内容に直接関係ないとはいえ、干してある洗濯物や汚れた食器などが見えてしまうと、クライアントや上司からの印象が悪くなってしまうかもしれません。逆に、センスの良い自宅が垣間見られると、その人の評価が上がることも十分にあり得ます。今の時代、オンライン会議の背景は意外に重要なポイントなのです。

今回は、急なオンライン会議にも慌てずに対応できる背景の作り方をご紹介しましょう。

オンライン会議で最も手軽なのはバーチャル背景を活用することです。「Zoom」や「Webex」といったWeb会議ツールには背景画像が用意されていますし、画像・動画素材の共有サイト「Pixabay」などから気に入った無料素材をダウンロードして利用できます。

ただし、バーチャル背景には難点も。背景ツールが服を背景と勘違いして身体の一部が透けてしまったり、自分の顔以外のものを相手に示したいのに映せなかったりすることがあります。また、パソコンの不具合で、バーチャル背景が急に使えなくなるということもあり得るでしょう。そのため、バーチャル背景を使わない場合の背景を考えておく方が安心です。

オンライン会議の背景の条件は、シンプルであること。同居家族が後ろを通らない静かな場所で、無地の壁がバックになっていれば、まずは問題ありません。パソコンを置く机の配置を変えるなどの工夫をしましょう。

他の人に見られたくないものはもちろん、カメラに映る範囲内は雑多なものを片付けることも大切です。その際は「会議にふさわしくないものが映り込んでいないか」という基準で考えましょう。例えば、打ち解けた仲間との打ち合わせであれば、壁に貼っているポスターがオンライン会議の会話の“潤滑油”としての役割を果たしてくれるかもしれません。けれど、初めてのクライアントとの商談であれば、個人的な趣味のポスターは外しておく方が無難です。

シーツなどの白い布を使って、生活感を隠すという方法もあります。100円ショップなどで売っているフックを使えば、簡単なパーテーションの完成。光の具合によっては透けてしまうので、一度カメラチェックをするようにしましょう。

バーチャルや無地の背景は間違いないとはいえ、少し味気ないという見方もあります。やはり自分で作り上げる背景の方が、その人らしさが表れるものです。以下のようなアイテムを利用して、好印象につながる背景作りに挑戦してみましょう。

・デザイン性のあるインテリア

おしゃれなスタンドライトが入るだけで、空間がワンランクアップします。また、棚やカウンターの上にパッケージのおしゃれなルームフレグランスやカラフルなキャンドルなどをプラスすると全体が引き締まるでしょう。

・壁かけアート

無地の壁にアートがかかっていると、洗練された印象に。どのようなアートを飾るかは、腕の見せ所です。アート選びが難しいのであれば、花や葉を束ねて壁にかけて飾る「スワッグ」もおすすめです。ナチュラルなインテリアとして、どんな部屋にも馴染みます。

・本棚

背景に大きな本棚があると、知的な印象を相手に与えます。本の背表紙側を棚前面に揃えると、全体の見た目がスッキリします。

・観葉植物

グリーンが映ると、画面に清涼感が生まれます。植物の扱いに慣れていないのなら、花瓶にさすだけの「枝ものグリーン」が良いでしょう。お花屋さんから買って来たら根元を斜めに切り、茎の根元に十字になるようにハサミで切り込みを入れてください。この一手間で、持ちが格段にアップします。

なお、おすすめはダンドウツツジやユーカリ。どんなインテリアとも相性が良く、人気です。大きいサイズの枝は床に、小さいサイズの枝はテーブルに置きましょう。

・照明器具

背景を頑張って作ったとしても、逆光のせいで顔が暗くなってしまえば、文字通り暗い印象になってしまいます。窓から入る自然光、照明、鏡などを利用して、顔が明るく見える位置を探しましょう。左右正面からの三点照明ができれば、ほうれい線も目立たなくなりますし、ぐっと若々しい印象に。顔の真下に白い紙を置くだけでも顔映りに差が出ます。

また、電球の種類によっても雰囲気は変わります。昼白色は、最も太陽光に近い自然な色ですので、会議をする際におすすめです。電球色は、オレンジっぽく温かみがあり、リラックスした雰囲気が演出できます。なお、電球色を取り入れる際は、映り方によっては顔が赤っぽくなることも。あらかじめカメラチェックをしておくと良いでしょう。

オンライン会議の背景は、自分のイメージ作りのひとつと言っても過言ではありません。そういう意味では、オンライン会議の背景は「身だしなみの延長」と捉えることができます。

しかし、凝りすぎは禁物です。プロフェッショナルな雰囲気、清潔感、そして相手の気を散らさない、という三点を押さえて、シンプル＋αの背景作りを楽しんでください。