マンションの台風・豪雨対策！場所別に押さえておきたいポイント

上陸する台風が強かったり、「記録的な猛烈な雨」などといった大雨が降ったり、近頃は「想定外」の自然災害が増えています。

マンションは「自然災害に強い」と言われていますが、家族を守るためには台風・豪雨対策を万全にしておくことが欠かせません。

今回は、マンションの台風・豪雨対策で押さえておきたいポイントをご紹介します。

【バルコニー】

物干し竿や掃除道具、プランターなどバルコニーに置いてある物は室内に避難させるのが鉄則。特にマンションの高層階ではより風が強くなるため、物が飛ばれさて、周りの住居や車などを壊したり、通行人にケガを負わせたりといった危険性があります。室内に避難させる際は床に新聞紙などを敷きましょう。そうすれば、部屋を汚すこともありません。なお、大きすぎて室内に避難させられない物は、ビニール紐などでバルコニーの手すりなどにしっかりと固定してください。

また、バルコニーの対策で見落としがちな場所は排水溝です。排水溝にゴミや土などが詰まっていると排水がスムーズにいかず、バルコニーに水が溜まってしまうことも。最悪の場合、室内に浸水したり、下の部屋への水漏れにつながったりします。雨が降り出す前に排水溝周りを掃除しておきましょう。

【窓】

シャッターや雨戸があれば必ず閉めましょう。ただ、マンションでは強風で飛ばされるのを防ぐため、シャッターや雨戸がないことも少なくありません。窓が割れても被害を抑えられるよう、下記のような対策をしておくと良いでしょう。

・養生テープ／ガムテープを窓の内側に「米」の字のように貼る

・飛散防止フィルムを貼る

・段ボールを窓の内側に貼る

テープや段ボールがない場合、カーテンを閉めておくだけでもガラスが割れたときの被害を抑えられます。

【給気口や換気口】

強風時には、給気口や換気口などから雨や風が吹き込んでくることがあります。給気口はすべて閉じ、換気システムや換気扇も止めておきましょう。

【駐車場】

駐車場が道路面より低い位置にあるのなら、大雨で浸水する恐れがあります。機械式だと、最悪の場合、停電でシステムが動かなくなってしまうかもしれません。早めに安全な駐車場に車を移しておきましょう。

【駐輪場】

駐輪場が建物の外にある場合、強風で自転車が煽られて転倒することがあります。自転車は室内に避難させるか、ビニール紐などで固定しましょう。

災害の規模が大きくなっている今、台風や大雨で思いもよらない被害が多発しています。今まで大丈夫だったからと安心せず、日頃から万が一の緊急事態に備えておきましょう。

【準備しておきたい防災グッズ】

・最低3日～1週間分の食料と水

・カセットコンロ

・LEDランタンや懐中電灯

・簡易トイレ

・携帯ラジオ

・予備の電池

・ウェットティッシュ

【停電に備えての対策】

・防災グッズをわかりやすい場所にまとめて置いておく

停電になると、防災グッズを探すのも一苦労です。停電時に慌てないためにも、防災グッズはわかりやすいところにまとめて置いておきましょう。

・日用品のストックを確認しておく

高層階に住んでいる場合、停電でエレベーターが動かなくなると、買い出しがかなり大変です。1週間程度はトイレットペーパーや洗顔・歯磨き用品などの日用品がもつか、普段から確認しておくと良いでしょう。

・ペットボトルやお風呂に水をためておく

マンションの場合、停電で水が止まることがあるため、台風や豪雨の前はペットボトルやお風呂に水をためておきましょう。トイレや洗顔などにも活用できます。

・保冷剤を凍らしておく

停電で冷蔵庫が止まったときに備えて、多めに保冷剤を凍らしておきましょう。エアコンが止まってしまった場合の暑さ対策にも効果的です。

・スマホ用充電器、ポータブル電源などを充電しておく

スマホは、ニュースを確認したり、家族・友人と連絡を取り合ったり、懐中電灯の代わりにしたりと、さまざまなことに活用できます。充電が切れて困らないよう、事前にスマホ用充電器を満タンにしておきましょう。

また、少し値は張りますが、ポータブル電源を購入しておくのもおすすめ。冷蔵庫、扇風機や電気ケトルといった家電を停電時にも利用できて助かります。

日本のマンションはほとんど鉄筋コンクリート造のため、一般的な戸建てよりも強度が高めです。しかし、最近の台風や豪雨といった自然災害は甚大な被害をもたらすため、けっして油断してはいけません。

家族の命や生活を守るため、日頃から台風・豪雨対策を万全にしておきましょう。