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住まいの基本知識

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もしもマンション管理組合の理事会役員に選ばれたら?目的や役割を知っておこう!

分譲マンションを購入すると、誰にでもマンション管理組合の理事会役員に選ばれる可能性があります。理事会役員は「大変そう……」というイメージを持たれがち。しかし、管理組合や理事会役員には、とても大切な目的と役割があるのです。

今回は、マンション管理組合や理事会、理事会役員についてご紹介します。

マンション管理組合と理事会の目的や役割とは?

まずマンション管理組合とは、その名の通り、マンションの管理をするための組織です。分譲マンションを購入すると、自動的にマンション管理組合の組合員になります。

マンション管理組合の目的は、「マンションの資産の維持・向上に努め、住民にとって良好な住環境を確保する」こと。これは「建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)」で定められています。

分譲マンションは戸建てと違い、購入者が単独で所有する住戸以外に住民が共同で使うエントランス、廊下、階段、エレベーターなどの共用部分があります。こうした共用部分、共用設備のメンテナンスや清掃などの管理をするのが管理組合です。

マンション管理の内容はとても幅広く、下記のような業務があります。

・共用部分の清掃

・共用設備のメンテナンス

・マンション住民のトラブル対応

・防災対策

・管理費などの会計処理

・長期修繕計画の策定、実施 など

「マンションの共用部分は管理会社が管理している」と考えている人も多いかと思いますが、マンション管理の当事者はあくまで管理組合=マンション所有者。とはいえ、組合員は通常、マンション管理については初心者であるため、一般的には管理会社に委託して管理を行なっているのです。

「平成30年度マンション総合調査結果」によると、「基幹業務を含め管理事務の全てをマンション管理業者に委託」している組合が最多。もちろん、管理会社への委託は義務ではないため、自分たちで管理を行なっているケースもあります。

そして、管理組合がマンション所有者全員からなる組織であるのに対し、実際に業務を遂行する主体が「理事会」です。理事会では、マンションを住みやすくし、資産価値を維持・向上するためにさまざまなことを話し合い、決めていきます。

具体的には、下記のようなことを行います。

・管理会社から報告を受ける

・管理費や修繕積立金の確認

・マンション内の問題や住民からの要望についての話し合い

・マンション内のルールの制定や見直し

・長期修繕案の作成や見直し など

マンション管理組合の理事会役員に選ばれたら何をする?

では、理事会の役員に選ばれたらどのようなことをするのでしょうか?その前に理事会役員の選び方を見てみましょう。

・立候補

・推薦

・持ち回り

なお、立候補や推薦で定員に満たないときには、持ち回りで役員が選ばれます。つまり、長く住めば、誰でも定期的に役員業務を担当することになるのです。

理事会役員の任期は1~2年であることが一般的。1~2か月に一度など定期的に開催される理事会に参加するとともに、役職に応じた業務を行います。主な理事会役員の役職は、理事長、副理事長、会計担当理事、監事など。それぞれの理事には、会計担当のほか、防火担当理事など業務に応じて担当が割り振られることもあります。

役員に対して報酬を設定することもできますが、「平成30年度マンション総合調査結果」 によると、支払っていない場合が7割以上という状況です。支払われる場合、月に数千円~1万円弱が平均となっています。

 

【役職ごとの業務内容】

・理事長:管理組合の代表として業務を統括。理事会や総会を招集し、議長として議事進行を行います。また、管理会社など外部の業者との窓口を務めることも。

・副理事長:理事長の補佐をします。理事長が業務を行えない場に、臨時で理事長の代行をすることもあります。

・会計担当理事:管理費などの収納、保管、運用、支出といった会計業務を行います。

・監事:管理組合の業務の執行や財産の状況を監査し、その結果を総会に報告します。不正が認められる場合には、臨時総会を招集することもあります。

 

具体的な業務を想像しにくいかもしれませんが、前述の通り、管理会社と契約している管理組合が多く、サポートを受けられます。あまり心配しなくても大丈夫でしょう。

住みやすいマンションを維持し、資産価値を向上させるために

分譲マンションの住みやすさは管理組合がしっかり機能しているかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。清掃や設備のメンテナンスが疎かになっていれば、マンションの住み心地が悪くなるだけでなく、老朽化や外観の劣化が進み、マンションの資産価値にも影響します。長く住むからこそ、管理組合や理事会役員はとても大切なのです。

仕事や家事・育児をしながらの役員業務は大変なことが多いかもしれませんが、「所有するマンションの状況を把握できる」「問題点の改善に関われる」「マンション内で知り合いが増える」などのメリットもあります。

もしマンション管理組合の理事会役員に選ばれたら、マンションを住みやすくし、資産価値を向上させるためにも、当事者意識を持って取り組めると良いですね。

※参照:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」

https://www.mlit.go.jp/common/001287412.pdf

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