赤ちゃん連れの旅行は、何かと大変です。特に飛行機に乗る場合は、赤ちゃんが座席で泣き出しても逃げ場はなく、目的地に到着する頃にはヘトヘトになっていることもあるでしょう。
今回は、そんな赤ちゃんと一緒に飛行機に乗る際に役立つ情報をご紹介します。
赤ちゃんが飛行機に乗れるのはいつから?気になる料金は?
赤ちゃんは、国内線・国際線ともに生後8日以降であれば飛行機に乗ることができます。また、大人1人で、3歳未満の子どもを2名同伴することが可能。ただし、大人と別の席に座る場合は、小児運賃を支払う必要があります。
国内線の場合、3歳未満の幼児は、大人の膝の上に座るのであれば料金はかかりません。座席を利用する場合は、小児運賃(大人運賃の50%)が必要です。
一方、国際線は、2歳未満の幼児で座席不要の場合でも、大人運賃の10%がかかります。さらに小児運賃は、大人運賃の75%です。
なお、国内線・国際線ともに、割引やサーチャージなどを差し引きすると、小児運賃は大人運賃と同じような額になる場合も多いようです。
赤ちゃんと飛行機。準備しておきたい持ち物や注意点は?7つのポイント
赤ちゃんを連れて飛行機に乗る場合は、以下のようなことに注意してください。
1.時間にゆとりを持って行動する
赤ちゃんがいると、何かと思い通りに物事は運びません。けれど、子連れは優先搭乗対象のため、搭乗口で早めに呼ばれる可能性があります。常に早めの行動を心がけましょう。フライト中にお昼寝してくれるよう、空港に早めに着いて搭乗前にたくさん歩かせるのも良い方法です。
2.バシネットを利用したい場合は事前予約を
バシネット(bassinet)とは、手前が壁の座席に取り付けることができる赤ちゃん用のベッドのことです。路線によって設置の可否はありますが、基本的には無料。ただ設置できる座席が限られていますので、利用希望の場合は早めに座席を予約しましょう。オンライン上で座席がブロックされているときは、コールセンターに電話をしてみてください。
なお、バシネットは、シートベルトサインが消えている間に設置・撤去しましょう。1時間程度のフライトでは使える時間は短いため不要かもしれませんが、3時間を超えるフライトの場合は予約する価値があります。
3.機内でチャイルドシートを利用したい場合も事前予約を
多くの航空会社は、チャイルドシートの貸出、もしくは持込を許可しています。座席料金はかかりますが、膝の上より安全性が高く、大人も子どももゆっくり休めます。
ただし、利用できるチャイルドシートには制限がありますので、事前に各航空会社の規定を確認するようにしましょう。さらに航空会社のチャイルドシートを利用する場合は、事前に申請をしてください。
4.荷物を「機内持ち込み」と「預け荷物」に分ける
すぐに出して使いたいものは、機内持込の小さなカバンに入れましょう。抱っこ紐や授乳ケープ、オムツ、おしりふき、離乳食・おやつなどはもちろん、おしゃぶりやおもちゃがあると良いでしょう。ロングフライト中に肌着が汚れてしまうことも考えて、着替えもあると安心です。
荷物を減らしたい場合は、オムツや離乳食、赤ちゃん用のブランケットなど、航空会社の備品を事前に確認して利用しましょう。
5.離陸前・着陸前は耳抜きの準備を
離着陸時は気圧が大きく変動するため、耳詰まりを起こしやすくなります。大人であれば唾を飲み込むことで解消しますが、赤ちゃんはそれができません。離陸後・着陸前の15分間、授乳、ミルク、おしゃぶり、おやつの用意をしましょう。
離陸時はわかりやすいのですが、着陸時はタイミングを逃しがちです。機内アナウンスを聞くか、CAさんに降下の時間を尋ねてみてください。ただし、寝ている赤ちゃんは、起こさなくても大丈夫です。
6.機内では温かい飲み物の提供がない場合も
赤ちゃんを抱っこしていると、安全対策上、「温かい飲み物の提供なし」ということがあります。けれど、CAさんにお願いすれば、ミルク作りや哺乳瓶洗浄をお手伝いしてくれる場合も。必要なときは、遠慮なく聞いてみましょう。
7.座席は子どもの月齢やリズムを考えて選ぶ
赤ちゃんは日々成長するため、どの席が良いということは一概に言えません。例えば、睡眠時間が長い新生児はバシネットが装着できる席、歩き回りたい月齢の子どもがいる場合は通路側が良いでしょう。窓からの景色を楽しめるのであれば、窓側もおすすめです。
また、オムツ替えの必要があるロングフライトであれば、オムツ替え台が付いているトイレの近くが安心ですし、後部座席は後ろに少し広いスペースがあって歩くことができるうえに、CAさんにお手伝いをお願いしやすいため意外と快適です。
フライトに余裕がある場合、隣の席を空けてもらうようリクエストすることも可能ですので、問い合わせをしてみるのも良いでしょう。
赤ちゃんとの飛行機旅行は準備と覚悟、周りへの気遣いが大切
筆者は海外で出産したため、子連れフライトは数え切れないぐらい経験しました。よく眠る新生児と、テレビに見入ってくれる2歳以降は良いのですが、その間の月齢は、どうしても大変です。映画はおろか、睡眠や食事もままなりませんでした。
いろいろと手を打っても、うまくいかないときはあります。そんなときのために、あらかじめ周りの人に「ご迷惑おかけします」と声をかけておくことは大切です。もし赤ちゃんが泣き出してしまっても、その一言で理解してくれる人は多いでしょう。
準備と覚悟、そして周りへの気遣いを持って、赤ちゃんとの飛行機旅行を良い思い出にしてください。
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