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2分の1成人式では何をやる?家族でお祝いするには?

成人年齢の半分である10歳を迎えたことをお祝いする「2分の1成人式」。学校行事として取り扱われる場合も多く、子どもがこれまでの時間を振り返り、将来の目標を立てるのが一般的な内容です。

今回は、この2分の1成人式の概要や、学校行事としての内容、家族でのお祝いの方法などをご紹介します。

2分の1成人式とは?

2分の1成人式は、高学年への門出にあたり「背筋を伸ばして参加するようなイベントを」というコンセプトで1980年頃に考案されたものだといわれています。現在では全国的に認知されている行事です。

時期は1月や2月など3学期中が最も多いですが、10月や11月という2学期中に開催するところもあります。授業を1〜2コマ使い、4年生の保護者を招待して体育館などを会場として参観形式で行うのが一般的。他には、クラスごとの開催という形式もあります。

式典の内容は学校にもよりますが、多くの学校では、校長や保護者代表によるお祝いの言葉、「2分の1成人式証書」の授与、子どもからの感謝の手紙の発表、合唱や劇などの出し物が行われます。校庭にタイムカプセルを埋めることも。20歳に行われる成人式などに比べて2分の1成人式は、時期や内容ともに自由度が高いのが特徴です。

ちなみに筆者の子どもが通う学校では、子どもたちが生まれてから10年間で起きた出来事を子どもたちが劇にして、体育館のステージ上で披露してくれました。例えば、「お父さんがお酒のおつまみを買いに行ったけれど、消費税が上がっていたため買えなかった」といった場面を子どもたちがコミカルに演じたのです。会場は和やかな笑いに包まれました。

さらに記念品として、学級代表の方々が中心となって、3つ折りの小さなアルバムを作りました。左側1/3は保護者が作るページで、子どもが生まれたときの写真を貼ってメッセージを記入。右側1/3には子どもが将来の夢を書いた紙を貼り、中央1/3 には4年生のクラス写真を貼りました。過去・現在・未来への思いを込めたアルバムの完成形は、学級代表の方以外、親子とも当日まで見ることはなかったため、素敵な仕上がりにとても感激した記憶があります。

このように2分の1成人式は、普段言えない感謝の言葉や将来への思いを口にする機会となるため、とても良い思い出になったという家庭が多いようです。ただ一方で、「実の両親に会ったことがない子どもは寂しい思いをする」「関係者に余分な負担をかける」「親を喜ばせることが目的となっている」などの批判もあり、2分の1成人式の開催を中止にする学校もあります。

2分の1成人式を楽しみにしていた保護者にとっては、学校での式典が中止になってしまうことは残念かもしれませんが、その場合は、家庭で温かくお祝いする方向に切り替えるようにしましょう。

2分の1成人式を家族でお祝いするには?

2分の1成人式を家庭で行う場合は、10歳を迎えた子どもを中心に、両親、兄弟、ときには祖父母と一緒にお祝いをしたり、同い年の友だちと一緒に集まって遊んだりすることが多いようです。その際、外食したり、お祝いのケーキを食べたり、記念品を用意したりすると盛り上がるでしょう。

写真館で撮影をするのも良い記念になります。七五三のときとは違って、服や髪型などを決めるのも本人の意見を取り入れながら進めることになり、成長を感じることとなるでしょう。写真に残すと、10年後に迎える20歳の成人式のときに撮った写真と比べることもできます。10歳と20歳、和装か洋装かでそろえて見比べるのも良いでしょう。

また、子どもがそのとき興味がある場所に旅行をするのもおすすめです。「子どもの望みを叶えてあげる」というのがポイント。まだまだ親のお世話が必要な年齢ではありますが、10歳の子どもの意見を尊重する姿勢を親が見せることにより、子ども側も自分の成長に対する自覚が芽生えるはずです。

いずれにしても学校行事と同じく、短くても良いので子どもへの手紙は用意すると良いでしょう。「生まれてきてくれてありがとう」「あなたがいてくれて嬉しい」の言葉は、近いうちにやって来る思春期を乗り越える力となってくれるはずです。

2分の1成人式は、子どもの健やかな成長を喜ぶ節目

2分の1成人式は、先生、保護者、子ども、それぞれ手間や作業が増えるイベントではありますが、子どもの健やかな成長を喜ぶ節目として、概ね好評に受け入れられているようです。特に保護者からは「自我が芽生えつつある我が子と心を開いてコミュニケーションを取るきっかけになった」という声が多く聞かれます。

学校行事として取り扱っていない場合は、家庭でそのような機会を自分たちで作ってみましょう。友だちと自分を比べて自信をなくしたり、自我が出てきて親子喧嘩する機会が増えたりする年齢に、生まれたときの喜びや子どもの良いところをちゃんと伝えられるのは、親子ともに大きなプラスになるはずです。

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