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節電につながる夏のエアコンの使い方は?電気代を安くする方法を解説!

暑い夏に欠かせないエアコンは、夏の電気使用量の過半数を占めるほど電気を使います。その結果、夏は一年で最も電気代が高くなる季節。しかもここ最近、発電に必要な資源価格が高騰しているため、電気代は上昇傾向に。少しでも電気代を安くするためには、エアコンの節電対策は必須といえます。

そこで今回は、節電につながる夏のエアコンの使い方を解説します。

エアコンを節電する3つのポイント

エアコンの節電対策において、重要なポイントは次の3つです。

 

1.エアコンの消費電力を抑える

エアコンが最も電力を消費するのは、起動してから設定温度まで室温を下げるときです。逆に、室内の温度を維持するのにはそれほど電力を消費しません。消費電力によって、電気代にどれくらいの差が出るのか見てみましょう。

リビング用の14畳用のエアコン(消費電力110~1,460W/hの場合)を例として、時間あたりの電気代を計算してみました。

 

・最小消費電力:110W÷1,000×31円/kWh=3.41円/h

・最大消費電力:1,460W÷1,000×31円/kWh=45.26円/h

(「公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会」による新電力目安単価31円/kWhを基に計算※2022年7月22日時点)

 

消費電力が最小のときと最大のときとでは、1時間あたり40円以上の差があることがわかりました。節電して電気代を安くするには、いかにエアコンの消費電力を少なく抑えるかがカギを握ります。

 

2.部屋の温度や湿度といった室内環境を整える

部屋の温度が高いとエアコンの消費電力が増えるため、電気代がかさんでしまいます。また、湿度が高いと体感温度が上がり、設定温度を低くしてしまいがち。そうすると、外気温との差が大きくなり、消費電力がさらに増えてしまいます。

節電のためには、部屋の温度が上がりにくくしたり、部屋の湿度をできるだけ低くしたりして室内環境を整えましょう。

 

3.エアコンの運転効率をキープする

消費電力が同じでも、エアコンの運転効率が落ちていると室温が下がるのに時間がかかり、電気代が高くなってしまいます。

エアコンの運転効率をキープするためには、エアコン本体はもちろんのこと、室外機も合わせてメンテナンスすることが必要です。

夏のエアコンの電気代を安くする11の方法

ここからは、先に挙げた3つのポイントに分けて、夏のエアコンの電気代を安くする方法をご紹介します。

 

【エアコンの消費電力を抑える】

 

①設定温度を低くし過ぎない

エアコンで冷房する際、設定温度が1℃低いとそれだけで消費電力が10~13%程度増えるといわれています。つまり、それだけ電気代も高くなるということ。

環境省が推奨する設定温度は冷房時28℃です。もう少し下げたいという場合は、26~28℃程度を目安に温度を設定すると良いでしょう。

 

②「自動運転」を使う

エアコン利用時に最も節電につながるのは「自動運転」です。「自動運転」にしておけば、設定温度に到達したタイミングで弱風などに切り替えてくれるため、効率的に節電・節約できます。

 

③こまめに「ON・OFF」しない

エアコンは最初の起動時に最も電力を使うものです。ちょっとした外出時にエアコンを切り、帰宅してから再びつけていると、電気代がかさんでしまいます。30分以内の外出であれば、つけっぱなしの方が節電につながるでしょう。

また、外気温が高いときに涼しくなったからとエアコンをOFFにすると、すぐに室温が上がって電力を消費してしまいます。こうしたときもエアコンはつけっぱなしにしておくのがおすすめです。

ただし、夜間はこまめにエアコンをOFFにしたほうが節電につながるという実験結果もありますし、長時間外出する際にはOFFにした方がお得です。24時間つけっぱなしするのではなく、ライフスタイルに合わせたエアコンの使い方を工夫しましょう。

 

【部屋の温度や湿度といった室内環境を整える】

 

④熱が部屋に入るのを防ぐ

夏の暑い時期、室外の熱は窓から70%以上入ってくるといわれています。遮熱カーテンやブラインド、サンシェードなどで窓からの熱をしっかり遮り、室温が高くなるのを抑えましょう。

窓や扉をあまり開閉しないことも大切です。開閉の度に室温が上がりやすくなり、エアコンの消費電力がアップしてしまいます。

 

⑤換気してこもった熱を出す

部屋に熱気がこもり、外よりも室内のほうが暑いという時があります。そうしたときには、エアコンをつける前に窓を開けて換気し、室内の熱を外に出しましょう。

風がなかったり、窓が一つしかなかったりする場合は、扇風機やサーキュレーターで空気を外に出すようにすると良いでしょう。窓を開けることで風通しが良くなり、湿度を下げる効果も期待できます。

 

【エアコンの運転効率をキープする】

 

⑥エアコンを掃除する

エアコンのフィルターや内部にホコリや汚れなどが溜まると、運転効率が落ち、消費電力量が上がってしまいます。

フィルターは、2週間に1回程度の掃除が理想。エアコンによってはフィルター掃除機能が付いているものもあるので、そうしたものを選ぶと便利でしょう。なお、エアコン内部については自分で掃除するのは難しいため、専門の業者に依頼するのが無難。できれば一年に一度、溜まった汚れをキレイにしてもらいましょう。

 

⑦エアコン室外機を掃除する

エアコン室外機の吹き出し口や網目状になっているところがホコリなどで目詰まりすると、運転効率が落ちてしまいます。年に一度は掃除をして、運転効率を保つようにしましょう。

掃除の際は、室外機を動かさないように注意してください。下手に動かすと、大きな事故につながる恐れがあります。

 

⑧エアコン室外機の周辺環境を整える

室外機の周りがモノで囲われた状態になると、冷暖房効率が下がるという調査結果があります。室外機の周りはなるべくモノを置かず、スッキリした状態にしておくのがベスト。

さらに、直射日光が室外機に当たると冷房効率が落ちるため、直射日光を防ぐカバーなどを使うと良いでしょう。

 

⑨エアコンの送風方向を水平~上向きに

冷たい空気は下に向かいます。エアコンからの冷気が上のほうに向かうように、送風方向を水平~上向きに設定すると運転効率がアップします。

 

⑩室内の空気を循環させる

サーキュレーターを使うと、下に溜まりやすい冷気が部屋全体に循環しやすくなり、冷房効率を高めることができます。エアコンからの冷風を吹き上げられるような場所に設置してみましょう。

 

⑪新しいエアコンに買い替える

買ってから5年~10年以上たっているエアコンを使っている場合、新しいエアコンに買い替えるのもおすすめです。新しいエアコンほど運転効率が良いため、買い替えることで節電できます。

夏のエアコン、節電できる使い方で電気代を節約しよう!

日本の夏を乗り切るにはエアコンは必須。ただ、このご時世、やはり電気代は気になるもの。エアコンは上手に使えば、節電でき、電気代を安くすることができます。今回ご紹介したエアコンの使い方を参考に節電&節約に取り組んでみてください。

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