「最近、電気代が高くなっている気がする」と感じることはありませんか?
それもそのはず。昨秋より電気の値上がりが続いており、今年(2022年)5月には過去5年で最も高い水準になる見込みです。コロナ禍で下落していた燃料価格が、経済の再開やロシアのウクライナ侵攻により上昇していることが主な要因です。また3月には、福島での地震により東京電力管内で電力需給がひっ迫。「電力需給ひっ迫警報」が初めて出されました。
電気代を抑えるためにも、もしものときの停電を防ぐためにも、日頃から節電対策をしたいもの。今回は、家庭でできる効果的な節電対策を5つご紹介します。
家庭でできる効果的な節電対策1~2(待機電力の削減、照明の節電)
【節電対策1】待機電力の削減
家電を使っていないときでも、コンセントにプラグが挿さっていると電気が使われています。いわゆる「待機電力」です。
最近の家電であれば、技術の向上で待機電力量が減り、それほど気にしなくても大丈夫ですが、古い家電の場合は使わないときにはコンセントからプラグを抜いておきましょう。「節電タップ」を使うと、スイッチをオフにするだけで待機電力を減らせて便利です。
【節電対策2】照明の節電
照明の節電では、以下のことを意識しましょう。
・こまめに電気を消す
照明は、灯っている間ずっと電気を使います。使っていない部屋の照明はきちんと消すよう、家族で意識できると良いでしょう。
リモコン式の場合、照明が灯っていなくても待機電力がかかるため、壁にあるスイッチをオフにするのがポイントです。
・白熱電球をLED電球にする
白熱電球を使っている場合、LED電球に換えると電気代を節約することができます。LED電球は白熱電球よりも高いですが、より長く使えるため、トータルで考えてもお得です。
・照明器具をインバーター形にする
照明を買い替える場合、インバーター形の蛍光灯がおすすめです。少ないワット数でも明るいため、節電に効果的。明るさの調整ができるタイプもあるので、そういう照明を選んで夜は明るさを抑えれば、さらに節電につながります。
家庭でできる効果的な節電対策3~5【エアコン、冷蔵庫、テレビ・パソコンの節電】
【節電対策3】エアコンの節電
エアコンの節電では、以下のことを意識しましょう。
・設定温度を適切に
エアコンの設定温度と気温の差が大きいと消費電力が増え、電気料金がアップします。経済産業省によると、夏は28℃、冬は20℃を目安にすることが推奨されています。
・風量設定は「自動」で
エアコンは、電源を入れてから設定温度に達するまでに最も電気を使います。そのため、「弱」や「微風」に設定していると、設定温度になるまでに時間がかかり、消費電力が上がります。「自動」にした方が電気代を抑えることができるでしょう。
・フィルター掃除
フィルターが目詰まりしていると、余分に電力がかかります。月に1度か2度はフィルターを掃除してホコリや汚れを取り除きましょう。
・窓の断熱対策
窓は、部屋の中で最も熱が出入りするところ。しっかりと断熱することで、エアコンの効率を高め、節電につながります。「遮熱効果のあるレースカーテンを付ける」「窓に断熱シートを貼る」「窓の開け閉めをできるだけ減らす」など、窓の断熱対策をしてみましょう。
【節電対策4】冷蔵庫の節電
冷蔵庫の節電では、以下のことを意識しましょう。
・モノを詰め込み過ぎない
冷蔵庫にモノを詰め込み過ぎると、冷やすのに時間がかかり、消費電力が増えてしまいます。冷気が庫内をめぐるよう、冷蔵庫内は余裕のある状態を保ちましょう。
ただし、冷凍室の場合は逆。凍った食材が冷気を出すため、詰めこんだ方が節電になります。
・冷蔵庫内の温度を一定に
「冷蔵庫のドアを頻繁に開け閉めする」「ドアを開けっぱなしにしておく」「熱いものをそのまま冷蔵庫に入れる」などはNG。庫内の温度を上げ、消費電力を増やします。こうしたことはできるだけ避けましょう。
【節電対策5】テレビ・パソコンの節電
テレビ・パソコンの節電では、以下のことを意識しましょう。
・画面の明るさを抑える
テレビもパソコンも、画面の明るさ「輝度」の設定を下げることで節電になります。画面設定を見直してみましょう。
・使わないときは電源をオフ
テレビはつけっぱなしにせず、見ていないときはこまめにオフに。長期間にわたって家を空けるときは、コンセントからプラグを抜くなど通電しない状態にしておきましょう。家を空けることが多い場合は、節電タップが便利です。
パソコンの場合、起動時に電力を消費するため、またすぐに使う場合はシャットダウンではなく、スリープモードにしておくほうが節電になります。なお、90分以上使わない場合は、シャットダウンのほうが節電になるといわれています。
・省エネモードに設定
テレビもパソコンも省エネ設定や省エネモードがあることがほとんど。設定を確認し、省エネ設定にしましょう。
小さな節電対策も、積み重ねると効果が高まる!
今回ご紹介した方法以外にも、「温水洗浄便座を節電の設定にする」「炊飯ジャーの保温時間を短くする」「食洗器の乾燥を余熱でする」「間隔を空けずにお風呂に入る」といったことも節電につながります。
一つひとつの節電対策は小さなことですが、積み重ねると節電効果を高めることができるはず。今後も電気料金の高止まりが見込まれるため、ご紹介した節電対策を試してみてください。
meetのメールマガジン登録
meetには”子育て・教育環境・地域・住まいの基本知識”に関する幅広い情報が盛りだくさん。意外と知らないスポット情報や育児のことなど、ご登録いただくといち早く最新記事がご覧いただけます。
この記事が気に入ったら
“いいね!“しよう
住みたい街のおすすめ情報をお届け!
住まいの基本知識に関する
あなたにおすすめの記事
-
住まいの基本知識2017.09.14子どもが勉強に集中できる「子ども部屋」の作り方住まいの基本知識2017.11.29住宅ローンは40歳からでも遅くない!むしろ金銭的メリットも!
その他のおすすめの記事
-
住まいの基本知識2023.07.04節電につながる夏のエアコンの使い方は?電気代を安くする方法を解説!住まいの基本知識2021.10.19【FP監修】マンションの火災保険、見直しのポイントは?節約するにはどうすれば?