大阪府が小中学校へのスマホ持ち込み容認へ!子どもをスマホ被害から守る5つのルール
平成が終わりを迎えつつある今、スマホを所持する子どもは増加傾向になり、それに伴って『スマホの持ち込み』に対する学校の姿勢が変化しつつあります。
そこで今回は、大阪府や文部科学省が子どものスマホをどう扱っていこうとしているのか、そして子どもをスマホ被害から守る家庭のルールについてご紹介します。
災害時の救急対策に!大阪府と文部科学省は、スマホと小学生の関係を見直している
1. 2019年2月、大阪府が小中学校へのスマホ持ち込み認める指針
大阪府教育庁は2019年2月18日、公立小中学校で2019年度から児童や生徒の携帯電話やスマホの持ち込みを認めることを決め、運用のガイドライン素案を市町村教育委員会に提示しました。
さらにこの大阪教育庁の決定を受けて、文部科学省でも携帯電話やスマートフォンの小中学校への持ち込みを原則禁止した文科省通知を見直すことを発表。このような決定は、小中学生のスマホ所持率の高さや災害時の救急対策を考えてのこと。
2. 小学生のスマホ所有率はどのくらい?
内閣府が行った「平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果 (速報)」によると、小学生のスマホの利用率は、2014年で17.1%、2015年で23.7%、2016年で27.0%と右肩上がりに上昇しています。2019年現在の利用率についてはまだ統計が出ていませんが、さらに高くなっていることが予想されます。
参照:https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h28/net-jittai/pdf/sokuhou.pdf
子どもを『スマホ被害』から守る5つのルール
しかし親御さんのなかには、子どもがスマホを持つことに対して様々な不安を感じる方が多いかと思います。スマホのフィルタリング機能を利用して、有害なサイトやアダルトサイトなどへのアクセスを制限することはできます。しかし親の目の届かないところで、子どもがどのようにスマホと関わっているかを把握するのは難しくもあります。そこでいくつか使用上のルールを親子で決めて、スマホ発端の被害から子どもを守るように努めましょう。
ルール① 使用アプリを制限する
今の時代の子どもは、ネットを通じた他者とのコミュニケーションに対して抵抗が少ないといえます。だからこそ、スマホを介したコミュニケーションが発端となって、危険な状況に陥るケースが十分ありうるのです。そうならないためにも、子どものスマホにはSNSアプリインストールはしないなどをして、利用アプリの制限をしましょう。とはいえアプリが使えなくても、safari等経由でSNSが使えてしまうケースもあるのでご注意を。
なお、スマホではなく使用機能が通話・電話に制限されたキッズ用携帯なら、SNSを使用することはできません。
ルール② 使用場所・時間を制限する
親の監視の届かない場所、例えば『自室でスマホを触ることは禁止する』といった少し厳しいルールも必要かもしれません。もちろん学校に行ったり遊びに行ったりしてるときは親の目が届かないのですが、「子どものうちは、スマホは親の目の届く場所で使うもの」という意識を持たせてあげるためにも、ルールは大切です。
同時に、『18時以降はスマホ禁止』といた使用時間を決めておくのも良いでしょう。
ルール③ スマホの一般的なマナーを教える
電車の中・歩行中は使用しないという一般的なマナーも教えておきましょう。歩きスマホによる不幸な事故に遭うのを防ぐことにも繋がります。他にも人が話しているとき・食事中は使用しないなどの、人としてのマナーも伝えておきましょう。
ルール④ スマホを使って“悪口を言わない” “無視をしない“約束をする
近年はグループメールで既読無視をするなどの、スマホを使ったいじめもあります。アプリを入れなければいい話かもしれませんが、たとえその他のツールでも「スマホを使って悪口を発信したり、わざと無視をしたりするのはかっこ悪いこと」だと教えてあげましょう。また、自分が悪口を言われたときは親にすぐに相談をするように伝えてあげましょう。
ルール⑤ 写真をインターネットにアップしない約束をする
写真をインターネット・SNS上にアップすることは、お友達同士のトラブルを起こす原因になるばかりか、犯罪に巻き込まれる可能性を高めます。これもアプリやインターネット利用を制限すればいい話なのですが、子どもと写真の取り扱いについては、きちんと約束をしておきましょう。
子どものスマホの普及率が高くなるからこそ、扱いには注意を
ご紹介した約束は親から一方的に伝えるのではなく、子どもと話し合って一緒に決めてください。そして子どもが自ら設定した約束にしたほうが、「約束を守らないと!」という責任感が芽生えて効果的です。なお、ご紹介した約束が全てではないので、ご家庭ごとのルールもぜひ検討してみてください。
これからの時代を生きていくうえで、デジタルデバイスは必要不可欠なものだといえます。だからこそ、子どものうちに正しい扱いをきちんと教える必要があるでしょう。子どもにスマホを持たせるかどうかはご家庭の判断によりますが、都道府県や国が持ち込みを許可するとなると、その普及率は一気に広まる可能性もあります。子どもにスマホを持たせるのであれば、十分すぎるほどのリスク対策を検討してくださいね。
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