CLOSE

メールマガジン

タグ一覧を見るタグ一覧を閉じる

タグ一覧

住まいの基本知識

物件の選び方や、住宅ローンの組み方などの住宅購入に関する
基本的な知識や暮らしの雑学・知識をご紹介します。

【FP監修】住居費節約につなげる!初めてのマンションの購入術

2019年10月、消費増税が予定されています。それを見据えて、家計の見直しを始めている方も多いのではないでしょうか?なかでも大きな固定費として挙げられる「住居費」の節約は、キーポイントとなります。

しかし、「住居費の節約」は容易なことではありません。特にマンションを購入したあとは、およその月々の支払いが確定してしまっているため、住居費の節約は至難の業です。

長期にわたり住居費を節約できるかどうかは、マンションを購入するタイミングで分かれているケースが有るのです。

 そこで今回は、「マンション購入の際に、住居費を抑えるポイント」を3つご紹介します。

住居費節約のポイント① なるべく金利の低い住宅ローンを選ぶ

住居費の節約は、マンションを購入する際に利用する「住宅ローン」によって左右されます。なぜなら金利が1%異なるだけで、以下のシミュレーションのように総返済額に大きな差が生じるからです。

※住宅ローン4,000万円、35年返済(元利均等返済)全期間固定金利、ボーナス払いなしを想定。

Ⓐ金利1.5%の場合

月々の返済額:122,473円
総返済額:51,438,816円

Ⓑ金利2.5%の場合
月々の返済額:142,998円
総返済額:60,058,888円

の差額
月々の返済額:20,525円
総返済額:8,620,072円

よって住居費を節約するためには、なるべく金利の低い住宅ローンを選ぶようにしましょう。

なお、住宅ローンには変動金利と固定金利があります。

●変動金利
一定期間ごとに、そのときの経済状況により金利が変動します。●固定金利
決まった期間、金利が変わりません。3年固定や10年固定の他、全期間固定タイプのものもあります。※参照:住宅ローンの固定金利と変動金利はどう違う?選び方のポイント
https://ave.eslead.co.jp/uncategorized/962

 

2019年8月時点では、固定金利に比べて変動金利が低くなっています。しかし、無条件に「変動金利」を選べば良いわけではありません。というのも、金利は上昇することがあるからです。今後、変動金利が上昇し、現在の固定金利を上回る可能性はゼロではありません。

とはいえ、将来の経済状況を予想するのは難しいもの。そこで提案したいのが、「手元の資金に余裕があるか・ないか」を基準に考える金利の選び方です。

●手元の資金に余裕がある
⇒変動金利(もしくは短期固定金利)の中から金利が低い住宅ローンを選ぶ。
もしも金利が上昇したら、住宅ローンの残金の全額・もしくは一部を返済することで金利上昇のリスクを回避することができます。●手元の資金に余裕がない
⇒固定金利(長期)の住宅ローンを選ぶ。
金利上昇のリスクを防げることに加え、返済額が変わらないために返済プランを立てやすくなります。

ただし、変動金利は1995年頃からほとんど上昇していません。今後の経済状況によりますが、このまま最低基準で推移するのであれば、変動金利を選んだとしても総支払額はかなり抑えられるでしょう。

住居費節約のポイント② 「管理費」や「光熱費」が少ない物件を選ぶ

マンションを購入すると、“賃貸で支払っていた月々の家賃”よりも“毎月の住宅ローン返済額”が低くなることがよくあります。ただしマンションを購入した場合は、月々のローン返済に加えて「管理費」や「修繕積立金」などが発生することを覚えておきましょう。

例えば、噴水付きの広いエントランスや豪華なゲストルーム。憧れるかもしれませんが、それらの設備にかかる費用はマンションの住民が負担するものです。
「管理費や修繕積立金を抑えたい」「維持費がかかっても共用施設が充実してほしい」など、どのような暮らし方がしたいのかを考えてみることが大切です。

また、住居費には光熱費も含まれます。一般的にマンションは一戸建てより光熱費を低く抑えられると言われていますが、構造や設備により差が出ます。気になった物件があれば、断熱や気密性についても質問してみると良いでしょう。

住居費節約のポイント③ 資産価値が落ちにくいマンションを選ぶ

マンションを購入したあとでも、買い替えによって住居費節約を実現することができます。

その選択肢をするために必要なのが、「資産価値が落ちにくいマンションを購入すること」。購入価格と同等の金額で売却できれば、住居費節約につながります。また、買い替えによる二重ローンに苦しむこともないでしょう。

資産価値が落ちにくいマンションは、万人受けするような「見た目が新しく、生活しやすそうなこと」だと言われています。立地や住みやすさ、管理体制をチェックし、信頼できる建築業者が建てているマンションを選択するようにしましょう。

 

※参照:資産価値が落ちにくいマンションって?FPが考える条件とは
https://ave.eslead.co.jp/uncategorized/3011

住居費の節約は、初めてのマンション購入が重要!

住居費は大きな固定費であるからこそ、マンション購入は慎重に選ぶことが求められます。月々の住宅ローン返済額に加えて管理費や修繕積立金がかかることも認識し、どれだけの住居費が必要なのかをシミュレーションしましょう。

そのうえで資産価値が落ちにくいマンションを購入しておけば、将来的なライフスタイルの変化に伴い「住み替え」という選択も行いやすくなるでしょう。

この記事を書いた人

佐々木 茂樹

ファイナンシャルプランナー

1968年、北海道旭川市生まれ。地元の公立高校卒業後、ホテルマン、郵便局を経験。郵便局在職中にAFP資格を取得後、生命保険会社へ転職し、ライフプランシミュレーションを軸にした保険提案を実践。主に住宅購入時の保険見直し相談を行ってきたが、顧客の悩みは住宅ローンや資産形成など保険だけでは解決できないことを痛感し、2011年、独立系FP事務所ファイナンシャルサービス株式会社を設立、代表取締役に就任。金融機関に属さないFPとして顧客目線での問題解決、夢の実現のサポートを行っている。

■HP:http://financial-service.jp/

meetのメールマガジン登録

meetには”子育て・教育環境・地域・住まいの基本知識”に関する幅広い情報が盛りだくさん。意外と知らないスポット情報や育児のことなど、ご登録いただくといち早く最新記事がご覧いただけます。

メールマガジン登録はこちら

住まいの基本知識に関する
あなたにおすすめの記事

その他のおすすめの記事