子どもを連れて実家に帰省する方も多い年末年始。おじいちゃん・おばあちゃんもお孫さんに会えるのを楽しみにしているのではないでしょうか?
普段会えない親族に会えたり、なかなか行かない場所で過ごせたりするせっかくの機会なので、できるだけ思い出深い、楽しい時間にしたいものですよね。
そこで今回は、子どもが帰省の旅から多くを学び、その後の人生に活かせるよう、親ができる工夫やポイントをご紹介します。
帰省中は「知的エンタメ」のあるお出かけを!
帰省時は、普段の家庭教育では得られない貴重なインプットを増やす機会です。子どもにとってより充実した時間になるよう、帰省時は知的エンタメ要素を盛り込んだプランを立てて過ごすのがおすすめです。
例えば、絵を描くのが好きな子どもなら帰省先近くにある美術館、海や海の生物が好きな子どもなら水族館に行くと良いでしょう。自然や動物・生き物・食べ物・文化・スポーツなど、子どもが興味のあるものにあわせると◎下調べをしておくとより楽しく有意義な時間を過ごせるはずです。
もし可能であれば、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に出かけるようスケジューリングをしてみるのもおすすめです。おじいちゃん・おばあちゃんの荷物を持つように促してあげたり、階段では手をつなぐように促してあげたりすることで、敬老の気持ちを育んであげましょう。
受験生には「生の学び」の機会を
年末年始のお休みは、受験生にとっては最後の追い込み期間でもあります。帰省先に勉強道具を持っていく子どもも多いかもしれません。でも、少しお出かけをしてリフレッシュすることも大切です。
もしも帰省先付近に歴史スポットがあれば、日本史で頻出のお寺や建造物を見に行ってみましょう。
例えば、奈良であれば現存する最古の木造建築として知られる「法隆寺」や、藤原氏の氏神をまつった「春日大社」。京都であれば歴史の教科書に頻出の作品がたくさん見られる「京都国立博物館」や、千住観音像でおなじみの「三十三間堂」など。ほかの地域でも、調べてみれば意外な歴史スポットが付近にあるかもしれません。
教科書だけでは知識としてしか知り得ないことも、実際に行ってみれば「生の学び」として体感できます。受験生にとっては有意義な課外学習になるでしょう。また、勉強で疲れ気味の子どもには息抜きにもなります。
祖父母から昔の体験談を聞いて見識を広める
子どもがある程度大きくなってきたら、おじいちゃん・おばあちゃんから昔の話をしてもらったり昔の写真を見せてもらったりする機会を設けるのも良いでしょう。おじいちゃん・おばあちゃんの子どもの頃の生活の話や学校の話など、今とはまったく違うことがたくさんあるはずです。
異なる時代を生きてきたおじいちゃん・おばあちゃんの体験談は、子どもにとっては自分が目にしたことがない世界。想像力を掻き立てられ、知的好奇心が育まれます。また、今の自分の生活や社会について考えるきっかけにもなるかもしれません。さらにそこから、自分が興味を持った事柄を調べたり勉強したりするとより良いですね。
また、おじいちゃん・おばあちゃんとの交流は大人になってから「おじいちゃん・おばあちゃんに、こんなこと話してもらったな」と振り返られる良い思い出にもなるはずです。帰省時には、子どもとおじいちゃん・おばあちゃんが話せる機会として散歩の時間を作ってあげたり、話を振ってあげたりするなどご両親がサポートをしてあげてくださいね。
年末年始の帰省は子どもにとって初体験や未知の体験ができる貴重な機会です。ぜひご両親があらかじめプランを立て、有意義な時間になるよう工夫してあげましょう。
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