小学校低学年が楽しんで取り組める家庭学習のコツ

新型コロナウイルスの影響で全国の小学校が休校となり、子どもの家庭学習に頭を悩ませているご家庭も多いのではないでしょうか。子どもたちにとっても、自宅での勉強は学校とは違って、切り替えがなかなか難しいもの。

そこで今回は、小学校低学年が楽しんで取り組める家庭学習のコツと、今だからこそ家庭で活用したいおすすめの教材をご紹介します。

まずは家庭学習のコツを見ていきましょう。ポイントは以下の4つです。

1. 毎日同じ時間に机に向かわせる

家庭学習は、なんと言っても習慣作りが大切。毎日同じ時間に子どもが机に向かえるように促してあげてください。例えば、お昼ご飯の前やおやつの前の30分など、勉強時間を決めて毎日の生活習慣に組み込むのが良いでしょう。「勉強が終わったら遊びの時間にする」といったように「ごほうび」感を出すのも効果的です。

なお、勉強時間の長さにこだわりすぎる必要はありません。その日の子どもの様子を見て臨機応変に対応をしましょう。

2. 勉強場所を工夫する

子どもは、ちょっとしたことで不安になりやすいものです。大人の目が届くリビングでなら、安心して勉強に集中できるはず。テレビやラジオは消して、気が散らない環境を作ってあげましょう。

ただし、子どもの性格によっては一人の方が集中できるケースも。子ども部屋で勉強させる場合は扉を開けたままにしておいて、ときどき覗いてあげると良いでしょう。

3. 身体を動かして上手に切り替えを

「ダラダラしてしまってなかなか勉強の態勢が整わない」「勉強中にすぐに集中力が途切れてしまう」という場合は、勉強を始める前にラジオ体操や散歩をして軽く身体を動かすようにしてみましょう。身体が目覚めると頭もシャキッとします。

気をつけたいのは、はしゃぎすぎて疲れてしまわないこと。前向きな気持ちのまま勉強モードに切り替えられるよう、ほどほどのところで声をかけてあげてください。

４．とにかく褒めてあげる

家庭学習ではついつい大人が口出ししたくなってしまいますが、あまり熱心に指導しすぎると子どものやる気が萎えてしまうこともあります。「がんばってるね」「よくできたね」と褒めてあげて、困っているところを手助けしてあげてください。テストの結果よりも、がんばった過程を見てあげることが、子どもが勉強嫌いにならないコツです。

では、ここからは、小学校低学年の子どもが楽しめる家庭学習教材をご紹介します。

１．「きょうの時間割」

決まった時間に授業を聞く習慣を身につけたいなら、進研ゼミのweb教材「きょうの時間割」がおすすめ。

新型コロナの影響で登校できない小・中学生向けに無料公開されている動画コンテンツで、平日8時45分から11時45分まで、学校の時間割のようにユニークな学習動画が配信されます。

小・中学生が対象ですが、お絵かき、運動など低学年でも楽しめる内容も網羅。自習の時間も用意されているので、学校の宿題や他の教材と組み合わせて活用しましょう。

▷公式サイト：https://sho.benesse.co.jp/cp/sho_online/index.html

２．「NHK for School」

学年に合わせた科目学習を補助してくれるのが「NHK for School」。Eテレの教育番組の一部を、学年や科目ごとに選んでいつでも視聴できるサービスです。

子どもの大好きなアニメや人形劇を交えた質の高い教育番組に子どもたちは釘付け。どんな内容だと思うか、また実際はどのような内容でどんな感想を持ったか、見る前と見た後にそれぞれノートに書くようにすれば学習効果がさらに高まります。

▷公式サイト：https://www.nhk.or.jp/school/

３．「すき！がみつかる 放課後たのしーと」

プリント１枚で遊んで学べる無料教材「すき！がみつかる 放課後たのしーと」は、朝日新聞と東京学芸大学が放課後の学童現場を支援するために提供しています。

言葉、数や図形、工作、身体を使った遊びまで、クイズやパズル感覚で取り組めるものばかりで、大人向けの遊び方や声かけのガイドまで用意されている充実ぶり。

1〜3年生が楽しめる内容なので、きょうだいで遊ばせるのも良いでしょう。サイトからダウンロードし、ご家庭のプリンターで印刷してください。

▷公式サイト：https://houkago.asahi.com/

（朝日新聞の無料会員登録が必要）

４．「うんこドリル」シリーズ

2017年に発売されて以来、累計500万部の大ヒットとなった説明不要の大人気シリーズ「うんこドリル」。子どもが笑顔で勉強できるようにと、2年の歳月をかけて開発されました。

子ども心を鷲掴みしちゃいましょう。漢字と算数はこれでバッチリ！

▷公式サイト：https://unkogakuen.com/

大人だけでなく子どももストレスを溜め込んでしまいやすい時期ですが、今のうちに自発的に勉強に取り組む習慣を身につけておけば、学校再開後やその先の受験勉強に間違いなく役立ちます。

家で過ごす時間が長い今だからこそ、子どもと一緒に勉強の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。