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【小学校低学年向け】冬休みは読書しよう。親子で読みたい本を紹介!

『宝島の海賊たちが盗んだ財宝よりも、本には多くの宝が眠っている。そして何よりも、宝を毎日味わうことができる』

これは、ウォルト・ディズニーの言葉です。

「読み聞かせは、幼児期だけのもの」と思われがちですが、少し長い物語を理解できるようになった小学校低学年の時期こそ、親子でワクワクする宝探しを味わえるチャンスです。

今回は「親子でする読書」について考えてみましょう。

「親子で読書」が小学校低学年の子どもに必要な理由

「自分で字が読めるなら、親が本を読んであげる必要はないのでは?」と思うかもしれませんが、結論から言うと、そんなことはありません。

そもそも「読むこと」と「読んでもらうこと」は、似ているようで全く違います。人に読んでもらった方が、本の世界を想像することに集中できる上、年齢以上の本に親しむことができます。

子どもを本好きにするには、想像力があって、かつ理解力が伸び盛りの小学校低学年が絶好のチャンスなのです。

また、親子で寄り添いながら読書をする時間は、子どもにとっては欠かせない温もりを感じる機会でもあります。自分で本を読んで自ら世界を広げること、本を読んでもらいながら親の愛情を感じること、子どもの成長にはどちらも大切な要素です。

小学校低学年におすすめ!親子で読みたい本5選

1. 『わたしのそばできいていて』(リサ・パップ作/WAVE出版)

<マデリーンは、音読が大の苦手。読み間違えて笑われるたび、逃げ出したい気持ちになります。そんなある日、マデリーンは図書館で大きな白い犬と出会います。その犬に本を読み聞かせているうちに、彼女の中にある変化が……>

欧米の一部の図書館には、実際に子どもの読み聞かせを聞く犬がいるそうです。たとえ間違えても指摘や批判をせず、ただじっと聞く、それが子どもたちの勇気に変わることがあるなんて。子どもはもちろん、大人もこの絵本から学ぶことがありそうです。

 

2. 『ふくびき』(くすのきしげのり作/小学館)

<クリスマスの日、大好きなお母ちゃんにプレゼントを買いに行こうと出かけた幼い姉と弟。2人の所持金ではお母ちゃんが欲しがっていたバッグは買えないとわかり、商店街の福引きでバッグ当てることを思いつきます。2人は、お母ちゃんにプレゼントできるのでしょうか>

寒い冬のお話ですが、お母ちゃん、姉、弟、そして商店街の大人たち。みんなの優しさが伝わってきて、読んだ後に心がポカポカ温かくなること間違いなしです。登場人物が語る関西弁も、お話に味わい深さを添えてくれます。

 

3. 『エルマーのぼうけん』(ルース・スタイルス・ガネット作/福音館書店)

<年とった野良猫から、どうぶつ島で囚われている可哀想なりゅうの子どもの話を聞いた9歳の男の子エルマーは、りゅうを助ける冒険の旅に出かけます。トラ、ライオン、ゴリラなど、恐ろしい動物たちに出会ったとき、エルマーはどう切り抜けるのでしょうか>

主人公が奇想天外な方法でピンチを乗り越えるこの物語は、70年以上の時を越えて、子どもたちをワクワクさせ続けています。エルマーとさらに冒険をしたい方は、続編の「エルマーとりゅう」と「エルマーと16ぴきのりゅう」をどうぞ。

 

4. 『ワンダー』(R.J.パラシオ/ほるぷ出版)

<主人公オギーは、遺伝子疾患により、人と異なる顔で生まれてきました。10歳で初めて学校に通い始めたものの、からかいやいじめなど、多くの困難を経験します。家族や友人からの助けを得たオギーは辛い現実を受け入れ、少しずつ奇跡を起こしていくのです>

全世界が涙した感動作。「人間の価値は、外見からは分からない」という強いメッセージのほか、章ごとに違う登場人物の立場から描かれています。「同じ場面でも、人によって感じ方が違う」ということが、子どもにもよく伝わります。

 

5. 『シャーロットのおくりもの』(E.B.ホワイト作/あすなろ書房)

<田舎の農場を舞台に、子ブタとクモという全く似ていない2匹の友情を描いた作品です。冬にベーコンにされる運命だという子ブタのウィルバーを、「私が必ず助ける」と言うクモのシャーロット。さて、その方法とは?>

1952年に出版されてから、全世界で4,500万部発行された大ベストセラー。2匹の友情はもちろん、農場のみずみずしい描写、思わず目頭が熱くなる結末は、感性豊かな時期にこそ読みたい本です。読み聞かせとしてはボリュームがありますが、その価値はあります。

心が柔軟な時期にこそ、読書習慣を身に付けましょう

読書は語彙を増やすだけではなく、「立場を変えたものの見方をできるようになる」という効果もあります。つまり、心が柔軟な子どもの時期に読書習慣を身に付けておくことは、人間性の成長の面でも重要なことなのです。

少しずつ日暮れも早くなり、家で過ごす時間が増えてきました。そんな機会を利用して、ぜひ、親子で本の中に隠された宝探しの冒険に出かけてみてください。

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