【FP 監修】マンション購入で後悔しないために押さえておきたいポイント
「一生に一度の買い物」といわれるマイホーム。高い金額を支払って購入するのですから、後悔はしたくありませんよね。
しかし、残念ながらマンション購入後に「失敗したかも」と感じることも……。
そこで今回は、マンション購入で後悔しないために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
マンション購入後によくある後悔3選
1. ライフスタイルの変化
マンション購入後に転勤や転職が決まって住まいを変える必要が生じたり、子どもが生まれて手狭になったりするなど、ライフスタイルの変化に伴って後悔する人は少なくないようです。
子どもが成長するにつれて学区の状況が気になり、後悔につながることも考えられます。
2. 思っていたより不便
「駅が遠く、通勤・通学に時間がかかる」「近所に買い物できるお店が少ない」など、リサーチ不足により住み始めてから不便さを感じることも。また、騒音に悩まされるケースもあります。
3. 住宅ローンの支払いが大変
資金的に無理をしてマンションを購入したために、継続して住宅ローンを支払うのが厳しくなり、泣く泣くマイホームを手放す事例が後を絶ちません。また、修繕積立金やマンション管理費といった住宅ローンの返済以外に発生する費用を把握していなかったために、月々の負担に耐えられなってしまうこともあります。
3つの後悔を防ぐ!マンション購入で押さえておきたいポイント
では、上記のような後悔をしないために、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。対策を見てみましょう。
1. 資産価値が落ちにくい物件を選んでおく
今後、子どもが生まれる可能性も考慮して間取りを選び、あらかじめ学区も調査しておきましょう。また、転勤や転職はなかなか予想できませんが、遠方の場合は単身赴任の可能性なども家族間で話し合っておくと良いと思います。
どうしても住み続けるのが難しい場合は、住み替えを検討するのもひとつの方法です。築年数が新しく、好立地のマンションであれば、比較的早く売却できるかもしれません。そのためにも資産価値が落ちにくい物件を選ぶと良いでしょう。
2. 時間帯を変えて何度も足を運ぶ
住んでから「不便さ」を感じないためには、徒歩でマンションの周りをよく確認してみましょう。ポイントは、時間帯を変えて何度も足を運ぶこと。騒音や道の暗さなど、昼と夜とで違う気付きを得られることがあります。また、購入希望のマンションで夜の時間帯の内覧ができるのであれば、お願いしてみましょう。
3. 住宅ローンを組む前にライフプランシミュレーションを
住宅ローンを組む前には、ライフプランシミュレーションが欠かせません。例えば、夫婦で働いている家庭では、妊娠や出産などにより収入が大きく変動する場合があります。最も収入が低くなるケースを想定し、修繕積立金やマンション管理費なども踏まえて住宅ローンを組むと安心感が違います。
また、ボーナス払いに頼りすぎるのは危険。ボーナスは職場の状況によって金額の増減があるため、毎月の支払いで返済できる金額に収めるのが良いでしょう。
マンション購入における後悔は、事前の対策で防げる
マンション購入における後悔は、事前の対策である程度は防ぐことができます。住み替えの可能性も視野に入れ、資産価値が落ちにくい物件を選びつつ、周辺のリサーチに時間をかけたり、ライフプランシミュレーションを行なったりするのがポイントです。
なお、すでに購入し、今のマンションに後悔をしているなら、住み替えを検討してみるのも良いでしょう。
この記事を書いた人
佐々木茂樹/ファイナンシャルプランナー
1968年、北海道旭川市生まれ。地元の公立高校卒業後、ホテルマン、郵便局を経験。郵便局在職中にAFP資格を取得後、生命保険会社へ転職し、ライフプランシミュレーションを軸にした保険提案を実践。主に住宅購入時の保険見直し相談を行ってきたが、顧客の悩みは住宅ローンや資産形成など保険だけでは解決できないことを痛感し、2011年、独立系FP事務所ファイナンシャルサービス株式会社を設立、代表取締役に就任。金融機関に属さないFPとして顧客目線での問題解決、夢の実現のサポートを行っている。■HP:http://financial-service.jp/
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