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教育環境

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学校の授業がわからなくなる子どもが続出?「小3の壁」をどう乗り越える?

3年生になった頃から少しずつ授業についていけなくなるケースが出始めます。これがいわゆる「小3年の壁」と呼ばれるもの。「小学校に入学してから順調だったのに……」と肩を落としてしまう子どももいるようです。

今回は、この「小3の壁」の原因と対策について考えてみましょう。

「小3の壁」の原因は?

「3年生になると勉強が急に難しくなる」とよくいわれますが、具体的には何が違うのでしょうか。1・2年生と3年生の学習内容の違いについて見てみましょう。

 

1.理科と社会が教科に加わる

1・2年生の頃は「生活」として習っていた内容が、3年生以降は理科と社会という別々の教科に分かれます。さらに、テーマに沿って生徒が自主的に課題を見つけて取り組む「総合」という授業も追加。これらの科目数が増えた分、国語や算数などの授業コマ数が減り、これまでよりも授業の進度が早くなります。

 

2.国語で習う漢字の数は200文字に増加

1年間で習う漢字の数を比較すると、1年生80字、2年生160字だったのが、3年生には200字に増加。主語・述語・修飾語の理解など、内容も高度になります。

 

3.算数では割り算・分数に加えて、三角定規やコンパスも使うように

3年生になると、割り算や分数などを習います。計算問題は3桁や4桁などの大きい数字になるため、計算に弱い子はつまずきやすいそうです。また、三角定規やコンパスを使って、角度を求めたり円を作図したりする作業が加わります。

 

4.ローマ字を習い始める

3年生からはアルファベットも習います。アルファベットをしっかり覚えなくては、5年生から本格的に始まる英語に対する苦手意識を生んでしまいます。

なお、発達学の面からいうと、9〜10歳は論理的思考ができるようになってくる年頃です。これに対応して学習の難易度が上がり、同い年の友だちとの差が出てしまうのが、ちょうど小学校3年生の時期と重なるのです。わからない範囲をそのまま放置すると、子どもの劣等感につながりかねません。

今すぐ取り組める「小3の壁」を防ぐ4つの対策

「小3の壁」といいますが、壁は1日でできるわけではありません。「最近疲れ気味かな」「算数に苦手意識が出てきたかな」といった子どもの小さな変化を観察しつつ、「高い壁」となる前に防ぐことが肝心です。

 

対策1.子どもが質問しやすい雰囲気を作る

子どもが質問しやすい雰囲気を積極的に作ってあげましょう。「わからなければいつでも聞いてね」と声をかけ、質問をしてきたらまずは褒めてあげてください。もし忙しかったとしても、「後にして」ではなく「あと15分後でもいい?」といったように具体的な時間を伝えてあげると良いでしょう。

 

対策2.わからない部分を可視化してあげる

3年生になると、頭の中で情報を区分したり整理したりする能力が求められるようになります。このような作業に慣れないうちは「図を描いて説明してあげる」などして、視覚的に確認させる方法が効果的です。分数がわからなければ、「ピザの絵を描く」「紐を切る」といった方法が理解しやすいでしょう。

 

対策3.国語の強化に取り組む

すべての教科は国語が基礎になっています。子どもが文章を読むのが苦手なのであれば、できるだけ早いうちに苦手意識を取っ払ってあげる必要があります。例えば、「音読の宿題だけは仕事・家事の手を止めて聞いてあげる」「図書館や本屋に子どもを連れて行ってあげる」など、小さいうちに対策をとれば苦手意識は克服できるでしょう。

また、文章問題などを理解する論理的思考を鍛えるためにも、親子間の「今日は何をしたの?」「どうしてそう思ったの?」といった日々のコミュニケーションはとても大切です。

 

対策4.苦手科目に対しては毎日少しずつ取り組む

2年生以前で、漢字や計算などの基礎学習が苦手であれば、3年生以降に必ずつまずきが出てきます。これらは日々の努力で克服する以外ありません。例えば、以下のような方法を試してください。

 

・「ちびむすドリル」

プリント学習に便利な「ちびむすドリル」。無料でありながら幅広い範囲を網羅していたり、単元ごとに必要なものだけをプリントアウトできたりするのが好評です。

 

・「早ね早おき5分ドリル」

朝時間の活用は、脳科学においても有効だといわれています。計算・漢字・文章読解などの基礎学習に毎朝5分取り組む習慣を付けましょう。

 

・教育系YouTube

勉強嫌いになりつつある子どもには、教育系YouTubeが効果的。「情熱大陸」でも紹介された「とある男が授業をしてみた」や、芸人が楽しく解説してくれる「小島よしおのおっぱっぴー小学校」など、個性豊かなYouTuberたちの授業を親子で一緒に楽しむのも良いでしょう。

親のサポートが「小3の壁」を乗り越える鍵

勉強の遅れや苦手意識は、なるべく差が大きくならないうちに対策をとりましょう。そのためには、親が普段から子どもの様子を観察し、困っていれば手を差し伸べるしかありません。3年生にもなると少し生意気にもなるかもしれませんが、まだまだ親のサポートなしには解決できないことが多いからです。

「書道やリコーダーなどの新しく増えた学用品の収納場所を作る」「子どものレベルに合った国語辞典などを子どもが取りやすい場所に置く」「日々の生活に追われているようならば習い事を減らすなどの環境を整えてあげる」といった一方で、子どもの勉強の悩みをしっかり聞いて対応してあげましょう。ハードとソフトの両面でのサポートが「小3の壁」を乗り越える鍵となります。

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