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住まいの基本知識

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光熱費をグッと節約!ガス給湯器のお得な使い方

現在、ガス給湯器は集合住宅の約8割で使用されています(※)。この高い使用率には、ガス給湯器が省スペースで設置コストが安く、そのうえ取り扱いが簡単で故障しにくいという特徴が関連しているそうです。

そんなガス給湯器を使用した分の費用は、光熱費として発生します。光熱費は生活をしていれば必ず発生するもの。ガス給湯器にかかる光熱費を抑えるには、どのようにすれば良いのでしょうか。

今回は、光熱費の節約につながるガス給湯器のお得な使い方を見ていきましょう。

(※)環境省「令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)の「建て方別使用している給湯器・給湯システム」より抜粋

https://www.env.go.jp/content/000122579.pdf

ガス給湯器にかかる光熱費の種類。平均的な金額は?

そもそもガス給湯器とは、ガスにより瞬間的に湯を沸かし、台所・風呂などに給湯を行うガス機器のことです。給湯栓の蛇口を開くと同時に燃焼が始まり、水道の水圧を利用して給湯を行います。大きく分けて「ガス給湯器」「ガス風呂給湯器」の2種類があり、浴槽の水を沸かす機能だけに特化したものは「風呂がま」と呼ばれます。

ガス給湯器を動かすためには、ガス以外にも電気と水が必要です。「ガス給湯器なのに電気が必要?」と思うかもしれませんが、ガス給湯器も電化製品。たくさんのセンサーや機構、制御弁が内蔵されていて、リモコン画面の表示なども含めて、機能のほとんどを電気が担っています。お湯を沸かす以外の機能にはすべて電気が必要であり、個別に停止することもできないため、想像以上に電気代を使う機器なのです。

そして「光熱費=電気・ガス代」というイメージがありますが、実は水道代も含まれています(わかりやすくするために「水道光熱費」と呼ぶこともあります)。総務省統計局「家計調査 家計収支編 2021 世帯人員・世帯主の年齢階級別」によると、総世帯の1か月の平均的な光熱費は合計17,939円でした。内訳は以下の通り、電気代が約半数を占めています。

 

・電気代:8,606円

・ガス代:4,066円

・水道代:4,291円

・その他の光熱費:976円

合計 17,939円

 

また、世帯における人数別で比較すると、1人暮らしから2人暮らしに増えるだけで、電気代が約1.7倍に、水道代が約1.9倍に膨らみます。これは家事の量が増えることや、生活の時間帯が多少ずれるため、その分、家に人がいる時間が長くなったことが関係すると考えられます。さらにガスや水道は、使えば使うほど単価が上がってしまうシステムを採用しており、使用する人数が増えると金額が膨らみやすくなります。

電気・ガス・水道のすべてに関連するガス給湯器の使用時間は光熱費に直接関係しており、ガス給湯器を上手に使うことは、光熱費を抑えることにつながると考えて問題ありません。特に世帯人数が多い家族では、お湯の量をどのように抑えるかがポイントとなりそうです。

光熱費を節約するためのガス給湯器のお得な使い方

ガス給湯器を使用する家庭においては、お湯を使用するそのたびに光熱費が発生します。つまり、光熱費を抑えたい場合は「出したお湯をいかに効率的に使い、余分な使用量を抑えるか」という観点で考える必要があるのです。

 

光熱費節約のために、以下のポイントをチェックしてみましょう。

 

1.入浴方法を工夫する

通常、浴槽の8分目までお湯を入れることが多いですが、実は5分目ぐらいの量でもしっかり浸かることができます。一度、現在の湯量をどこまで減らしても問題ないか、試してみると良いでしょう。

シャワーの使い方も要チェックです。シャワーは、浴槽にお湯をためるよりも節水になると思いきや、実は17分間出しっぱなしにすると、浴槽1杯分のお湯と同量を使うことになるのです。そのため、シャワーの時間が長いと、浴槽を使うよりもかえって光熱費が高くなってしまうということも。

身体を洗わないときは、こまめにシャワーを止めて、できるだけお湯を使わないようにすることがコツ。もしシャワーを使う人数が多い場合は、浴槽を利用する方法に変更するほうが光熱費を抑えられる可能性が高いでしょう。

追い炊きの回数を減らすことも、光熱費を抑えるためには有効です。誰もお風呂に入らないときはフタや保温シートでお湯が冷めるのを防ぎましょう。身体を洗っている時間も蓋を閉めると、より効果的です。家族別々で入浴する場合は、時間をできるだけ空けないように入浴して、さらに少しだけ温度が下がっているだけのときは、追い炊きよりも足し湯の方をするようにしてください。

また、熱いお湯は、ガス給湯器に負担をかけます。暑い季節は風呂の設定温度を40℃か、それ以下に下げるようにしましょう。42~43℃の熱いお湯よりも40℃くらいのお湯のほうが、リラックスできて安眠に効果があるとされています。設定温度を高くしすぎないことは、光熱費節約と安眠効果で一石二鳥のメリットがあるのです。

 

2.キッチンのお湯の使い方を見直す

キッチンとお風呂で同じ温度に設定している場合は、キッチンの設定温度を見直しましょう。確かにお湯で洗うと洗い物の汚れ落ちは良くなりますが、お風呂と同じぐらいの熱い温度は必要ありません。誰もお風呂に入っていない状態でキッチンを使うときは、一時的でも設定温度を下げると節約になります。

食器洗いの際は、水で漬け置き洗いをすれば、お湯を使わずとも汚れを落とすことができます。急いで洗う必要のないときは、食器を水に漬けておきましょう。冬場のすすぎの際のみお湯を使えば、手が冷たくなることもなく、最低限のお湯で食器を洗うことができます。

また、調理で食材を茹でる場合は、蛇口からお湯を出すのではなく、水を火にかけて沸かしましょう。蛇口からお湯を出したほうが時短にはなりますが、この方法だとガス給湯器を使うため、光熱費がかかります。水を火にかけてお湯を作る方法のほうがコストは抑えられるため、急ぎでない場合は水からお湯を沸かしましょう。特にじゃがいもなどの根菜は、水から茹でたほうが美味しくなって、おすすめです。

 

3.古いガス給湯器を新しいものに交換する

古いガス給湯器を利用し続けている場合、ガス代が高額になることがあります。エアコンなど他の家電でも同じですが、古い型のガス給湯器ではエネルギー効率が悪いものがあったり、経年劣化によってエネルギー効率が下がってしまったりするためです。

「ガス給湯器を問題なく利用できる期間」として、各メーカーは10年を目安としています。もちろん場合によっては、7〜8年程度で不具合が出る場合もあります。10年経っていない状態でも、異音や異臭といった不調や、ガス代があまりにも高すぎると感じることがあればガス給湯器交換を検討してください。

光熱費は、ガス給湯器の使い方次第で年間数万円も節約できるかも!

「浴槽内の湯量を減らす」「お湯の温度を下げる」「シャワーの時間を短くする」「追い炊きの回数を減らす」「食器の漬け置き洗い」など、日常のちょっとした工夫を心がけるだけで光熱費は年間数万円の節約になるとの試算もあります。

ガス給湯器は使い方次第で、大幅に光熱費を削減できる機器です。家族で協力し合い、楽しく節約に取り組みましょう。

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