お子さんは、ちゃんと朝食を食べていますか?成長段階の子どもたちにとって、朝食はとても重要です。
しかし、子どもがいる家庭の朝は、まさに戦場さながらの慌ただしさ……。健康的な朝食で一日をスタートさせてやりたい親心はあっても、現実的には難しいこともあるでしょう。
そこで今回は、手軽に作れる「子どもに食べさせたい健康的な朝食メニュー」をご紹介します。
朝食を食べている子どもは体力・知力ともに優秀?「5大栄養素」を意識して
最近では、朝食の重要性が一般的にも知られていますが、実は他にも興味深い調査結果が農林水産省より報告されています。
「朝食を毎日食べている子どもの方が、食べていない子どもに比べて成績が良い」
「朝食によって差が出るのは学力だけではなく、男女とも、朝食を毎日食べている子どもの方が体力テストの点数も高く、朝食を食べている子どもの方が体力・知力ともに優秀」
さらには「朝食を抜くとイライラし、情緒不安定になりやすい」そうで、これらのことからも子どもたちにとって朝食がいかに大切かということがわかります。
健康的な朝食を用意するためには「5大栄養素」を簡単に頭に入れておくと、忙しい朝でもバランスの良い食事を手軽に出す助けになるでしょう。
【5大栄養素】
糖質⇒ご飯・パンなど
脂質⇒チーズ・バター・オリーブオイルなど
たんぱく質⇒卵・肉・魚・豆類(納豆・豆腐など)
ビタミン⇒果物・野菜など
ミネラル⇒海藻類・海苔など
例えば、ご飯、海苔、焼き魚、目玉焼き、納豆といったメニューであれば、上記の栄養素を十分に摂取することができます。なお、アメリカで一部使用が規制されているトランス脂肪酸や、人口的に加工された食材は栄養素の減少および添加物の心配があるため、避けた方が無難です。
作り置きもできる!栄養満点の「自家製グラノーラ」の作り方
上記の栄養素を踏まえつつ、忙しい朝でも簡単に用意できるような健康的な朝食メニューとして、今回は「自家製グラノーラ」の作り方をご紹介します。この自家製グラノーラ、時間がある週末などに作り置きもできて大変便利です。密閉できる容器に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
【材料】※ナッツとドライフルーツ類は好みの分量で
・オートミール(オーツ) 125g
・スライスアーモンド 35g
・くるみ 25g
・マカダミアナッツ 20g
・パンプキンシード 20g
・オールスパイス(パウダー) 小さじ1/4
・シナモン(パウダー) 小さじ1/4
・グローブ(パウダー) 小さじ1/4
・ナツメグ(パウダー) 小さじ1/4
・塩 1つまみ
・グレープシードオイル 30ml
・はちみつ 30ml
・オレンジピール 20g
・ドライバナナ(砕く) 20g
・ドライクランベリー(刻まない) 30g
・ドライアップル(細かく切る) 30g
・レーズン(刻まない) 40g
【作り方】
(1)ナッツ類はフライパンで湿気を飛ばす程度に乾煎り(簡単ロースト)。粗熱が取れたら粗く刻みましょう。
(2)ボールにオートミール、ナッツ類を入れてよく合わせる。
(3)別の器にはちみつ、グレープシードオイル、スパイス類を入れて混ぜ、(2)に加えてよく和える。
(4)オーブンシートを敷いた天板に(3)をできるだけ薄く広げ、130℃のオーブンで10分ごとに混ぜながら、計約30分焼く。
(5)粗熱が取れたら、ドライフルーツを混ぜ合わせて完成。
健康的な朝食を毎日欠かさず食べさせてあげましょう!
朝食は、登園や登校前の忙しい時間帯の食事とあって軽視されがちですが、毎日欠かさず食べる子どもたちには多くのメリットがもたらされます。
使う食材も意識しつつ、手軽かつ健康的な朝食メニューで子どもたちを元気に送り出してあげましょう!
この記事を書いた人
売間良子
料理研究家
ワンランク上の家庭料理から、おしゃれで美味しいおもてなし料理までを家庭で作りやすいレシピで紹介。ワインショップ、インターナショナルスクール、東京アメリカンクラブなどの料理講師を務める。外国人向けのお寿司教室など日本の食文化を広める活動もスタート。また、イベント開催、コラム執筆、レシピ提供、TV、雑誌などのメディア出演など、幅広く活動。
meetのメールマガジン登録
meetには”子育て・教育環境・地域・住まいの基本知識”に関する幅広い情報が盛りだくさん。意外と知らないスポット情報や育児のことなど、ご登録いただくといち早く最新記事がご覧いただけます。