大阪市西区に「堀」が付く地名の多い理由って?大人を魅了する「堀」エリアの豊かなカルチャーとは
大阪市西区の地名を眺めていると、堀江や江戸堀・京町堀・立売堀など「堀」が付く地名が多いことがよくわかります。西区には、なぜ堀という名の付く地名が多いのでしょうか。
今回は、西区に「堀」が付く地名が多い理由、そして堀の就くエリアの魅力についてご紹介します。
大阪市西区には「堀」が付く地名がとても多い!
冒頭でも触れたように、大阪市西区には「堀」が付く地名がとても多いのです。大阪市西区のホームページによると、西区には全部で17の町があります。
この内、「堀」という字が付いている町は立売堀・江戸堀・北堀江・南堀江・京町堀・土佐堀の6つです。6つと言うと多いのか少ないのかわかりにくいかもしれませんが、西区の約1/3と考えるととても多いのがわかります。
「堀」が付く名前が多い理由は、川にあった!
西区に堀が付く地名が多い理由は、昔の地図を見れば一目瞭然!
昔の大阪市西区には、実は今とは比べ物にならないほど多くの川が流れていました。これらの川は天然の川ではなく、人工的に整備された川、すなわち「堀」。そんな堀の近くの地名は、その堀の名前から付けられました。現在は埋め立てられていますが、かつての西区の区域には立売堀川や江戸堀川、堀江川など、地名の元となった堀があったのです。
堀はかつて水運で栄えた水都の名残
これらの堀は、豊臣秀吉や徳川幕府による都市開発から生まれました。
豊臣秀吉が大阪城の城下町の開発と治水事業を進めた結果、西区を含めた大阪の町は商業都市として大きく発展。政権を引き継いだ徳川幕府もさらに商業を発展させるべく、町中に多くの堀を作って、水運を活用した商業を推し進めました。そうして、大阪は『水の都』と呼ばれるようになったのです。
「堀」エリアのおすすめ情報
画像引用元: horiestyle
また、路面店系のカフェやアパレルショップなども数多く集まっていて、いわゆるインスタ映えするようなフードやアパレルショップもたくさん。センスを追求する大人の心をつかんで離さないエリアです。
次に京町堀・江戸堀。
江戸時代に蔵屋敷が軒を連ね、大阪の美味しい食べ物が集まっていた京町堀には、今日も多くの飲食店が存在しています。しかし、大型店舗というよりも、昔の建物を活かしたり、限られたスペースを上手に使ったりしたこぢんまりとした個人経営店舗が多いのが特徴。
例えば写真のお店「(食)ましか」は、大阪屈指の有名なイタリアンで修行した店主が実家のタバコ屋を改装してプロデュースした『居酒屋風イタリアン』。春夏秋冬の旬の食材を使った本格的なイタリアンを気軽に楽しむことができます。
このように、このエリアに出店するお店は確かな実力、そして固定概念にとらわれない発想で、食事を愛する人から人気を集めています。飲食店が多いと言っても客層が落ち着いているためか騒がしいことはありません。
治安もよく、近くには靱公園という大きな公園や小学校もあるので、ベビーカーでお散歩をしたりお子様を水浴びさせたりしている家族の姿も多く見られます。
また、今回は紹介しきれませんでしたが、土佐堀や本町辺りはオフィス街として発展しています。このエリアにもカフェやレストラン、インテリアショップ、アパレルショップなどが次々にオープンしていて、新しい商業地として注目されています。
大阪市西区は、意外とたくさんの文化が今も息づいているエリアです。
街を歩くときは、ぜひ「堀」時代の文化を想ってみてください。
新しい街の魅力が発見できるかもしれません。
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