マンションの野良猫対策！効果的な方法は？

野良猫がベランダに排泄をしたり、プランターや花壇などを荒らしたり……。マンションでも1階や2階に住んでいると、野良猫の被害に遭うことがあります。

今回は、そうした野良猫被害を防ぐための対策をご紹介しましょう。

「ベランダや庭の排泄物掃除が苦痛」「ベランダにニオイが染みついて臭い」。住んでいるマンションで野良猫による被害が起きた場合、つい強硬な手段に訴えたくなるかもしれません。しかし、野良猫が傷ついてしまうような対策はやめましょう。

猫は「動物愛護管理法」で保護されているため、傷つけることは禁止されています。違反すると「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」が科されます。

また、以前であれば、自治体や保健所が野良猫を引き取ってくれていました。しかし現在では、捕獲や引き取りをしてもらうことが難しくなっています。

こうした状況のため、マンションでの野良猫対策は、いかに「猫が近寄りにくい環境作り」を行うかがポイントとなります。

1．ベランダをしっかり掃除する

猫は、自分の縄張りにオシッコでマーキングをする習性があります。オシッコのニオイが残っている場所に何度も戻ってきてマーキングを繰り返すのです。

ベランダにマーキングされてしまったら、洗剤でキレイに洗い流しましょう。洗ってもニオイが残っている場合、熱湯や漂白剤、柑橘系の消臭スプレーが効果的です。

また、ベランダにゴミを置いていると、漁りに来ることも考えられます。ゴミをベランダで保管する場合は、ニオイが漏れないボックスに入れるなどして工夫しましょう。

２．「猫よけネット」などでベランダをガードする

猫が頻繁にベランダに現れる場合、通り道になっている可能性が考えられます。「ベランダに『猫よけネット』を張る」「隣家のベランダとの隙間をブロックで塞ぐ」などして、物理的に侵入を防ぐのも一つの手です。設置に手間はかかりますが、一度設置すれば効果は大きいでしょう。

ただし、ベランダの形状によっては設置が難しい場合も。また、庭の場合は取り入れにくいかもしれません。

３．猫が嫌がるニオイを利用する

猫の嗅覚は、人間の数万倍～数十万倍も鋭いといわれています。そのため、猫が嫌がるニオイをベランダや庭にまくことも効果的です。猫よけスプレーをしたり、猫が苦手な柑橘系やミント、レモングラスなどの香りの芳香剤を設置したりすれば、野良猫が近寄りづらくなるでしょう。

なお、これらのニオイは徐々に消えてしまうため、定期的にスプレーをしたり、芳香剤を交換したりする必要があります。また、外で使う場合、雨で効果が薄れるため、雨の後にはスプレーをし直すことを忘れずに。

4．「猫よけトゲトゲシート」を設置する

「猫よけトゲトゲシート」を設置することで、野良猫が侵入しづらくなります。ベランダであれば手すりや隣家との境目、庭であれば塀の上に設置しましょう。猫は高い場所を好むので、エアコンの室外機の上にも設置するのもおすすめです。

風などで落ちないように、設置するときには紐や針金などでしっかりと固定してください。「猫よけトゲトゲシート」の間に隙間があると簡単に避けられてしまうので、隙間がないように設置するのが効果を高めるコツです。

5．超音波タイプの猫除けグッズを設置する

猫は嗅覚だけでなく、聴覚も優れています。音に対する感度が高く、人には聞こえない超音波も聞き取ることができます。超音波タイプの猫除けグッズは、猫が近寄ったときに超音波を発生させ、驚かせることで近寄りにくくしてくれます。

ただし、超音波を発する向きによっては効果がないことも。また、猫が慣れて効果がなくなることもあるようです。最近では2種類の超音波を出し分けられるものや光を同時に発するものなどもありますので、いろいろ試してみると良いでしょう。

上記のような猫が寄り付かないようにするための対策は「動物愛護管理法」に抵触しません。注意したいのは、ホウ酸団子などの毒餌をはじめ、コーヒーの出し殻やネギ類といった猫が中毒症状を起こす食べ物を使うことです。「動物愛護管理法」に違反するため、絶対にしないでください。

なお、駐車場や駐輪場、エントランスなどの共用部で野良猫の被害がある場合、個人での対策は苦情につながることもあるため、管理会社や大家さんに相談しましょう。

野良猫の対策は「猫が近寄りにくい環境作り」を目指しましょう。野良猫対策は、猫によって実際の効果が異なります。

今回ご紹介した野良猫対策を参考にしながら、効果的な対策を見つけてください。